小学低学年、生成AI利用18.6%…KUMON家庭学習調査
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今回の調査は2024年12月7日から11日、小学校1~3年生の子供をもつ世帯の母親1,000人、父親800人を対象に実施。調査結果からは、家庭での子供の過ごし方や学習状況、生成AIの利用状況など、さまざまなトピックスが浮かびあがった。
まず、子供の家庭での過ごし方については、「動画配信サービス(Netflix、Amazon Prime Video、Hulu、Disney+など)の視聴時間」が1日平均28.3分と微増し、「動画配信サイトやアプリ(YouTube、Tiktok、ニコニコ動画など)の視聴時間」は1日平均32.9分と微減した。また、「テレビを見る時間」は46.1分と減少している。
家庭学習の頻度については、子供が家で学習するのは週平均5.3日で、1日の学習時間は34.8分だった。前年2023年に比べ、週平均学習日数は微減したが、平均学習時間は増加している。家庭学習の内容としては、「小学校の宿題以外の予習・復習」が20.9%と増加し、「通信教育の課題」は22.2%と減少した。
保護者の子供への関わり方については、「わが子の得意・不得意を把握している」保護者が64.4%でもっとも多く、「家庭学習をする場所は親の目が行き届く場所にしている」が59.5%、「子供から質問を受けた時はすぐに見るようにしている」が58.4%と続いた。
家庭学習での生成AI利用については、「保護者自身が子供の教育の目的で利用している」が5.6%、「小学1年生~3年生の子供が学習の目的で利用している」が10.0%、「保護者と子供の両方が利用している」が3.0%で、合計18.6%だった。生成AIの利用について「好ましい」とする保護者は19.3%、「生成AIが子供の可能性を広げると思う」とする保護者は25.9%だった。
生成AI利用における保護者の懸念点としては、「子供の学習が生成AIに依存してしまう」が53.2%、「子供への指導が機械的になってしまう」が50.7%、「子供が生成AIを使ってカンニングや不正をしてしまう」が50.6%と続いた。
生成AIを利用した子供の学習において、人間の関与が好ましいとされたのは「学習についての質問応答」が71.1%、「学習における悩みへのアドバイス」が70.5%だった。
家庭での子供の過ごし方の変化、生成AI時代の家庭学習など「KUMON家庭学習調査2024」調査結果の詳細は、KUMON公式Webサイト内の「KUMON now!」で確認できる。
《吹野准》
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