【大学受験2026】横浜市立大、理学部理学科の入学定員140名に増員
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理系人材の育成が急務となる中、日本の理工系学部への進学割合は、OECD諸国平均の27%に対し17%と低い。横浜市立大学では、2019年の学部改組により理学部理学科を設け、社会課題を発見し解決できる人材の育成を目指し、大学院を見据えた一貫教育を推進。今回の定員増は、これまでに進めてきた学部から大学院までの一貫教育をさらに強化するもので、教育研究体制も充実させる。
理学部では1年次に、物理・化学・生物といった自然科学の基礎を幅広く学び、2年次以降は学生自身の興味に基づいて専門分野を絞り込んでいく。3年次後期には研究室に所属し、卒業研究に取り組むことで、理学の専門性を段階的に深める。また、近年、データサイエンス(インフォマティクス)やシミュレーションの科学分野での重要性が急速に高まっていることから、マテリアルインフォマティクスやバイオインフォマティクス、シミュレーションの基礎となる専門科目も学ぶことができるという。
これらに加えて、同大では、学部1年次から研究に参加できる「理数マスター育成プログラム」や、他学部との連携による分野横断型の教育も実施しており、学生の柔軟な学びを支援している。さらに大学院では、博士後期課程進学を見据えて、海外の大学や研究機関と連携して留学生・外国人研究者との共同研究や交流を実施するとともに、博士後期課程学生への経済支援などを行っており、高度理系人材の育成に取り組んでいる。
また、今回の定員増にあわせて、入試における選抜方法の変更や、理系分野のシミュレーション・インフォマティクス教育の本格導入も進めている。入学定員変更にともなう2026年度入学者選抜の変更点は、受験生ポータルサイトで確認できる。詳細は、7月下旬発行予定の2026年度入学者選抜要項で必ず確認すること。
《風巻塔子》
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