法政大学と戦後80年…HOSEIミュージアム特別展示9月
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2025年は、アジア太平洋戦争・第二次世界大戦の終結から80年を迎える年である。法政大学は戦時中、多くの学生を「学徒出陣」により戦場へ送り出した歴史をもつ。この出来事は大学の歴史に深く刻まれた傷跡として残っている。戦後、法政大学は「自由と進歩」の学風のもと、「戦争・平和・反核」というテーマに真摯に取り組んできた。敗戦で荒廃した社会に教育を届けるため、通信教育部の設置や「学徒出陣」の調査事業などを実施してきた。
この展示は、2025年度春学期のテーマ展示を拡大して開催される。現在、世界中で戦争と平和が問われている中で、同展示は「法政大学が戦争とどのように向き合ってきたのか」を考える機会を提供する。
会場は、法政大学市ケ谷キャンパスの3か所で行われる。ミュージアム・コア(九段北校舎1階)、博物館展示室(ボアソナード・タワー14階)、ミュージアム・サテライト市ケ谷(外濠校舎6階)である。
展示内容には、戦時下の法政大学や、焼け跡から学びの機会を提供するための通信教育部の設置、法政大学出版局による「ヒロシマ」の出版、非核大学宣言と「法政平和大学」、阿利莫二の戦争体験と総長としての取組み、法政大学第二中・高等学校と陸軍登戸研究所、学徒出陣経験者の証言などが含まれる。
実物資料としては、大内兵衛が人民戦線事件で拘留中に揮毫した掛け軸、沖縄戦で戦死した学徒兵が妹へ届けた西郷隆盛の竹人形、勤労動員中に亡くなった学生宛の表彰状、石野径一郎「ひめゆりの塔」構想ノート、陸軍登戸研究所の石井式濾水機濾過筒が展示される。HOSEIミュージアムの公式YouTubeには、展示関連動画も用意されている。
◆特別展示「法政大学と戦後80年 ― 戦争と向き合い、平和を求める ― 」
日時:2025年9月2日(火)~9月30日(火)
会場:法政大学市ケ谷キャンパス(東京都千代田区九段北3-3-5)
(1)ミュージアム・コア(九段北校舎1階)
(2) 博物館展示室(ボアソナード・タワー14階)
(3) ミュージアム・サテライト市ケ谷(外濠校舎6階)
対象:一般公開
入場:無料
予約:不要
《風巻塔子》