【高校受験2028】大阪府公立高入試、選抜一本化…学力検査基準日3/1
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2028年度以降の入学者選抜制度改善方針は、社会の変化や府立高校に対する生徒・保護者等のニーズを踏まえて策定された。選抜機会は、現行の特別入学者選抜、大阪府立豊中高等学校能勢分校選抜および一般入学者選抜を「一般入学者選抜」(以下「一般選抜」)に一本化。同一校内の学科間の複数志望を可能とするほか、第2志望校への出願機会を設定することなどが盛り込まれた。
新たな一般選抜では、合格者決定の第1手順として「学校特色枠」を設置。「学科の特性」「探究活動」「地域貢献」「文化的・体育的活動」など、各校のアドミッション・ポリシーに応じた実施区分を設定して募集する。同枠は、府立高校全校で設定。ただし現行選抜で、面接や実技検査を実施している学校・学科については、同枠を設けないことも可能とする。募集人員は、各校の総募集人員の50%以下。
第2手順では、学力検査等の成績と調査書の評定の総合点で選抜。第1手順による合格者を除いた募集人員を満たすよう合格者を決定する。学力検査基準日は3月1日。学力検査は原則5教科。このうち「英語」については、現行制度と同様に、英検など英語資格(外部検定)を活用する。
入試日程の一本化により、現行より受験機会は減少するが、全日制の課程では、公立第1志望校に加え、公立第2志望校についても出願できる機会を設ける。第2志望校での合格者の決定は、当該校を第1志望とする志願者数が募集人員に満たない場合に実施。学校特色枠によらず学力検査等を活用して合格者を決定する。第2志望校の出願締切日時は、第1志望校の出願締切日時よりも後に設定される。
《川端珠紀》
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