疲れたと感じているあなたへ【暮れの酉 幸せに気づくエッセイ7】 | NewsCafe

疲れたと感じているあなたへ【暮れの酉 幸せに気づくエッセイ7】

女性 OTONA_SALONE/LIFESTYLE
疲れたと感じているあなたへ【暮れの酉 幸せに気づくエッセイ7】
疲れたと感じているあなたへ【暮れの酉 幸せに気づくエッセイ7】 全 1 枚 拡大写真

占い好きのあいだで当たると評判の占い師、暮れの酉さん。彼いわく、「運がいい」とは“幸せに気づきやすくなっている状態”のことをさすのだそう。誰のまわりにも幸せのきっかけはあるのですが、運が悪いとその幸運に気付きづらくなってしまいます。巡ってくる幸せを逃さないようにすることが大切なんですって。


   そんな暮れの酉さんからのお守りのようなエッセイが電子書籍『あなたの目の前にある 幸せの気づき方』(暮れの酉)になりました。ながらくオトナサローネで連載されていたエッセイは、「読むとまるで占いに行ったあとのようにスッキリ前向きになれる」と人気を博しました。あなたに訪れる“幸せ”を逃さないための、暮れの酉さんのエッセイの一部をお届けしますね。

心が疲れる原因

子どものころって疲れ知らずでしたよね。日が暮れるまで遊んでも疲れませんでした。好きなことに夢中になっているとき、体は疲れているのでしょうが、心が疲れるということはありません。大人の私たちが「疲れた」と肩を落とすときは、心が疲れてしまったときです。人によって感じ方の差はあるでしょうが、心がすり減っていくとか、心がカサカサになっていく、みたいな感じですかね。

がんばり屋さんはやりたくないこともがんばってしまいます。まじめで責任感が強い人ほど、やりたくないことをたくさんやってしまうのです。それでも、感謝されたり、成果が出たりして報われれば疲れも吹き飛びます。

子育てがそう。生まれて間もない赤ちゃんのころは数時間ごとに泣いて、食事も睡眠もままならない状態が続きますよね。僕は子育てをしたことがありませんが、特に初めてのお子さんだと、どうして泣いているのか、何をすれば泣きやむのかもわからなくて、心身ともにすり減らしても、ニコッと笑う幼子の笑顔を見ると疲れも吹き飛ぶ、とはよく聞きます。

仕事から帰ってきて、疲れているのにがんばって作ったごはんを、おいしいとほおばってくれる家族の笑顔、「いつもありがとう」と肩に置かれたパートナーの手のぬくもりは疲れを癒やす特効薬になります。でもそういうのがないとドッと疲れる。一生懸命作ったごはんを、スマホを見ながら機械的に口に運ぶ姿や、自分が使った食器さえ片づけずにテレビを見ている背中を見ると「どうして私だけがんばんなきゃいけないの?」とすべてを投げ出したい気持ちになるでしょう。

仕事でもそう。誰かがやらなきゃいけないからと思って、スポットライトの当たらない仕事をコツコツやっていたらダメ出しされた。残業してやっとやり終えたのに、方針変更で全部やり直しになった。報われない仕事はむなしいですよね。占い師をやっていると「報われなさ」に苦しむお話は山ほど聞きます。疲れの原因はこういう「ひとり相撲している」ような気がする瞬間にあると僕は思っています。じゃあどうすればいいのか。

「ねえ、がんばったからほめて!」

僕の知り合いのご家族がやっているのは「ほめてよ」と言い合う制度。日常を共有してしまうと、すべてのことが「当たり前」になってしまって、相手がどれほどがんばってくれているのかが見えなくなってしまいます。誰かにとっていともたやすいことでも、ほかの誰かにとっては努力を要することだったりします。家族といえども、自分以外の人の努力はわかりづらいんです。だから、気づいてもらうのを黙って待つんじゃなくて、こちらから「私、すごくがんばりました」と伝えてほめてもらうんです。

「疲れてるのにお風呂洗ったからほめてよ」「やりたくないのに食器洗いしたからほめてよ」「靴下脱ぎっぱなしにしなかったからほめてよ」。誰かから見たら「やって当たり前」なことでも、がんばってやったならほめ合う。そうすると自分だけががんばってるんじゃないことがわかるので、ひとり相撲のつらさがなくなるそうです。

「ほめてよ」なんて言い合える距離感じゃない関係に疲れたときには、期待するのをやめるか、疲れない範囲でしかつきあわないようにするか、どちらかです。思春期の子どもにあれこれやってあげても、ウザがられるだけで感謝の言葉なんて返ってきません。自分ひとりで何にもできないくせに生意気なことばかり言って、と腹を立ててもむなしいだけ。大人になるための通過儀礼をこなしているのだとあきらめるほかありません。

職場のつきあいやママ友など、苦手な人とつきあわざるを得ないときは「どこまでなら疲れずにつきあえるのか」を考えて線引きをしましょう。パパッとその場で片づけられる頼みごとは聞くけれど、それを超えたら嘘をついてでも断る。それもありです。やるときは面倒な仕事も引き受けるけれど、つきあう回数を減らす。そんなふうに関係性を維持しながら、疲れを減らすつきあい方を模索していくほかありません。

それ以外にも、親の介護や親戚の世話など逃げられない人間関係で、いくらやってあげても報われないことってたくさんあると思うんです。周りを見ても、自分より苦労している人がいないように見えてしまう。自分だけがなんだか損な役割をしているような気がする瞬間って、すごく孤独でさびしい。いくら工夫しても免れない、そんな疲れを抱えている人は「愛」を思い出させてくれる瞬間を大切にしましょう。推し活でもいい。ヒューマンドラマを観てもいい。つかの間、非日常の「愛」に触れてみる。そんな時間は、冷たい体を温めてくれるココアのように、疲れた心に癒やしを与えてくれるはずです。


★毎週月曜日18:30配信予定。次回もお楽しみに!

【関連記事を読む】
『落ち込みから復活できないあなたへ【暮れの酉 幸せに気づくエッセイ6】』
[/hidefeed]
悲しいことがあったあなたへ【暮れの酉 幸せに気づくエッセイ5】』

『本当の自分が出せないあなたへ【暮れの酉 幸せに気づくエッセイ4】』

[/hidefeed]

オトナサローネで連載されていた、暮れの酉さんのエッセイが電子書籍になりました!
『あなたの目の前にある 幸せの気づき方』(暮れの酉/主婦の友社)

PROFILE:暮れの酉

大阪ミナミの老舗占い館で、18年間人気No.1の座に君臨。古今東西の占術を古典から深く学び、練り上げてオリジナルの「鳳凰数術」を考案。2022年2月初の書籍『暮れの酉の繊細な人のための鳳凰数術占い-名前と生年月日でわかる生きやすくなるための方法』(ヨシモトブックス)を発売。個人鑑定はからファンコミュニティから受け付け中。


《OTONA SALONE》

アクセスランキング

  1. 中田花奈、2nd写真集「掻き立てる」重版決定 美ボディ大胆披露の新カットも

    中田花奈、2nd写真集「掻き立てる」重版決定 美ボディ大胆披露の新カットも

  2. 渡邊渚「すごく恥ずかしくなるというか…」写真集で新たな発見

    渡邊渚「すごく恥ずかしくなるというか…」写真集で新たな発見

  3. ILLITイロハ、過去の苦労明かし涙「自分を疑ったりすることも多かった」友人関係での葛藤振り返る

    ILLITイロハ、過去の苦労明かし涙「自分を疑ったりすることも多かった」友人関係での葛藤振り返る

  4. 【「2024 MAMA AWARDS」日程別出演者まとめ】LA初進出・京セラにK-POPスター豪華集結

    【「2024 MAMA AWARDS」日程別出演者まとめ】LA初進出・京セラにK-POPスター豪華集結

  5. 元HKT48田島芽瑠、変形水着で美バスト大胆披露 沖縄満喫ショットに反響続々

    元HKT48田島芽瑠、変形水着で美バスト大胆披露 沖縄満喫ショットに反響続々

ランキングをもっと見る