2007年に発表された新海誠監督のアニメーションの実写化。新海監督のアニメーションが実写化されるのは初となる。そんな大役の主人公を務めるのが、2022年公開のアニメーション映画『すずめの戸締まり』で「閉じ師」の青年・宗像草太の声を担当した松村だ。

「恐ろしいな」とつぶやいた松村は、そんな恐怖をぬぐってくれたのが、奥山監督とアニメーションを作り上げた新海監督だったという。不安のなか、松村は奥山監督と長時間会話を紡いだそう。「声を張り上げたわけでもないのですが、ものすごく熱量のある会話が1~2時間ぐらいできました。そのとき『この方と一緒にこの恐ろしいチャレンジが出来るんだ』と思ったら、参加させてほしいと思えたんです」。
もう一つ、本作の生みの親である新海監督から「北斗くんの貴樹を見たい」と声をかけてもらったことも、松村にとって大きなモチベーションになったというと「新海監督が見たかった貴樹ってどんな感じなのだろうという不安もあったのですが、映画が出来上がったとき新海監督から『貴樹が北斗くんで本当に良かった』という言葉をもらい、「新海さんに、怖かったハードルを飛び越えさせてもらいました」としみじみ語っていた。


『秒速5センチメートル』は10月10日(金)より全国にて公開。