「資産がない家ほど相続がもめやすい」って本当?「不動産も5000万以下だろうし大丈夫」と思っている家が陥る「他人ごとではないわかりやすい罠」 | NewsCafe

「資産がない家ほど相続がもめやすい」って本当?「不動産も5000万以下だろうし大丈夫」と思っている家が陥る「他人ごとではないわかりやすい罠」

お金 OTONA_SALONE/MONEY
「資産がない家ほど相続がもめやすい」って本当?「不動産も5000万以下だろうし大丈夫」と思っている家が陥る「他人ごとではないわかりやすい罠」
「資産がない家ほど相続がもめやすい」って本当?「不動産も5000万以下だろうし大丈夫」と思っている家が陥る「他人ごとではないわかりやすい罠」 全 1 枚 拡大写真

「相続って、お金持ちの話でしょ?」
「うちは家と少しの預貯金くらいだから、関係ないと思ってた」
   「でも、兄弟の間でちょっとギクシャクして……」

実は、相続は“資産の多さ”よりも、“準備と配慮の有無”で決まるそうなんです。「うちは関係ない」は大間違いです。みなさん、ひとりひとりが家族のために今からむきあうことが大切です。

そこで、1級ファイナンシャルプランニング技能士の土方朋(ひじかた・とも)さんによる相続の基本、「もめない相続の共通点」「準備のステップ」などを聞きました。

「一次相続と二次相続」ご存じですか? どちらでもめると思います?

「もめごとが起きるのは、“お金のある家”だけじゃありません。むしろ5000万円未満の家庭のほうが、不動産の分け方などで揉めやすい傾向があります」

と土方さん。特に注意すべきは、「二次相続」です。たとえば、父が亡くなった後に母が亡くなり、子どもたちだけが相続人になったケース。このときに発生しやすいのが、“兄弟間の不公平感”です。

「たとえば、長男が親と同居していたから“実家を相続する”ことになると、次男や長女が“自分は何をもらえるの?”と不満を抱いてしまうことがあります。現預金で均等に補えればいいのですが、不動産の評価は『相続税評価額』と『時価』でズレるため、分け方が複雑なんです」

なるほど、複雑だからこそもめやすいのですね。

「親がいなくなって“調整役”がいない状況で、兄弟だけの話し合いになると、感情のすれ違いがそのまま対立になってしまうこともあります。相続準備をしていなかったことで、“本来ならもめなくて済んだのに”という事例を、何度も見てきました」

たとえば、通帳や不動産の情報が整理されておらず、何がどこにあるか家族も知らない。保険に加入していたのかどうかすら分からない。また、遺言書がなかったことで“法定通り”の分配となり、「あの人は本当にこういう分け方を望んでいたの?」と、家族間に不信感が生まれてしまう結果に。

「相続って、意外とやることが多いんです。税金のこと、財産の評価の仕方、遺産分割協議書の作成、不動産の名義変更……。だからこそ、“元気なうち”に一つずつ整理しておくことが、一番の思いやりです」

準備しておけばもめごとはかなり防げる。必要なのはとにかく「情報の整理」

土方さんが繰り返し強調するのは、「相続において大切なのは、まず“情報の整理”」ということ。

「よく、『通帳どこにあるか分からない』『保険に入っていたかどうかも不明』というケースがあります。でも、資産情報が分からなければ、手続きは進められませんし、誰が何を相続するかも判断できません」

では、どんな情報を整理すればいいのでしょうか?

「相続対策を進める5つのステップ」とは?

相続は「いきなり遺言を書くもの」と思われがちですが、その前の整理こそ大事だそう。そこで、誰でもできる相続の基本5つのステップをご紹介します。

ステップ:資産一覧作成

まずは、「何がどれだけあるのか」を紙に書き出すこと。預貯金、不動産、証券、保険、ローンなど、通帳や書類を元にリストアップするだけでも、大きな前進になります。

ステップ:配分検討・想いの整理

「誰に何をどう渡したいか」を考える。ここで大切なのは、“法律上の分け方”だけでなく、“自分の想い”を整理すること。「親の介護をしてくれた娘に多めに渡したい」「この家は長男に残したい」「誰に何を遺したいか」という気持ちを言語化することがとても大事です。家を継ぐ子、世話になった子、事情のある家族など、単に“均等”では割り切れない部分を、どう考えるかを学びます。

ステップ:相続税試算

相続税がかかるかどうかの“見積もり”をすることで、次に備えるべきことが見えてきます。「基礎控除」「生命保険の非課税枠」などを理解するだけでも、過度な心配を減らすことができます。「うちは税金、かからないでしょ?」と思っていても、基礎控除(3000万+600万×法定相続人)、保険の非課税枠(500万×法定相続人の数)など、制度を知るだけで見通しが立ちます。

ステップ:相続対策検討

生前贈与の活用、不動産の名義整理、保険の見直し、信託の利用など、対策は多岐に渡ります。すべてを一気にやる必要はありません。今からできることを一つひとつずつ。「今やること」と「後で困らないためにやること」を整理します。

ステップ:遺言書・家族信託の作成

最後に、自分の意思をきちんと残す段階。遺言は“法的に有効な言葉”として遺せるツール。「争族」を防ぎ、「ありがとうで終わる相続」にする鍵になります。“付言(手紙)”を添えて、子どもたちに想いを伝える人も増えています。「遺言書があるだけで、家族が感情的にならずに済むことも多いんですよ」

この5つのステップを進めれば、相続の8割は終わったも同然だそう。ですが、もう少しちゃんと知りたいという方には、土方先生からじっくり学べるのがセミナーがありますのでぜひ、ご参加ください。

「相続の基本5つのステップセミナー」開催決定!

「相続は、思いやりのリレー」と語る土方朋さんが直接相続の基礎を教えてくれるセミナーを開催。相続の基本5つのステップセミナー」を主婦の友社とニッポン放送「生活の窓口」の協業で行います。相続という人生の大きな課題に、少しでも多くの方に参加いただきたいという思いで、出版社とラジオ局がともに連携して企画いたしました。
ぜひ、この機会をお見逃しなく。

相続の基本5つのステップセミナー』
主催:主婦の友社 × ニッポン放送「生活の窓口
講師:1級ファイナンシャルプランニング技能士 土方朋さん

【セミナー開催】
日程:2025年8月26日(火)13:00〜14:00
場所:主婦の友社 8階会議室(東京都目黒区)定員20名
相続の流れを、5つのステップでやさしく整理します。

▶ ご参加はこちらから

https://forms.gle/wygkWuA99igid7AB6

※定員になり次第、締切となります。どうぞお早めに。

<セミナー参加後は土方先生による個別相談会も実施>

日程:2025年9月4日(木)・5日(金)
10:00 11:30 13:30 15:00
場所:ニッポン放送(東京都有楽町) 生活の窓口
個別相談は事前予約制ですのでセミナー終了後にご案内いたします。

次回は、実際にどんな個別相談が行われているのか、
“どこに相談すればいいかわからない”という方へのヒントをご紹介します。

相続を考えることは、人生を振り返り、「大切な人たちに、何を託すか」を考えること。それは決して“重たい作業”ではなく、自分らしく生きてきた証を、未来につなげる作業です。ぜひ、この機会に一緒に考えてみませんか?


プロフィール

土方朋(ひじかたとも)
1級ファイナンシャルプランニング技能士

2008年三井住友銀行入行

2021年三井住友銀行退職

2022年準備期間を経て、AMI FINANCIAL DESIGNを設立


《OTONA SALONE》

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