【大学受験】志望校選び、約5割の高校生が推薦系選抜を希望
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大学入試の制度や受験方式が多様化する中、高校生が「自分に合った志望校」を見つけることは、かつてないほど難しくなっている。進学や進級をきっかけに進路への意識が高まる一方で、偏差値や将来の進路、保護者の意見など、志望校を選ぶうえで重視するポイントもさまざまだ。そこで、明光ネットワークジャパンは高校生を対象に「志望校選び」に関する実態調査を実施した。
調査結果によると、希望する受験方式については「一般選抜」が63.6%で最多となり、ついで「学校推薦型選抜(指定校推薦・公募推薦など)」が48.0%、「総合型選抜(旧AO入試)」が30.9%と続いた。この結果から、「一般選抜」が依然として主流である一方で、約半数の高校生が「学校推薦型選抜」や「総合型選抜」といった推薦系の受験方式を希望しており、「推薦系選抜」が高校生にとってより身近な選択肢となってきていることがうかがえる。
志望校選びにおいて、入試方式がどのように影響しているかについても調査を実施した。その結果、最多回答は「志望校を決めてから入試方式を検討している(33.4%)」であり、ついで「入試方式を最優先で考えている(14.0%)」、「学部・学科によって入試方式を使い分けている(10.4%)」と続いた。
志望校の情報を得る方法については、「オープンキャンパス」が47.6%で最多となり、次いで「大学のホームページ(47.3%)」、「学校(先生・進路指導など)(41.2%)」と続いた。この結果から、多くの高校生が実際に大学の雰囲気を体感できるオープンキャンパスを重視しており、志望校選びの重要な判断材料として活用していることがわかる。
さらに、志望校を選ぶ際に保護者に相談したかについても調査を行った。その結果、67.8%が「相談した」、26.1%が「相談していないが、今後する予定」と回答した。これらを合わせると、93.9%の高校生が何らかの形で保護者と志望校選びについて話す意向があることがわかる。進路選択において、保護者とのコミュニケーションや連携が、意思決定の大きな支えとなっていることがうかがえる。
保護者に相談して得た収穫については、「多様な視点を得られた(36.1%)」が最多で、ついで「経済的な側面について理解が深まった(28.3%)」、「有益な情報交換ができた(27.6%)」と続いた。一方で、保護者に相談して困ったこととしては、「学力や成績に関する話題がストレスになる(26.9%)」が最多で、ついで「家族の過度な期待やプレッシャー(22.0%)」、「自分の気持ちをうまく伝えられない(21.5%)」と続いた。
自身の志望校と保護者が望む志望校にギャップを感じるかについても調査を行った。その結果、31.3%が「ギャップを感じる」と回答した。温度差を感じている高校生が一定数存在する一方で、51.1%は「ギャップを感じない」と回答しており、保護者との意見のすり合わせがうまくいっているケースも多いことがわかる。
この調査は、2025年4月9日から4月14日にかけてインターネットリサーチで実施された。回答率は小数点第2位を四捨五入し、小数点第1位までを表示しているため、合計数値は必ずしも100%とはならない場合がある。
《風巻塔子》
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