高卒就職率98.0%、就職希望の高校生は減少…文科省
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「新規高等学校卒業者の就職状況調査」は、高校生の就職問題に適切に対処するための参考資料を得るため、文部科学省が1976年より実施している悉皆調査。就職を希望する高校卒業予定者の就職(内定)状況を10月末、12月末、3月末現在で調査している。
2025年3月末現在の国立・公立・私立の高等学校および中等教育学校(全日制・定時制)の卒業者は93万6,136人。このうち就職希望者は12万8,914人で、就職希望率は前年度同期比0.2ポイント減の13.8%。就職希望率を国公私立別でみると、国公立17.3%、私立7.2%。男女別では、男子17.2%、女子10.2%。
就職希望者に対する就職者の割合を示す就職率は、前年同期と同じ98.0%。就職率を国公私立別でみると、国公立98.2%、私立97.1%。男女別では、男子98.4%、女子97.3%となった。
学科別の就職率は、「工業」99.4%がもっとも高く、「水産」98.9%、「看護」98.8%、「商業」98.8%、「福祉」98.6%、「農業」98.6%、「情報」98.5%、「総合学科」97.8%、「家庭」97.3%、「普通」96.2%と続いた。
地域別では、「中国・四国地域」「中部地域」98.8%、「北海道・東北地域」98.6%、「九州地域」97.7%、「近畿地域」97.5%、「関東地域」96.7%の順に高かった。
都道府県別に就職率をみると、「福島県」99.9%、「富山県」99.9%、「福井県」99.8%、「広島県」99.7%、「山口県」99.6%、「和歌山県」99.5%、「石川県」99.5%、「秋田県」99.5%などが高い一方、「沖縄県」91.9%、「神奈川県」94.7%、「東京都」95.0%、「千葉県」95.2%、「大阪府」96.4%などは低かった。
《奥山直美》
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