誰にでも訪れ、ふと立ち止まり考えたくなる人生後半戦の生き方。いま、そんな後半戦を迎えた熟年世代のパートナー探しがにわかに盛り上がりをみせている。年間300本以上が開催される熟年世代限定の“婚活バスツアー”は、キャンセル待ちがでるほどの大盛況。40歳以上限定のマッチングアプリの登録者数は、この半年で10倍に増加したという。
番組では熟年世代向けのさまざまな出会いの場を取材。その1つ、婚活バスツアーにも密着。ある日のツアーには40～50歳代を中心に23人が参加した。結婚を見据えた人たちが多いのかと思いきや、出会いの先に求めているのは、必ずしも結婚という形だけではないようだ。「飲みにいって楽しい時間を共有したい」 「ちょっと心躍るような何かがあれば！」「血はつながってなくても、家族というものをいっぺん死ぬまでに味わってみたかった…」など、それぞれの人生を過ごしてきた熟年世代が、自分にとっての“新たなつながり”を探す姿があった。
その一方でトラブルも増えている。マッチングアプリをきっかけに1週間で20万円をだまし取られたというロマンス詐欺の被害男性、子どもにだまって再婚を進めた結果、「家族が崩壊の危機に直面している」という男性などを取材。さらに、結婚後の財産問題など熟年世代“ならでは”の問題や困難についても取り上げる。
■夏木マリコメント初婚も熟年結婚もパートナーシップとしては、お互い協力し生活するという事に変わりがないように感じますが、年を重ねてからの新たな家族のカタチは、若い時よりも孤独や不安がより癒やされるという実感が私にはあります。つまり、社会的な繋がりというより自分達の生活の質が充実する感じです。人生100年時代と言われる今、元気で活躍したいと思い、もっぱら会話は健康管理の話になっていますが楽しいです。熟年離婚が増え、再び結婚するという選択は、自分スタンダードが確立されてきた証ではないでしょうか。
