天才棋士・彰一のもとに生まれた飛鳥（のん）。しかしあるとき、彰一は出ていってしまう。母と貧しい生活を送る飛鳥だったが、やがて母も病で他界。一方、飛鳥を見捨てた彰一は将棋界で成功を収め、脚光を浴びていた。その姿に殺意が芽生え、復讐を試みる飛鳥だが、その場で図らずも将棋の才能を発揮する。飛鳥の才能を見抜いた、元棋士・藤堂（藤木直人）は、彰一に対して因縁の過去を持っており、共に「将棋で復讐をしよう」と持ちかける――。
本作は、天才棋士の父に人生を奪われた主人公・国見飛鳥が、その深い憎しみから開花させた才能と、まっすぐに突き進む意志の強さで、自らの人生を取り戻していくヒューマンドラマ。
倉科が演じるのは、藤堂の恋人で、飛鳥と藤堂の復讐計画を見守る堺礼子。荒っぽく不器用ながらもまっすぐな藤堂とは対照的に、情に厚く、静かに見守る礼子。ヒモ男状態の藤堂を見捨てず、あたたかく、時に力強く支える。礼子が働くバーで織りなされる、飛鳥と藤堂のシーンにも注目。
今回、初共演となるのんについて倉科は「他愛のない会話であっても、話しかけるとのんちゃんはキラキラと楽しそうに聞いてくれて。好きな食べ物の話で盛り上がったりして、飛鳥としての繊細さも相まって一挙手一投足すべてが可愛すぎました」と印象を明かし、「1話から最終話まで見ていただくと、のんちゃん演じる飛鳥の表情の違いを感じていただけると思います。私としては、葛藤を抱える飛鳥や藤堂の心に明かりを灯す存在でありたいと思って演じたので、そこにも注目して観ていただけたらとても嬉しいです」と見どころを語った。獅童が演じるのは、飛鳥と藤堂が復讐を仕掛けていく結城彰一。盤上で再会を果たす“父と娘の対局”は、最大の見どころだ。
獅童は「将棋を知らない人が見ても楽しいはずだし、将棋がやりたくなるはずだと思いました」と話し、「のんさんとの対局シーンは、ずっと座りっぱなしではないにしても、同じ姿勢で向かい合って10時間くらいぶっ続けで撮って、1シーン150カットくらい撮影したような場面もあります。監督が時間をかけてこだわって丁寧に撮ってくれた分、相当面白い画になっているだろうし、自分自身もどんな完成形になっているのか本編を観るのが楽しみです」と撮影をふり返った。「MISS KING / ミス・キング」は9月29日より毎週月曜日20時～ABEMAにて配信（全8話）。
