【大学受験】オープンキャンパス参加、保護者同伴が増加…河合塾調査
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調査結果によると、オープンキャンパスに参加した学年は高2が最多で、全体の70%を占めた。また、高1・2のどちらかで参加したことがある人は全体の79%に達した。2022年の調査時点よりも参加率が伸びており、オープンキャンパスへの積極的な取組みがうかがえる。
オープンキャンパスに期待することとして、9割の参加者が「大学の雰囲気を確認できること」と回答した。実際に大学に足を運び、将来キャンパスにいる自分をイメージすることは、志望校を決める際の大切な要素であり、受験勉強へのモチベーション向上にもつながる。
1人当たりの平均参加校数は4.7校で、6校以上参加している人は36%に上った。これは2022年の調査から23%増加している。直接大学に足を運ぶほか、オンラインでの参加も併用して複数の大学を比較検討することで、より自分にあった大学選びにつなげることができる。
オープンキャンパスに一緒に行った人については、半数以上が保護者同伴で参加しており、2022年の調査から9%増加した。大学選びにおいて、保護者視点からの情報収集も重要視されていることがわかる。一方、効率よく回れる単独参加は5人に1人で、それぞれのメリットを生かすことがカギとなる。
オープンキャンパスへの参加は、複数の学校の特徴を比較し、自分にあった学校を選ぶための重要な情報を得る絶好の機会である。河合塾の大学入試情報サイトKei-Netでは「オープンキャンパスに行こう!」のコーナーで受験生のオープンキャンパス参加に役立つ情報を提供している。先輩の体験談に基づくオープンキャンパス参加のコツや、大学名に加え開催時期やエリアなどからも検索できる「オープンキャンパス検索システム」で充実した大学選びを支援する。
先輩のオープンキャンパス体験談では、ネットやパンフレットの情報だけではわからない大学生活の雰囲気や勉強について知ることができたという声や、具体的に各大学の特徴と強みを聞けて、具体的な進路をイメージすることができたという意見が寄せられた。一方で、事前申込があることを知らず、ほとんどの企画に参加できなかったという反省もあった。キャンパスが広い場合は、迷ったらすぐに近くの学生スタッフに聞くことを勧める声もあった。
オープンキャンパス参加においては、質問したい項目を事前に用意しておくことが重要である。これにより、聞きたいことが十分に聞けるようになるだろう。
《風巻塔子》
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