「あんぱん」健ちゃん役・高橋文哉、メイコ(原菜乃華)に恋心を抱いた瞬間は?「僕の中では細かく決めていましたが」【インタビューVol.2】
芸能
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◆連続テレビ小説「あんぱん」
今作は、“アンパンマン”を生み出したやなせたかしと妻・暢の夫婦をモデルに、生きる意味も失っていた苦悩の日々と、それでも夢を忘れなかった2人が、“逆転しない正義”を体現した「アンパンマン」に辿り着くまでを描く愛と勇気の物語。主人公の柳井のぶを今田美桜、のぶの幼なじみで、夫の柳井嵩を北村匠海が演じる。
高橋は、嵩の同級生でNHKディレクターの辛島健太郎役。朝田家の三女・メイコ(原菜乃華)と結婚し、長女・愛(岡本望来)、次女・花(戸簾愛)が誕生した。
◆高橋文哉、告白シーンは現場で自然と拍手沸き起こる
― 子供ができて、NHKに勤めて…とトピックスが多い週でしたが、高橋さんが印象的だったシーンはありますか?
高橋:健太郎が「好き」「付き合おう」と言っているわけではないですが、このシーンは僕自身としても、健太郎としても「ついにきた」という感じでした。後の義理の兄、姉に見守られながら、階段の上で告白するのは、考えてみると緊張するシーンですし、ドライが終わった後、現場に自然と拍手が起こって、「おお」「若いね」とみんなが言ってくれました。そういったのもあって、やっと言えて良かったという思いもありますし、この2人の今後が楽しみになるシーンになりました。
― 原さんも同じシーンが印象的だったとおっしゃっていました。結婚してからメイコが女性として強くなっていくというお話も聞きましたが、健太郎は結婚してから変わる部分はありますか?
高橋:変わらないと思います。メイコが、健太郎は「女性として綺麗と言ってくれない」みたいなシーンがあるのですが、変わらない関係性でいることが良いと思っていた健太郎が、そう言われてしまうのは健太郎らしいなと。そこは意識しながら何も変えない。メイコに対しては、接し方なども変えず、変わったことは義理のお姉ちゃんに少し緊張するくらいです。良くも悪くも変わらないところだと思います。
― 高橋さんご自身は、メイコの寂しさに気づいてあげられない健太郎をどうご覧になっていましたか?
高橋:この人はいつメイコとどう向き合うんだと思いながら演じていましたが、そこを考え出すとどんどんあざとくなってしまうような気がしていました。健太郎を演じる初期の段階で「あざとくはならないようにやりたいと思います」と伝えていたので、そこは考えず、本当に大切な人、それ以上も以下もないと僕の中で決めていて、もちろん会えたら嬉しいですし、会えなかったら寂しい。特別な存在として過ごしていたので、結婚してからもその感覚は変わらないんだろうなと思っています。
◆高橋文哉、健太郎はいつメイコに恋心を抱いた?
― メイコは健太郎を好きになったタイミングが明らかでしたが、健太郎はいつ恋心が生まれたのでしょうか?
高橋:難しいのですが、みなさんに想像してもらおうと思いながら演じていました。言うことによって「ここか!」となってほしくない部分もあります。メイコという存在が心の片隅にずっと居続けたんだろうなということだけを大切にしようと思っていて、何かあったときにふと思い出す人、寂しいときに会いたくなる人、そういった存在ではありましたが、気づいていなかっただけなんだろうなという解釈です。ジワジワ気づいたのかもしれないですし、告白のその瞬間に気づいたから伝えなきゃと思ったのかもしれないです。
初めてメイコと会って団子を一緒に食べるシーンから、結婚することが分かっていたので、僕の中では細かく決めていましたが、健太郎の恋心が入ってくると、健太郎らしく見えなくなってしまう気がして、顔には絶対に出さないようにしていました。
― 仕事にも影響を及ぼしていましたよね。
高橋:そうですね。そう考えるとNHKに入る前なのかな、といった考えもあるかもしれません。
◆高橋文哉、初の父親役 実兄に感謝
― 父親役は初めてですか?演じるうえで意識したことはありますか?
高橋:初めてです。結婚指輪も初めてしました。僕は、甥っ子、姪っ子がいて、今お仕事で小さい子たちと触れ合うお芝居はとてもやりやすかったです。みんなでご飯を食べるシーンなどでも、子供が食べているときに、後ろに倒れないように手で支えるのを意識せずにやっていたのは、近くに小さい甥っ子姪っ子がいたから。兄2人の姿を見て覚えていたんだろうなと感じています。兄の空気感を思い出しながら演じていました。そうしたことが不意にできたのは、兄たちに感謝です。
― 子役たちとはどのように過ごしていますか?
高橋:僕らからしたら安易なことですが、2歳の子に「このタイミングで『うん』と言ってね」と言っても、難しいよなと思いながら、チョコレートを持って「このチョコレート振ったら『うん』って言ってね」などやっています。僕と原さん含め、お芝居ではない会話の中にお芝居の言葉を混ぜていって、僕らができることをやっていました。あとは、みんなで写真を撮って遊んでいました。今も飾ってあるのですが「パパ撮るね、ママ撮るね」と言いながら、そこに北村さんも今田さんもいらっしゃって、みんなの写真を撮って現像して回っていて、可愛いなと思いながら、微笑ましく見ていました。
― 甥っ子さんたちも「アンパンマン」はご覧になりますか?
高橋:もう「アンパンマン」しか観ないです(笑)。もう少し理解できるようになったら、「あんぱん」を観てほしいと思います。「アンパンマン」という一つの大きな歴史ある作品がどう作られたかは、僕らが子供の頃は考えたことがなかったですが、母親、父親たちも知ることができるのはすごく素敵なことだと思います。
(modelpress編集部)
★Vol.1、Vol.3も配信中。
◆高橋文哉(たかはし・ふみや)プロフィール
2001年3月12日生まれ、埼玉県出身。2019年、令和初の仮面ライダー「仮面ライダーゼロワン」(テレビ朝日系)の主演に抜擢。その後、ドラマ「最愛」(TBS系/2021)や「君の花になる」(TBS系/2022)での好演も話題を呼び、映画「交換ウソ日記」(2023)、「少年と犬」(2025)、ドラマ「フェルマーの料理」(TBS系/2023)、「伝説の頭 翔」(テレビ朝日系/2024)など続々と主演を務める。映画、ドラマのほか、バラエティ番組「ぐるぐるナインティナイン」(日本テレビ系)内のコーナー「グルメチキンレース・ゴチになります!25」レギュラーや、ラジオ番組「高橋文哉のオールナイトニッポンX」(ニッポン放送)では毎週火曜深夜にレギュラーパーソナリティを務めている。
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