吉本興業で芸人をしています。元国税職員さんきゅう倉田です。
東京大学経済学部金融学科に所属して、芸人なのに金融を必死に勉強しています。
経済学部生は3年になるとゼミに所属することができます。ぼくは金融系のゼミに所属し、難解な本を読んで内容を共有する「輪読」と最近気になったニュースの紹介を行います。
東大の経済学部生にとって、このゼミの存在は大変重要で、人間関係が希薄である学部において、唯一のコミュニティになります。昨日は懇親会があって、失恋したばかりのぼくの話を聞いてもらいました。そう失恋しました。
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▶奥手な東大生に伝えたいこと
「一番大事なものは結婚だと思ったんです」
彼は唐突に言った。1年間勉強に打ち込んで、なぜ結婚が大事だと思ったのだろうか。結婚が大事だと思ってから、ぼくに会うまでにどのような行動を起こしたのか聞いたところ、合コンの約束をしているらしい。
いいじゃないか。
目標に向かって具体的に行動をしている。
そこでぼくが言えることとしては、何度も何度も振られる可能性があるということだけだ。
インスタを交換してDMしては蔑ろにされ、食事に行ってまた会おうと言っても渋い顔をされ、デート中に手を繋ごうとしたらはっきりと拒絶される。そうやって振られて振られて何度も振られて、自分の屍が山のように積もった上に、成功がある。
だから、その覚悟を持つこと、数をこなすことが必要だと伝えた。
彼のような人間が、女性とどんなLINEをしているのか大変気になる。興味のある相手と適度に連絡を取り合っているが、デートには誘っていないそうだ。その理由を聞いた。
▶東大生にとってデートより大事なもの
「結婚したい」。目標が明確なのに女性と出かけない理由
「デートするなら勉強したいなと思っちゃうんです」
じゃあ、好きじゃないじゃん。
その程度の気持ちならデートに誘わない方がいい。加えて、デートをしたことがない人間が、勉強とデートどちらが楽しいか比較するなんて烏滸がましい。
君が思っているよりはデート楽しいし、女性は素晴らしいぞ。自分に大事なものが結婚だと考えているのにデートより勉強を優先したいなんて、矛盾している。
そんなことで結婚できるわけがない。
彼はまだ19歳だ。でも、1人目の恋人と結婚を望むことは、東大では珍しくないように思う。素敵な女性と出会って、勉強と同じくらいデートが楽しいと気づいてほしい。そして、この記事を読んだら、その後どうなったか報告してほしい。
もし女性とデートをして失敗したのなら、なぜ失敗したのか一緒に考えようじゃないか。ぼくは君の想定をうわまわるくらいに何度も失敗しているぞ。
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