【大学受験】国公立大医学科志願者、2年連続減少…要因は?
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国公立大学医学部医学科における一般選抜全体の志願者数は、後期募集を廃止する大学の増加、地域枠を中心とした総合型選抜や学校推薦型選抜への募集人員の移行、受験人口減少にともなう既卒受験生の減少などの減少要因により、2021年度までは7年連続で減少していた。
コロナ禍による医学への関心の高まりや、現役生の志望者増加などにより、2022年度、2023年度は連続して増加。しかし、志願者の増加にともない、難易度が高まったことから敬遠されて、2024年度は474人の微減。さらに2025年度は1,079人減と、2年連続の減少となった。志願倍率では2024年度5.87倍から2025年度は5.64倍と、0.23ポイント減少している。
日程別にみると、前期は667人減で5年ぶりに減少。後期も412人減で、2年連続の減少となった。志願倍率では前期が4.31倍(前年度比0.16ポイント減)、後期は 19.22倍(前年度比0.90ポイント減)となった。
地区別でみると、前期日程では、九州・沖縄(志願者の前年度対比指数104)、近畿(同103)はやや増加したものの、その他の地区はすべて減少。北海道(同88)、東北(同89)、関東・甲信越(同89)は減少、東海・北陸(同94)、中国・四国(同97)もやや減少している。
後期日程では、1大学のみの募集である北海道(旭川医科大、志願者の前年度対比指数78)は2年連続で大幅に減少、近畿(奈良県立医科大、同110)、中国・四国(山口大、同182)は2年連続減少の反動で激増している。複数大学の募集がある地区で増減が目立ったのは、東北(同119)で大幅に増加。一方で、関東・甲信越(同81)、東海・北陸(同82)はいずれも大幅減少、九州・沖縄(同91)も減少したことがわかった。
国公立大の医学部医学科志願者数について、分析の詳細は駿台のWebサイトで確認できる。
《木村 薫》
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