【森永卓郎の「遺言」】「新NISA」で、あなたの老後資金を溶かすな!今「老後のために投資すべきもの」とは? | NewsCafe

【森永卓郎の「遺言」】「新NISA」で、あなたの老後資金を溶かすな!今「老後のために投資すべきもの」とは?

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【森永卓郎の「遺言」】「新NISA」で、あなたの老後資金を溶かすな!今「老後のために投資すべきもの」とは?
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みなさん、新NISAやってますか? 「老後2000万円」問題、どうやってお金貯めますか?

「なかなか給与はアップしないし、投資してお金を増やすしかない」と考えている方も多いのではないでしょうか。

2025年1月に亡くなられた経済アナリスト・森永卓郎さんは、最後の著書となった『日本人「総奴隷化」計画 アナタの財布を狙う「国家の野望」1985-2029』(徳間書店)の中で、「新NISA頼みの生活は危ない!」と警鐘を鳴らしています。

急逝直前まで執筆活動に命を賭けてきた森永さんが、「これからも生きる」私たちへ遺した、まさに「遺言」とも言えるアドバイスとは?

今回はその著書から、「新NISA」について森永さんの熱のこもったメッセージをご紹介します。

※この記事は『日本人「総奴隷化」計画 アナタの財布を狙う「国家の野望」1985-2029』(徳間書店)から一部を抜粋・編集してお届けします。

「全力NISA」は危ない!あなたの老後資金が狙われていること、気づいてますか?

税金や社会保障のみならず、庶民のなけなしの老後資金も狙われています。岸田前総理は2023年6月30日のメッセージで「貯蓄から投資へ」と新NISA制度の拡充を宣言しました。

非課税投資枠として、成長投資枠は年間240万円、つみたて投資枠は年間120万円の1年間で計360万円。保有枠も5年間にわたって計1800万円が非課税枠として運用できると、老若男女問わず人気を博しています。

毎月1兆円もの資金が新NISAに流れ込んでいるのです。特に、ブルシット・ジョブ世代の若者たちは、金が金を稼いでくれることが唯一の希望の光とばかりに、有り金をはたいて投資に手を染めています。

だからこそ言いたい。預貯金をはたいた全力NISA買いこそ危ないと。私は今、人類史上、最大のバブルが世界中で起きていると考えています。

それだけに、日本の株式市場がバブル後の最高値を記録した2024年の夏に「日経平均が2000円になるかもしれない」と言ったところ、袋叩きにあっています。それでも私は本気で株式市場が暴落すると思っています。

「人類史上最大のバブル」が今にも弾ける。新NISAブームに踊らされるな!

株式だけではありません。石油や金、銀、銅などのコモディティだけでなく、不動産やビットコインに代表される暗号資産はもはや天文学的な金額になっています。こうしたバブルの陶酔的な熱狂は、あらゆる投資商品が値上がりする「エブリシング・バブル」の様相を呈しています。

もはや実体の伴わないバブルなわけで、人類史上最大のバブルが、今まさに弾けようとしています。おそらく暴落の規模は、9割下落どころでは済まないと考えています。だから私は「日経平均が2000円になる」と、警告し続けているのです。

私は『投資依存症』(三五館シンシャ)という本を書く時に、バブルから前後の1988年から1989年にかけての経済紙や雑誌をもう一度読み返してみました。

バブルの絶頂期だった1980年代末の紙(誌)面といったら毎日がお祭り騒ぎです。雑誌記事は「日経平均は上がり続けます」と煽り立てます。

大手証券会社の証券部長も「株式は上がり続けます。我々証券マンがどんちゃん騒ぎをしていても上がり続けますから」と、はしゃいだコメントは、直後にバブルが弾けて東京市場の株価が奈落の底に落ちたことを考えると哀れにさえ思えます。

まさに「1億総投資」を煽り続ける現在と見事に重なります。歴史は繰り返します。

1940年5月10日、ナチス・ドイツがフランスのパリに侵攻した時のことです。パリのダンスホールは満員の客であふれていて、皆踊りに酔いしれていたそうです。いつ戦火が広がってもおかしくない状況なのに、誰もが踊りを止めることができない。これが、現在の新NISAブームです。

1980年代バブルからITバブル、リーマン・ショックやチャイナショックだけでなく、昨年8月の「令和のブラックマンデー」などの暴落があっても結局、株価は持ち直して長期投資ならば、右肩上がりで資産が増えていくというのは、あまりにも夢見がちな発想ではないでしょうか。

日本のバブル崩壊にしても最終的に2024年にバブル後の最高値に戻るまでに35年近くの歳月を要したのです。おそらく、バブル期に老後資金を投資していた人は、投資額が元に戻った時には皆、天国で見守っていることでしょう。

今の暮らしを投げ出して、成り行き任せの新NISA頼みの生活で、本当に幸せになれると思いますか。もう一度考え直してほしいと切に思います。

いわば「国策バブル」! その投資、リスクをおしてまでする価値ありますか?

2024年初頭の新NISA制度のスタートにあたり、岸田前総理が旗振り役となって、
「これからは自分で老後資金を作ってください。新NISAですよ」
とアピールした効果は絶大でした。なけなしの老後資金をすべて新NISAにつぎ込んだ挙句、それがすべて溶けてしまう。

そのシミュレーションとも言えたのが、2024年8月5日の東京株式市場です。わずか1日で日経平均が4451円安と過去最大の大暴落となりました。「令和のブラックマンデー」と呼ばれた大暴落で、新NISAで投資を始めたばかりの人の中には、一撃で株式投資から退場した人も少なくなかったようです。

これは株価がバブルから逆バブルになり始めた兆候だったと私は判断しています。その後、株価はすぐに回復をし始めましたが、9月4日には再度、前日比1638円の暴落第2波が襲いました。

これから訪れる本当の大暴落はそんなものでは済みません。暴落した株が値を戻してきたかと思えば、忘れた頃に暴落を引き起こす。その繰り返しに耐えられるのは、資金が潤沢な富裕層ぐらいでしょう。

暴落したところで、さらに資金を投入するナンピン買いは、日本人が好きな投資法として知られています。株価が上がれば、最初に食らったマイナスを取り戻せますが、ズルズルと株価が下がれば、これこそ地獄です。

塩漬けになった株式や投資信託は換金できずに、庶民は老後のライフプランもすべて吹き飛んでしまって、年金だけじゃ食えなくなって皆、奴隷になっていきます。ようやく定年を迎えて、悠々自適に過ごすための老後資金が瞬く間に消えてしまう。

バブルで膨らみきった株式市場が弾ければ、若者も高齢者も路頭に迷う。持ち家のローンが残っていたら手放さざるを得なくなります。そんな人生を棒に振るようなリスクを冒してまで投資をする必要があるのでしょうか。

老後資金確保のために、「投資すべきもの」とは?

老後資金の確保という意味では新NISAではなく、iDeCo(個人型確定拠出年金)をお勧めしています。iDeCoは毎月一定額を積み立てることで60歳以降に、積立金を受け取る際に運用益が非課税になるほか、掛け金が所得控除の対象となり所得税や住民税の負担が軽減されます。

2025年度から退職所得金控除の期間が5年から10年に改悪されることのデメリットを挙げる人が多いようですが、iDeCoは新NISAと違って株式や投資信託だけでなく元本確保型保険や定期預金も投資対象として選ぶことができます。

今の時代はまずはリスク商品は避けるべきですから元本保証の金融商品に預けて、非課税で老後資金を確保する方が賢明です。

世界的なインフレが気になる人ならば、老後資金の一部なら純金の積み立てで備えるのもありでしょう。

★【関連記事】では、「これからも生きる」私たちは何を覚悟し、何に備えるべきか、森永卓郎さんの「ラストメッセージ」をご紹介しています。

>>>【関連記事】森永卓郎が遺した「近未来予言」!トランプ関税の大混乱、そして「令和恐慌」。庶民が生き抜くための「人生プラン」とは?

 

■BOOK:『日本人「総奴隷化」計画 アナタの財布を狙う「国家の野望」1985-2029』森永卓郎・著 1760円(税込み)/徳間書店

■著者略歴:森永卓郎(もりなが・たくろう)
1957年東京都生まれ。経済アナリスト。獨協大学経済学部教授。東京大学経済学部卒業後、日本専売公社(現JT)、経済企画庁、UFJ総合研究所などを経て現職。テレビ・ラジオなどのコメンテーターとしても積極的に発信。常に庶民の目線で数々の経済書を執筆し、03年『年収300万円時代を生き抜く経済学』がベストセラーに。2023年11月、ステージ4のガン告知を受けたものの、以降も精力的に執筆。2025年1月28日逝去。著書に『ザイム真理教』『書いてはいけない』『がん闘病日記』『投資依存症』(いずれも三五館シンシャ)など多数。


《OTONA SALONE》

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