40歳東大生さんきゅう倉田です。職業は芸人です。
もうすぐ3年生になるので、どこの大学院に行くのか考え始めています。
大学院でも経済学を専攻するのか、あるいは心理学か、アメリカの大学院に行くことも視野に入れて、学費を貯めるために働いています。
春休みなので、ソフトバンク主催のハッカソン(ソフトウェア開発をするエンジニアやプログラマー、デザイナーが集まり、アプリケーションなどを開発するイベント)に参加した。
さて、そんなハッカソンのミーティングの後、「某しゃぶしゃぶ店」に行った。レストランチェーン系列のしゃぶしゃぶ食べ放題のお店で、渋谷にあるので東大生も御用達だ。
◀この記事の【前編】を読む◀◀◀こちらから◀◀◀
▶隣のテーブルの客が「それ私の肉!」
まったく説明もなくあらわれた!ネコ型ロボットに四苦八苦
今日の昼間、Yahoo !ニュースにこのしゃぶしゃぶ店に関する記事が掲載されていた。
この店では、ネコ型の配膳ロボットが料理を運んでくる。このロボットは複数のテーブルを回るため、誤って、あるいは故意に、他人の料理を取る人がいるようだ。
さて、我々が先日行ったしゃぶしゃぶ店では、ロボットの説明はなかった。だから、全く意味がわからなかった。
自分の席の近くにロボットが来たとき、それが自分たちのものか隣人のものかわからなかった。
隣のテーブルには20歳くらいの女性がふたりいた。有志以来、地球上には決して存在しない異様な色に髪を染め、ずっと男性地下アイドルとホストの話をしている。担当ホストがアイドルに貢ぐのをやめろと言っているらしい。非常にどうでもよかったが、1時間以上同じ話をしていたので、ホストの名前とアイドルの趣味まで覚えてしまった。
「あれ?うちらの肉1枚来てなくない?」
「あれじゃない?」
女性たちは、ぼくの友人が積み重ねる重を見ている。通路側の週三でホストクラブに通う女性が突然言った。
▶「横取り」したかのような濡れ衣を着せられ…
隣の客が突然言った。「それあたしたちの肉ですよね?」
「それあたしたちの肉ですよね?」
友人は驚いている。ぼくはこの店のシステムがわからないが、彼女たちには確信があるらしい。友人に、おねえさんたちのお肉らしいよ、と伝えた。
友人は太極拳の達人のようにゆっくり立ち上がって、ネコ型ロボットのパネルを見ている。どうやら、テーブル番号が表示されるらしいが、説明を受けていないのではっきりとしたことは分からない。
番号を確認した友人は、ホットヨガの指導をするお姉さんのようにゆっくりと屈んで再び重を重ね始めた。
それを見ていた女性が言った。
「どうして!勝手に重ねるんですかアッ !!!!?」
その声は非常に荒々しかった。そして、確信があるようだった。
このとき、ぼくは隣のタッチパネルを見たが、料理の到着を告げる表示はなかった。彼女たちがどうしてアレは自分たちの料理だと確信したのかは分からない。
▶実際は「どっちのお肉」?
まさかの勘違い!何事もなかったかのように時は進む
しかし、強く信じていないと他人にこの勢いで怒ることはできないだろう。
自分の勘違いだった場合のリスクを無視した、大立ち回りである。
友人はもう一度太極拳の達人のような動きで立ち上がり、ロボットのパネルを見た。そこには我々のテーブル番号しか表示されない。
友人は非常に小さな声で、「いや、俺たちのだと思うけど」と女性たちのこともぼくのことも見ずに、ロボットに言った。
▶メンタルが強すぎる女性たち
勝手に重ねたことに怒った女性は、何も言わずに席に戻った。そして、ホストと地下アイドルの話をしている。
どういうことなのだろうか。
気まずくないのだろうか。
逆の立場だったら、食べ放題の時間が1時間以上残っていても帰る。あんなことの後に、バニラと抹茶のアイスを重ねて食べることなんてできない。
とてつもない精神力の持ち主だ。
なぜアイスを重ねるんだ。
彼女たちほどの強い心の持ち主なら、漆黒のブラック企業で雇っても決して辞めないだろう。
すべての東大生に彼女たちのような胆力を身につけてほしい。そんなことを思いながら、もみじおろしを味わっていた。