【大学受験2025】東大、合格者の男女比8:2…女子最多は文三
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入試データは、おもな国公立大学と私立大学の入試状況を掲載したもの。志願者数と志願倍率、第1段階選抜の合格最低点、最終合格者の合格最低点、男女別割合などを大学別でまとめている(項目の内容は大学により異なる)。
東京大学について2025年度入試合格者の男女別割合をみると、一般選抜と学校推薦型選抜の合格者総計3,084人のうち、男子2,443人で80.0%、女子641人で20.0%。女子割合は前年度より0.2ポイント減となった。一般選抜の科類別の女子割合をみると、前期日程でもっとも高いのは文科三類39.2%、もっとも低い理科一類は8.5%にとどまった。
女子割合は例年、文科三類がもっとも高く、ついで文科一類や理科二類で割合が高くなっている。2025年度、理系でもっとも女子割合が高かったのは理科三類の20.4%で、2022年度から安定して20%台を維持している。もっとも女子割合が低かった理科一類は3年次より工学部や理学部に進学する学生が多い科類。女性の理系人材を増やす取組みは多くの大学で行われており、東京大学においても「メタバース工学部」の取組みの一環で女子中高生を対象とした講演会などを実施しているが、理科一類の女子割合は依然として低いままとなった。
志願者数に基づく男女別の合格率では、一般選抜と学校推薦型選抜の合計は2023年度からの3年間で男子の割合が高くなっているが、学校推薦型選抜では2025年度の女子合格率が前年度より3.5ポイント増え、合格率39.1%と男子を6.5ポイントも上回る結果となった。学校推薦型選抜では女子の合格率が年々高まっているものの、一般と学校推薦型選抜の合計では2023年度に一時縮小した男女差が、2025年度には6.2ポイント差となり、その差はまた開く傾向にある。
女子学生の割合を増加させる施策として、近年、各大学で女子枠の導入が盛んに行われている。京都大学や大阪大学も2026年度入試から特別選抜に女性枠を設置すると予告しているが、東京大学については女子枠のような新たな募集枠を創設する動きは今のところみられない。
《畑山望》
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