ミセス大森元貴、音楽・絵・モノクロ写真・カラー写真…表現での違い&共通点とは「場所が違うだけで同じ部屋にちゃんとあるという感覚」
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【写真】ミセス大森の写真作品にバンド3人の姿
◆ミセス大森元貴、写真展示のタイトルの意味とは
Ginza Sony Parkでは受賞者による作品展示会「GQ JAPAN クリエイティブ・ウィークエンド」を開催され、大森は写真作品群《僕が居ようが居まいが》を展示。何気ない街の風景からソファーに置かれたギター、バンドメンバー3人の後ろ姿など、ジャンルを横断して創作を続ける大森の思考と感性の原点をたどり、創作の本質に迫る内容となっている。
「日頃音楽を作っているし、人前で歌を歌う表現をするということを生業にしているので、自分の自己表現みたいなものだったり、自分自身と対峙する機会というのがやっぱすごく多い」と表現者として自分と向き合い続けてきたという大森。その中で「結局1人の人間として『自分はどれほどのこ自分自身が認めてあげられるか、今生きている中で僕はどれだけの影響をちゃんと正しく、それは数じゃなくて自分の誠意としてどれだけ残していけているんだろうか』みたいなことを思った時に、やっぱり『0を1回彷彿とさせる』ということが何か物を作る上でとても大切な気がしています。だから『僕が居ようが居まいが…』この世界は続いていくのか、この表現は終わってしまうのか、色々分からないけど、その後に続くのは僕自身も分からないことなので、自問自答する意味でもそういうタイトルを付けました」と考えていたことが展示のタイトルに反映されたと伝えた。
◆大森元貴、写真・絵・音楽の違い
カメラのシャッターを切りたくなる瞬間はどういう時かと問われると「自分の感情が不明確な瞬間や『この気持ちはなんだろうか』とか、そういうはっきりとしていないタイミングにシャッターを切る機会が多いですね。それは後々やっぱりその写真を見返すことによって『この時の自分はきっとこういうことを考えてたんではないだろうか』とか自分自身を追体験する感覚が多い気がします」と振り返った大森。モノクロとカラーの違いについては「自分の中で明確に『これはもう肉眼で記憶としてすごい色濃く残ったな』というものはあえてモノクロで撮ったり、ゆくゆく自分が見る上で『これは追体験になるな』とか。やっぱ白黒の良さって本当に風合いとかいろんなものが見る人によって委ねられる部分だと思うので、やっぱりこれはどういう空気感だったんだろうとか、そういうのは僕自身も絶対忘れられないものがあるからこそ、その追体験として2次的に楽しむ意味でモノクロを使ったりしています」「基本的にカラーが多いんですけど『これは忘れたくないな』みたいな、そういう感覚で撮っています」と説明した。
一方で、趣味で描いているという絵は「フラットになりたい時ですかね。プラスもマイナスもない自分の凪の状態」、音楽については「僕は多くの方に聞いていただくことを前提として楽曲を書きたいというポリシーがある」とした上で「音楽も生業と言ってますけど、すごく業務的な仕事なのかというとそういうことではなくて、ライフワークであり、なくてはならないものなので、本当にカテゴライズする、仕舞っておく箱の場所が違うだけで同じ部屋にちゃんとあるような感覚はあります」と、それぞれの違いを説明しつつ、どの表現も大森を構成する1つの要素であると断言した。
その発言に繋がるものとして、大森はバンド活動を「交感神経」、ソロ活動を「副交感神経」だとして「どちらも同じ人からなる自律神経である」と表現したが、写真は「どちらも兼ね備えている表現」だという。「繕っている自分はいないけど、高揚してる自分もやっぱり写真の中にはいるし、すごく癒されてる、すごく憩いを感じられている自分もいるっていう不思議な表現だなというのを今回を通して感じましたので、どっちものチャンネルっていうなかなかあんまりない感覚かもしれない」と新たな発見に心躍らせていた。
◆ミセス大森元貴ら「GQクリエイティビティ・アワード 2025」受賞者集結
コンデナスト・ジャパンが刊行するメンズファッション・ライフスタイル誌「GQ JAPAN」は、世界各国の「GQ」で展開するグローバル・プロジェクトとして2023年にスタートした「GQ Creativity Awards(クリエイティビティ・アワード)」を今年も実施。3回目となる今年は、音楽、アート、陶芸、建築の分野から、大森、GILLOCHINDOX ☆ GILLOCHINDAE(ギロチンドックス・ギロチンディ/アーティスト)、GROUP(建築コレクティブ)、藤倉麻子(アーティスト)、安永正臣(陶芸家)の5組が受賞した。
Ginza Sony Parkでは、受賞者による作品展示会「GQ JAPAN クリエイティブ・ウィークエンド」を開催。大森は写真作品群《僕が居ようが居まいが》を展示。何気ない街の風景からソファーに置かれたギター、バンドメンバー3人の後ろ姿など、ジャンルを横断して創作を続ける大森の思考と感性の原点をたどり、創作の本質に迫る内容となっている。(modelpress編集部)
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