英語を習う小学生、約4割「実践的な英会話力」を最優先
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小学校での英語教育が義務化されて5年が経過し、中学入試で英語を導入する学校も増加している。このような変化にともない、保護者の英語学習に対する意識も変化している。以前は実践的な英会話スキルを重視する風潮があったが、近年では「英検などの資格取得」や「受験対策」といった目に見える成果を求める傾向が強まっている。
今回の調査は2025年3月26日~28日、小学生の子供をもつ保護者184名を対象にインターネット実施された。調査によると、学校教育以外での英語学習の目的として「実践的な英会話力の向上」をもっとも優先している人が多く、ついで「英検などの資格取得」を優先する人が多い。資格取得を優先する理由としては、学習の成果を可視化するためや、進学や就職、学校の成績や内申で有利になるためなどの回答が多くあがった。
また、子供が学校教育以外で英語を学ぶうえで「実践的な英会話力の向上」を優先する理由としては、「英語を楽しく学んでほしい」や「英語を話せるようになってほしい」といった意見が多かった。一方で、「学習の成果が出ているか分からないこと」や「学習方法やレッスンが子供に合っているかわからない」という不安を感じる保護者も多い。
また、資格取得を優先する保護者は「学習の成果が出ているかわからないこと」に加えて、「実践的な英会話力が身につかないのではないか」という不安を抱えていることがわかった。
この調査結果から、学校教育以外での子供の英語学習の目的として、小学生であっても「英検などの資格取得のため」を目的とする保護者が比較的多いことや、「英語学習の成果が出ているかわからないこと」を不安に思っていることも明らかになった。
《風巻塔子》
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