関東学院六浦、IELTS推進校に認定…英語教育強化
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IELTSは世界1万2,500以上の機関に認められており、日本でも受験者数が増加している。特に高校生の受験者数の伸びが顕著で、海外大学への進学や英語力を強みとした国内大学受験、さらには海外と国内を併願する進路選択が広がっている。IDPは2023年から、IELTSを軸にグローバルな教育と進路指導を行う学校を「IELTS推進校」として認定し、高校生のIELTS受験を支援している。
関東学院六浦は、2021年にGLE(Global Learning through English)クラスを設立し、「英語は『教科』ではなく生きるための『ツール』である」との考えのもと、独自のカリキュラムを展開している。GLEクラスでは、高校3年時のIELTS 6.0以上の獲得を目指し、高校1年生から探究力・英語力・書く力の育成を行っている。8名の常勤GETs(Global English Teachers)が中心となり、日常的に生徒と関わりながら、英語による高度な学びをサポートしている。
さらに、正規授業のカリキュラムにはIELTS対策として、高校1年生から3年生まで週1~2コマの「IELTS prep I~III」が組み込まれている。英語による起業プロジェクトや企業との協働プロジェクトを通じて、探究力を深めるプログラムも実施している。これにより、IELTSに対応できる英語力とグローバルな視点と思考力を育んでいる。
関東学院六浦では、2021年からIDP Educationに認定されたIELTS公式テストセンターパートナーである日本スタディ・アブロード・ファンデーション(JSAF)と連携し、年に1回校内でのIELTS試験を実施している。2024年卒のGLEの1期生は、IELTSを活用し、マレーシアやオーストラリアなどの海外大学、筑波大学や東京学芸大学、国際基督教大学などの国内難関大学に進学した。
IDPは今後も神奈川県をはじめとする全国の高校と連携し、IELTSの受験機会拡充およびグローバル教育の推進を行う予定である。関東学院六浦の黒畑勝男校長は、「日本の未来社会が経済力の減速と人口の縮小で大きく変わることを予測し、必要な教育へシフトする」と述べ、英語教育の重要性を強調している。
IDP Educationは、1969年にオーストラリア政府によって設立され、50年以上にわたり英語圏への留学を支援してきた。世界30か国・90拠点にオフィスを構えるグローバルなネットワークを持ち、日本では2016年に最初の公式テストセンターを開設して以来、全国でIELTSの試験機会拡充に努めている。
《荒俣れい》
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