現在公開中の映画『ファーストキス 1ST KISS』に出演しているSixTONES・松村北斗。坂元裕二が脚本を手掛け、塚原あゆ子が監督を務めた同作はSNSでも反響を呼んでおり、松村が見せる繊細な演技にも注目が集まっている。そこで本記事では、『ファーストキス 1ST KISS』での松村の演技とその反響などに触れながら、俳優としても輝きを放つ彼の魅力を深彫りしたい。
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人気グループ・SixTONESのメンバーとして活躍しつつ、近年では俳優としても存在感を発揮している松村。昨年は上白石萌音とのダブル主演を飾った映画『夜明けのすべて』で、パニック障害を抱える青年の姿を繊細に演じて評価されたほか、ドラマ『西園寺さんは家事をしない』(TBS系)では自身初となるシングルファーザー役に挑戦。子供と接する父親としてのリアリティあふれる姿は、視聴者からも絶賛された。
そんな松村の演技が光っているのが、現在公開中の映画『ファーストキス 1ST KISS』だ。同作は、事故で夫を亡くし、夫と出会う直前の日にタイムトラベルをする主人公・硯カンナ(松たか子)と、タイムトラベルで未来から来た妻と出会う硯駈(松村)の心揺さぶるラブストーリー。公式コメントにて松村は、「坂元裕二さんの作品や書籍にどれほど影響を受けてきたのか分かりません。」「そんな坂元さんの脚本で塚原あゆ子さんが監督をされる作品に参加できることは人生の誇りです。」と、制作陣への憧れを明かしながらも、「坂元さん作品の常連である松たか子さんのサポートのおかげで毎日ヘトヘトになるまで作品と向き合うことが出来ました」とも語っている。
松村が演じる駈は古生物学の研究員であり、メガネをかけた穏やかな佇まいが印象的なキャラクター。同作を手掛けた塚原監督が“大事な時に相手の顔を見る人”と表現した、真摯な人物という役どころだ。映画を観たSNSユーザーからは、松村の演技に対して、「駈としてそこに生きていた」「表情や駈のキャラクターを表現する台詞の言い方が素晴らしい」「駈が魅力的だったし邦画界の光だと思える演技だった」などの称賛の声があがっており、観る者の心をぐっと掴んだことがうかがえる。主人公のカンナがもう一度恋をすることになる若き日の駈を魅力的に体現したと言えるだろう。
2024年の『キネマ旬報ベスト10』では、映画『夜明けのすべて』の演技が、「芝居をしていると感じさせない自然体の演技が秀逸」「作品の世界観と見事に一体化し、物語の説得力と魅力を高めた」と評価され、主演男優賞を受賞した松村。『ファーストキス 1ST KISS』でも光った繊細な演技は、今後の俳優業でも大きな武器となるはずだ。これからの飛躍にも期待したい。