社会人として安定した生活を送っていても、ふと「このままでいいのか」と不安になる瞬間は、誰にでもあるものです。
仕事に慣れ、日々は淡々と過ぎていく。そんな中で、心のどこかに引っかかる“別の可能性”。
ある女性も、そんな思いを抱えていました。
薬品系の企業で穏やかな日々を過ごしていた彼女が、ふと目にしたのは「医学部編入」という言葉。
そのとき、自分でも思いがけないスイッチが入ったのです。
それは、社会人から医師を目指すという、大きな決断。
一度は手放したかもしれない夢に、もう一度手を伸ばしてみようとする挑戦でした。
準備期間はわずか2週間。社会人の彼女が挑んだ医学部編入試験の現実とは
ネットで見つけた「学士編入試験」の情報。
しかも、その試験はまさかの“2週間後”……場所は、家からそう遠くない大学でした。
「ダメ元でも、まずは受けてみよう」
そう思って会場に向かった彼女を待っていたのは、想像以上に“甘くない”現実でした。
「過去問チラ見」そんな甘さで挑んだ試験本番。
しかし、医学部編入試験は、社会人の“なめた覚悟”を軽く吹き飛ばすものでした。
問題文を読んだ瞬間、思考が完全にフリーズ。
「え、なにこれ……問題の意味すら、わからない!」
焦りと混乱のなかで、あっという間に時間は過ぎてゆき……
そんなわけで、試験は無事(?)爆死。
「英語ワンチャンいけたのでは!?」という希望も、気のせいだったようです。
合格発表の画面に出たのは、ババーンと「不合格」の3文字。
どこをどう見ても、あっさり・スパッと・完全敗北!
でもまあ、これで終わるワケがない。
本番はここから。さつきの物語は、まだ始まったばかり!そのためにも「どれくらい惜しかったのか」を確認しなくては…
▶▶「ギリギリのはず」だった自分の成績は、実は……。これが社会人受験の現実ってコト?
では、大学に「成績開示」を請求したさつきが知った衝撃の真実についてお伝えします。
※本作は作者の実体験を基にしておりますが、プライバシー保護および物語性のため、一部フィクションが含まれています。