【大学受験】大学入試方式、60%が一般選抜以外を選択
子育て・教育
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
この調査の目的は、大学受験における入試方式の選択傾向を明らかにすることにある。調査結果によれば、一般選抜のみを受験した人の割合は40.0%で、過半数を下回った。一方、学校推薦型選抜や総合型選抜などの一般選抜以外の方式を選んだ人は60.0%にのぼった。
具体的な入試方式の選択状況をみると、もっとも多かったのは「一般選抜」で51.4%、ついで「学校推薦型選抜」が38.7%、「総合型選抜」が21.8%、「その他」が3.2%という結果だった。一般選抜は大学入学共通テストや個別学力試験など、従来のテスト中心の選抜方式であり、依然として多数派であることがわかる。
学校推薦型選抜は38.7%で、評定平均値や部活動の実績、教師からの評価などが影響する。この方式は、学力試験だけでは測れない生徒の魅力を評価する枠組みとして注目されている。総合型選抜は21.8%で、面接やプレゼンテーション、志望理由書など個人の経験や意欲に重きを置く方式である。
総合型選抜入試の受験者は、私立大学が83.9%と多数を占め、国公立大学は21.9%にとどまった。私立大学は学部・学科の種類が豊富で、総合型選抜の導入実績や募集枠が多いことが背景にあると考えられる。
今回の調査結果から、大学入試の多様化が進んでいることがうかがえる。一般選抜以外の多面的な選抜方式を利用する受験者が全体の60.0%にのぼり、特に私立大学では総合型選抜が主流となっている。今後、学校推薦型選抜や総合型選抜の利用がさらに拡大していく可能性があると考えられる。
《吹野准》
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