次世代の起業家発掘「関西学生ピッチコンテスト」最優秀賞は近大
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
KANSAI STUDENTS PITCH Grand Prixは、関西経済の持続的な発展を目指し、新たなビジネスを創出する「イノベーション人材」の育成を目的に2017年度からスタート。今回で8回目を迎えた。関西の大学や教育機関、行政機関、産業界との連携を強化し、次世代のアントレプレナーを育成するための場として注目されている。
今回のコンテストには、大阪大学、大阪工業大学、大阪公立大学、関西大学、関西学院大学、京都大学、近畿大学、甲南大学、神戸大学、滋賀医科大学、同志社大学、奈良先端科学技術大学院大学、立命館大学、龍谷大学の14校が参加。各大学から推薦されたチームが、熱気あふれるピッチを繰り広げた。
最優秀賞は、近畿大学推薦の「2ndStar」が受賞。事業名は「インフラ維持管理の事務作業を自動化するプラットフォーム『2ndStar』」で、インフラの維持管理における事務作業の効率化を目指すプラットフォームを提案した。
優秀賞には、大阪大学推薦の「ボーダレスファウンデーション」が選ばれた。事業名は「インパクト寄付で絶対的貧困がない世界を創る」で、寄付を通じて貧困問題の解決を目指す取組みが評価された。
オーディエンス賞は、大阪工業大学推薦の「医看工芸」が受賞。事業名「Fitel:採血の負担を軽減!医療現場を支える新発想」は、医療現場での採血の負担を軽減する新しい発想を提案した。
さらに、大阪信用金庫賞には、関西学院大学推薦の「感性分析」、立命館大学推薦の「Okaery」、近畿大学推薦の「2ndStar」。FUTRWORKS賞には、大阪大学推薦の「ボーダレスファウンデーション」と大阪公立大学推薦の「OMEN」。ボーダレス・ジャパン賞には、神戸大学推薦の「Standy」が選ばれた。
コンテストは関西スタートアップ アカデミア・コアリション(KSAC)が主催し、大阪大学共創機構や大阪公立大学国際基幹教育機構などが共催。審査員は関西の大学や産業界から選ばれた専門家たちが務め、「イノベーション人材発掘」を焦点にイノベーションの実現可能性を基準に審査した。
KSACは、関西の大学、産業界、金融界、自治体など80以上の機関が参画するプラットフォームで、大学から生まれる技術シーズの実用化やアントレプレナーシップを備える人材の育成を強力に支援し、社会的インパクトの大きい大学発スタートアップの持続的な創出を目指している。
《神林七巳》