【共通テスト2025】情報の分析…東進・河合塾・データネット・代ゼミ速報まとめ
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情報
東進
試作問題と同じ構成であったが、出題内容には変化があった。コンピュータとプログラミングや、情報通信ネットワークとデータの活用が出題の大半を占める。大問数4、設問数18、マーク数51。
河合塾
情報Iの全範囲から幅広く出題され、日常生活での情報の利活用について考えさせる問題が中心であった。事前に発表されていた試作問題と構成、分量はおおむね同じだが、マーク数は3増えて51となり、全体として60分の試験時間に対し負担を感じた受験生もいたと思われる。第1問はさまざまな領域からの小問集合、第2問Aはレシートの記載事項を題材とする問題、第2問Bはおつりに必要な紙幣の枚数に関するシミュレーションの問題であった。第3問は、部活動という状況設定を理解し、目的に応じて繰返し文と条件分岐文を組み合わせたプログラムを組み立てる力を問うものであった。第4問はオープンデータを活用して旅行に関する実態を分析する問題であった。全般的に学んだ事柄を問題の発見・解決の過程で活用する思考力・判断力を測ろうとする意図が感じられた。
データネット
試作問題と同様の大問構成。プログラミングのテーマは「メール文面の自動表示」。2022(令和4)年度に公表された試作問題と同じ4大問構成で全問必答。解答数は合計で47。内訳は、第1問が9、第2問Aが9、第2問Bが5、第3問が12、第4問が12。第1問は小問4つからなる小問集合。第2問はAとBの中問構成。全体を通して試作問題の形式と同じだった。各大問の配点も変わらず。情報Iの全分野から幅広く出題された。第2問Aは「店の情報システム」をテーマとした複数の分野からなる融合問題だった。ページ数は32ページ(下書き用紙を除く)。試作問題より1ページ減。
代々木ゼミナール
全体の傾向として、2022試作問題よりも難易度は少し高くなった。共通テストが指向する、知識を必要とする問題よりも、理論的思考能力が試される問題が多かった。第2問の情報システムや第4問の難易度が比較的高く、第1問や第3問でどれだけ得点できたかが、勝負の分かれ目になったのではないだろうか。また、計算させる問題も散見されたが、この分野特有の知識(データ量や解像度など)を必要とする計算はなく、組み合わせなど論理的に考えれば解ける問題になっていた。解答数43問のうち、数値を直接マークする形式のものは14問あり、5問出題された2022試作問題の3倍程度となった。それ以外はすべて選択肢を選ぶ形式。2022試作問題よりも計算をさせる問題が多く、組み合わせ計算などが苦手な受験生は苦労したかもしれない。全体の傾向として、2022試作問題よりも難易度は高く、知識量を問うよりは論理的思考能力を問う形に寄せられており、共通テストが目指していた形に沿うようなものであったと言えるだろう。
情報は、1月19日午後10時時点のもの。今後、各予備校のWebサイト上で情報が追加修正されることもある。
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