幼児から大学まで世代ごと「教育トピック」総まとめ
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総合教育サービスを展開するウィザスは、2025年に創業50周年を迎え、幼児から学生、社会人の「学び」に対する意向を調査した。調査は3月にWebアンケート形式で実施され、都市部に住む保護者1,120名と会社員・職員1,014名の計2,134名が対象となった。
調査結果によると、日本の保護者は子供の将来に対して「良い進学先」や「良い企業」への進学・就職を期待していることが明らかになった。2025年現在、保護者は進学や就職を第一優先と位置付けており、現実的な将来を思い描いている傾向がうかがえる。
教育においては「礼儀」が重視され、78.8%の保護者がこれに注力していることがわかった。学力よりも礼儀を重視する姿勢が見られる一方で、国際感覚の育成には消極的であることが示された。しかし、英語教育に関しては約8割の保護者が有益と考えており、受験勉強の一環として捉えている可能性がある。
AIの利用については、保護者の意見が真っ二つに分かれた。生成AIの利用に対しては、子供が自分で考える力を育成できないことを懸念する声がある一方で、AI時代に対応する必要性も指摘されている。
世代ごとの教育トピックについて、各世代の保護者に対して、それが学びにとって有益と思うか聞いたところ、「習い事(スポーツ、音楽など)」は、幼児から高校生までの幅広い世代で有益と捉えている。「金融教育(お金に関する知識)」は、小学生で有益と考える傾向があり、「国際教室(外国人児童と共に学ぶ)」「通級指導(障がいのある生徒と共に学ぶ)」は、このなかでは有益と回答する割合がやや少ない。多様性を認めて共に学ぶことのメリットを啓発する必要性を示唆される。
また、「学校外の授業(塾、家庭教師など)」は、中学生にとって特に有益とされ、受験対策へのニーズは高いことがわかった。「部活動」は、中高ともに有益と考える傾向があり、地域移行などを含めた今後のあり方が重要な論点となりそうだ。
ウィザスは、今回の調査結果を基に、今後の教育サービスの向上に努めるとしている。
《風巻塔子》
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