NEWS加藤シゲアキ、2度目の監督作でAぇ! group正門良規を起用「愛される素晴らしい役者になっていく」3年半経ての成長・魅力語る【「SUNA」インタビュー後編】 | NewsCafe

NEWS加藤シゲアキ、2度目の監督作でAぇ! group正門良規を起用「愛される素晴らしい役者になっていく」3年半経ての成長・魅力語る【「SUNA」インタビュー後編】

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モデルプレスのインタビューに応じた加藤シゲアキ(C)モデルプレス
モデルプレスのインタビューに応じた加藤シゲアキ(C)モデルプレス 全 1 枚 拡大写真
【モデルプレス=2025/04/27】5月9日より2週間限定で公開される短編オムニバス映画「MIRRORLIAR FILMS Season7」の「SUNA」にて、2度目の映画監督を務めるNEWSの加藤シゲアキ(かとう・しげあき/37)にインタビュー。後編では、本作で加藤とW主演を務めたAぇ! groupの正門良規について、撮影現場での様子やデビューを経て成長した彼の魅力を語ってくれた。【インタビュー後編】

【写真】NEWS加藤シゲアキ、事務所後輩と初共演

◆加藤シゲアキ監督作 正門良規とW主演「SUNA」

人の身体が砂に埋め尽くされ窒息死するという奇妙な事件が多発する東海市を舞台に、砂にまつわる濃密なミステリーが描かれる「SUNA」。正門は「本当に人の仕業なのか」と怪しみ、謎に翻弄されていく後輩刑事・遠山を、加藤はそんな遠山を心配しながらも、自身も事件の謎に疑念を抱く先輩刑事・狭川を演じる。

◆加藤シゲアキ、正門良規をキャスティングした理由

2022年のショートフィルム「渋谷と1と0と」制作時、俳優も全て自分1人で演じきった加藤は、監督第1作目を経て「いろんなキャストに芝居をつけるということが僕の次の課題だと思っていたので『2回目がもしあるんだったらちゃんと芝居をつけよう』というのが僕の中でありました。それともう1つ、活劇というかアクションを作ることが僕の中でやらなければいけないと感じていたんです」と本作での目標を振り返る。「誰かもう1人入れてアクションも踏まえて砂の話」と形式をある程度決めていた中で、加藤が自身のバディとなる刑事役に選んだのは正門だった。

「短編だとどうしてもワンシチュエーションになりがちですが、そういう当たり前な形にはしたくなかったので、僕がわがままを言って、色んなロケ地で撮影して。3日間の撮影でしたし、撮影のスケジュールもパンパンで、やっぱり俳優とコミュニケーションを取る時間がそんなにないんです。そうなった時に役者を入れたいけど1から構築している時間があんまりないかもしれない。僕を信用してくれている人でないと難しいかもしれないというのがありました。正門は僕が初めて書いた戯曲(「染、色」/2021年)に出てくれているので、1回僕の芝居、僕の文体を体に入れている人だから、おそらくスムーズにできるだろうと。僕自身一緒にお芝居をしたことはなかったので面白いかなと思いましたし、前回、彼はまだデビューする前でしたが、デビューしてから1年ぐらい経った今の彼自身にも興味があったのでうまくできるかなというのがありました」

◆加藤シゲアキ、正門良規の魅力は「独特のバランス」

共演こそしていないものの、自身の小説を原作とする戯曲の脚本家と主演俳優という形で密接な関係を構築していたからこそ、加藤は正門に信頼を置いた。Aぇ! groupとしてのデビューも経験した正門の魅力について聞かれると、少し空を見つめ考えながら「元々、彼の声や体つきという部分でも力強い人だなとは思っていたんですが、同時に少し柔らかさもあるというのは独特のバランスかなと思いました」とゆっくりと言葉を紡いだ。

「ある種“普通の人”を演じられるので、少し文系っぽい人も体育会系っぽいキャラクターもどっちもできる役者だとは思っていました。器用すぎるあまり、それがある種弱みになってしまうケースも全然あると思うんですが、彼の場合は独特なバランスで、今成熟してきているという印象でした」

「僕との相性もよかったのではないかと思います」と正門とのバディ役にしっくり来ていた様子の加藤。実は映像作品での正門の演技をあまり見たことがなかったといい「正直彼がどういう風に演じるかイメージがなくクローズアップした時にどういう風に見えるかというのが分からなかった」と本音を話したが「カメラマンの末長さん(末長真氏)も彼が抱えている葛藤を深みのあるように上手く切り取ってくれました。15分という短い中で変化を表現しなければいけないので、短編で難しいのは役者だと思うんです。でも、末長さんとも話しましたが、本当に最初から彼はもう役を掴んでいて自分が表現するべきアプローチを明確に見てくれていたのでめちゃくちゃ助かりました」と正門の実力に太鼓判を押していた。

◆加藤シゲアキ&正門良規の信頼した関係性

正門の役に対する理解度やアプローチがスムーズに進んだ一方で「本当に周りの役者のことばかり考えすぎて、自分のことを全然考えてなくて。2日前ぐらいに『俺、自分のキャラクターのサブテキスト何も考えていない』みたいな。彼(正門)の役に関しては『なんでここに住んでいて、なんでこういう状態になっているのか』というバックボーンが明確にあって全部彼に言っていましたが、僕自身のことをあまり考えていなかったことがちょっと反省点です(笑)」と思いがけない焦りもあったが、“演じすぎなくてもいい”2人の元々の関係性が助けとなった。

「それでも狭川は『酸いも甘いも経験してきた先輩刑事』みたいなことでとりあえずいいんだろうというのもありましたし、僕と正門にした理由は、僕と正門の関係でそのままやってもある程度ぶれない。当て書きなので元々すごく演じすぎる状態にはしていませんでしたが、それでよかったかなとは思います。ただ、正門が結構最初から役を掴んでいたので『僕もゆっくり現場で掴んでいくか』みたいなアプローチはまずいなと思って、明確に作っていったという感じです」

◆加藤シゲアキが語る正門良規の成長

小説・作詞・脚本など、普段から様々なクリエイティブに携わる加藤は、映画の現場でも助監督に「加藤さん思いついちゃうから」と言われるほど次々と発想が思いつく。その中でゴールをどのように捉えているかと聞かれると「映画の場合、完成は本編集が終わったら、ピクチャーロック(映像編集において映像の順番が決まること)がほぼという感じだと思うんです。なので、その時に素材がないというのが問題で『やっぱりああしとけばよかった』と思うのが1番まずくて、なるべくそれを減らしたいんです」と説明した。

「だからその場でやっぱり思いついたら撮る。それは正門が本当に協力的だったからこそできましたね。なかには、自分でもう明確に固めてきたのでそういうことを急に言われても困るという役者もいるとは思うのですが、正門はそういうことを1つも言わず現場で柔軟に対応してくれました。それでもやっぱり時間がない中でオミット(省略)したり、最速でやったりしたことは何回かありましたし、まさかの帰りが間に合わなくなりかけることもありました」

加藤が思いつく発想に食らいつき、柔軟に役を取り入れていった正門。戯曲「染、色」から約3年半。確実にキャリアを重ねてきた彼の成長を加藤はこう語る。

「初めて僕がやった時は戯曲ではありましたが、少し窮屈そうに見えたというか、のびのびやりづらい役ではありながら『もっとこうのびのびやってほしい』というのがあって、彼に『もっとこうした方が良いね』という話をすごくしたんです。ただそういうのってストレッチしていくようなもので、なかなかいきなりは柔らかくならない。でも彼が舞台をやる度に呼んでくれるので毎回行っていると、その柔軟さもどんどん習得していました。今回はホラー的な要素が多いので、半分“顔芸”というか、どのくらい表現するかが多分難しかったと思うんですが『もっとやってくれ』と言った時に、ちゃんともっとやってくれるんです。昔だったらその『もっと』が多分3%ぐらいだったのが、今いきなり30%上げてくれる。今の段階で30%上げられるのであれば、50%いけるかみたいな感じで、ラストシーンの表情も『最後のカットになるからもっとやってくれるかな?』って言ったらどんどん上げていってくれて、要望通りにやってくれる運動神経がいいという印象でした。それは昔に僕が見ていた時以上のものだったので、すごく監督からも愛される素晴らしい役者になっていくのではないかなと思いました」

◆「MIRRORLIAR FILMS」とは

2017年に山田孝之、阿部進之介、伊藤主税(and pictures)らが発足した、俳優に学びとチャンスを提供するサービス「MIRRORLIAR」(ミラーライアー)が立ち上げた「MIRRORLIAR FILMS」。クリエイターの発掘・育成を目的に、映画制作のきっかけや魅力を届けるために生まれた短編映画制作プロジェクトとして2020年に始動した。過去には三吉彩花、ムロツヨシ、水川あさみ、小栗旬などが監督を務め、今回の「Season7」には加藤浩次や香月彩里などが参加している。(modelpress編集部)

◆加藤シゲアキ(かとう・しげあき)プロフィール

1987年7月11日生まれ、大阪府出身。A型。1999年に事務所に入所し、2003年にNEWSとしてCDデビューを果たした。デビュー前から「3年B組金八先生」第6シリーズ・第7シリーズに出演し、その後もドラマ「パパとムスメの7日間」(TBS/2007)、「失恋ショコラティエ」(フジテレビ/2014)、「ゼロ 一獲千金ゲーム」(日本テレビ/2018)など数々の話題作で俳優としても活躍している。

2010年、青山学院大学を卒業し、2012年には「ピンクとグレー」で小説家としてもデビュー。過去には「オルタネート」(2021)、「なれのはて」(2023)の2作が直木賞の候補作にノミネートされている。また、作家生活10周年となる2022年にショートフィルム「渋谷と1と0と」を制作。今回「MIRRORLIAR FILMS Season7」内の短編映画「SUNA」で2度目の映画監督を務める。

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《モデルプレス》

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