「最後の鑑定人」中沢元紀、俳優志す前の夢はスタントマン 表舞台目指すきっかけになった小栗旬主演作品【インタビュー前編】
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【写真】「あんぱん」千尋役の丁寧な手料理
◆藤木直人主演「最後の鑑定人」
同作は、かつて科捜研のエースとして活躍し“最後の鑑定人”と呼ばれていた主人公・土門誠(藤木直人)が、科学的アプローチを駆使して難事件を解決に導いていくサイエンス×ミステリー作品。人のウソを見抜くのが得意な“変人”研究員・高倉柊子(白石麻衣)と共に難事件に挑む。中沢は、上司の三浦耕太郎(阿部亮平)に土門と捜査現場の橋渡し役を命じられた神奈川県警捜査一課巡査部長の都丸勇人を演じる。
◆中沢元紀、刑事役に初挑戦
― 台本を最初に読んだとき、どのように感じましたか?
中沢:科学捜査がすごく面白いです。知識が0なので、土門先生の台詞の中にある専門的な用語や「こういうやり方で事件が解決していくんだ」など想像つかないことばかりで、僕も新鮮な目で見ることができました。捜査方法も分からない方が多いと思いますが、しっかり台本の中で説明されていますし、難しいけど観やすいと思いました。
― 都丸について、どのように演じていらっしゃるか教えてください。
中沢:都丸は若手刑事の熱い男で、事件に対して一生懸命ですし、向上心もあります。高倉さんに「単純なタイプです」と言われるくらい、本当に素直で可愛らしい役だと思っています。土門先生をはじめ、都丸の周りの方は個性が強い方たちばかりなので、どうやって都丸のキャラクターを出していこうかと考えていました。みなさんキャラクターが濃いので、逆に一生懸命さやまっすぐさを出せば都丸というキャラクターが見えてくるんじゃないかなと思ったので、あまり考えすぎずに、若手刑事といっても28歳で巡査部長という役どころなので、幼く見えないように演じています。
― 初めての刑事役。どのような準備をされましたか?
中沢:1度は刑事役を演じてみたかったのと、職業ものが初めてなのも嬉しいです。専門的なことや難しい用語も出てくる台本なので、しっかり読み込みながら、都丸も土門先生の言っている台詞で分からないところもあるので、そこは素直に受け取りながらやっています。
◆「最後の鑑定人」熱血若手刑事との共通点
― 喜怒哀楽がはっきりしている感情豊かな役ですが、共通点はありますか?
中沢:あまり「分かりやすいね」と言われたことはないですが、表に出ないだけで心の中では気持ちが動いている方だと思います。1話の土門先生に翻弄されているところも本当にイラっときたりもしました(笑)。そこで100%表情に出るのが都丸だと思うので、あまり包み隠さずに演じようと考えていて、僕も好きなことに対しては一生懸命で一直線になるタイプなので、仕事に対する熱さ、向上心という面では似ていると思っています。都丸は若手だからこそ、熱く仕事をしている姿を見ていただけることが大事だと思うので、僕もスタッフさんとお話したり、コミュニケーションをたくさんとったり、お芝居のことについてキャストのみなさんに聞きに行ったりする姿勢を見せていくのも大事だと感じます。
― 「あんぱん」で演じた千尋役のイメージがまだ強い中、今作ではどのような一面を見せたいと考えていますか?
中沢:別物ですし、刑事役は初めてなので、都丸のいろいろな一面を見せられると思います。「あんぱん」の千尋で僕を知ってくださった方も多いと思いますが、都丸にも魅力があるので、熱い若手刑事としての姿をぜひ楽しんでいただけたら嬉しいです。
― 役柄が全く違う作品が続いていますが、切り替えの仕方はありますか?
中沢:役柄が全然違うので、そういった意味では切り替えができているのかなと思います。僕の中で一番大きいのは衣装とヘアメイクです。学生役が多かったので、学生と刑事という切り替えは、全く違う役柄だったからこそできました。現場ごとに空気感が違うので、現場に入ったら自然と切り替わるのかなと思いつつ、藤木さんやキャストのみなさんと接してお話すると、自分の中でもモードが切り替わります。あまり意識はしていないです。
◆中沢元紀、俳優の前の夢はスタントマン
― 刑事役へ憧れがあったということですが、好きな刑事ドラマはありますか?
中沢:本当にたくさんありますが、俳優になりたいと思ったきっかけである小栗旬さんの「CRISIS 公安機動捜査隊特捜班」(フジテレビ系/2017)や岡田准一さんの「SP」シリーズなど、刑事ものは好きで、ずっと観てきたので、憧れがありました。アクションもやってみたいです。
― 刑事に憧れる都丸のように、昔中沢さん自身が憧れていた職業はありますか?
中沢:特にこれといった職業はなかったのですが、一時期スタントマンになりたいと思っていました。体を動かすのが好きで、アクロバティックなことに楽しさを感じていました。
― そこから俳優を目指すきっかけになった出来事は何ですか?
中沢:スタントマンになりたいと思っていた時期から俳優を目指すようになるまで、期間は長かったですが、小栗さんの作品を観て「かっこいい」と感じたからです。
― 都丸の変化や成長の部分で、今後の展開の中で注目してほしいポイントはありますか?
中沢:猪突猛進な都丸が様々な経験を通して、どう変わっていくのかもすごく楽しみですし、土門先生も意外と温かい方で、若手刑事が頑張っているから「僕もなんとかしてあげたい」というようなシーンもありますし、見どころだと思います。
◆中沢元紀の夢を叶える秘訣
― 夢を追いかけているモデルプレス読者に、夢を叶える秘訣を教えてください。1年前の「ひだまりが聴こえる」のインタビューでは「やり続けること」とおっしゃっていました。
中沢:やり続けることも大切ですが、楽しくやり続けること、目指すものに対してオタクになることです。「好きこそ物の上手なれ」という言葉があるように、僕はずっと芝居オタクでありたいと思っています。
― 今の夢は何ですか?
中沢:いろいろありますが、さまざまな役に挑戦してみたいです。職業に限らず幅広いキャラクターを演じて、自分の可能性を広げたいですし、賞を取れる役者にもなることも目標です。
(modelpress編集部)
◆中沢元紀(なかざわ・もとき)プロフィール
2000年2月20日生まれ。茨城県出身。2022年配信のWEB CMドラマ「メゾンハーゲンダッツ 〜8つのしあわせストーリー〜」で俳優デビュー。主な出演作は、TBS系「下剋上球児」(2023)、フジテレビ系「366日」(2024)、テレビ東京系「ひだまりが聴こえる」(2024)、NHK連続テレビ小説「あんぱん」(毎週月~土あさ8時~ほか)など。
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