【共通テスト2025】数学1の分析…東進・河合塾・データネット・代ゼミ速報まとめ
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数学I
東進
全問必答で4題を解答する形式は昨年までと同様。新課程内容については、データの分析の外れ値・仮説検定に関する問題が出題された。全体的に前半の設問が後半の問題の丁寧な誘導、ヒントになっている。会話文は問題の導入、またはヒントを提示するに留まった。データの分析においては、箱ひげ図の出題が無く、分散同士の大小関係を比較する問題が出題され、目新しい。難易度は昨年並み。
河合塾
数学Iに新たに加わった内容は、データの分析の「外れ値」と「仮説検定」であるが、この2つの内容に関する問題が両方とも出題された。特に仮説検定については、試作問題と同様の問い方であった。第2問[2]の図形と計量の問題は抽象度が高く、取り組みにくいと感じた受験生も多かったと思われる。一方で、誘導が丁寧であったり、計算量が少ないなど取り組みやすい問題も多かった。そのため、難易度は前年度「数学I」と比較すると、同程度であった。
データネット
第3問〔2〕では、噴水の水が描く曲線を放物線として考察する問題が出題され、第4問では、新課程で扱われるようになった、外れ値に関する問題や、仮説検定の考え方に関する問題が出題された。ページ数は28ページ(下書き用紙除く)で、昨年より5ページ増加した。難易度は昨年並。
数学I・数学A
東進
新課程の初年度であり、選択問題が無く、全問必答で4題を解答する形式になった。新課程内容については、データの分析の外れ値・仮説検定に関する問題、場合の数と確率の期待値が出題された。全体的に前半の設問が後半の問題の丁寧な誘導、ヒントになっている。会話文は問題の導入、またはヒントを提示するに留まった。データの分析においては、箱ひげ図の出題が無く、分散同士の大小関係を比較する問題が出題され、目新しい。難易度はやや易化。
河合塾
大問数は4題。構成は第1・2問は数学Iの分野、第3・4問は数学Aの分野でいずれも必答問題であり、試作問題と同様であった。新課程の内容としては、第2問[2]で外れ値と仮説検定が、第4問で期待値が出題された。全体としては、昨年と比べて文章量とマーク数はやや増えた。昨年と同様に丁寧な誘導がついた問題を解かせたあと、設定を少し変え、考えさせる問題が目立った。第1問[2]は抽象度の高い図形問題であり解きにくかった。日常を題材とする問題として、第2問[1]で噴水の水を放物線とみなして高さを考察する問題と、第4問で期待値を用いて料金の妥当性を判断させる問題が出題された。いずれも問われている内容は典型的であるが、第4問は導入の確率の条件の読み取りが難しく、大きな差がついた可能性がある。第2問[2]で出題された仮説検定は、試作問題と同様に表を用いて確率を求め、仮定が妥当であるかを判断する問題であり、類題の経験があれば苦労せず解けただろう。第3問は交線を問う問題が目新しく、戸惑った受験生が多かっただろう。
データネット
第2問〔2〕「データの分析」は、新課程で扱われるようになった外れ値に関する問題や、仮説検定の考え方に関する問題が出題された。第4問「場合の数と確率」は、ゲームの参加料の設定を題材に、期待値を活用して設定の妥当性を考える問題が出題された。誘導が丁寧な問題が多く、難易度は昨年並。ページ数は27ページ(下書き用紙を除く)で、昨年より2ページ増加した。
代ゼミ
課程は異なるが、昨年の「数学I・数学A」より設定が複雑になっており、解きにくい。外れ値・仮説検定・期待値と、新課程特有の内容が出題された。前の設問の成否に後の設問の成否が連動する形の出題は、この科目としては初である。
問題の分量は昨年よりも大きく増加した。昨年度と同程度の難易度だといえる。問題文に図が与えられている点や、誘導が丁寧である点などは解きやすい要素である。しかし、分量が多く、真面目に読んでいくと時間がかかる。
情報は、1月18日午後8時時点のもの。今後、各予備校のWebサイト上で情報が追加修正されることもある。
リセマムで公開している問題分析、難易度、解答速報に関する記事は下記のとおり。
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>> 4予備校の【地理歴史・公民の問題分析】はこちら
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