「もう一緒に暮らせない」モラハラ夫と離婚する決意をした私が始めた「具体的な準備」とは | NewsCafe

「もう一緒に暮らせない」モラハラ夫と離婚する決意をした私が始めた「具体的な準備」とは

女性 OTONA_SALONE/LIFESTYLE
「もう一緒に暮らせない」モラハラ夫と離婚する決意をした私が始めた「具体的な準備」とは
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夫の暴言に傷つき続け、我慢が限界を超えたある夜。子どもと一緒にファミレスに避難し、パフェを食べたMさん。せっかく楽しく笑えたのに、帰ったらドアチェーンをかけられて締め出されてしまいました。「俺に逆らうとどうなるかわかったか」夫は支配を深めたつもりでいたようでしたが…。

モラハラ夫の心理、懲らしめて支配を回復する

こうした「懲らしめ行動」は、モラハラ家庭では珍しくありません。では、なぜ夫はこんな行動をとるのでしょうか。ここで心理を整理してみましょう。

1. 支配が崩れた不安と怒り
妻が言い返した瞬間、夫は「自分の言うことが効かない」と感じます。
モラハラ夫にとって、妻は思い通りに動く存在でなければなりません。
その支配が揺らいだとき、強い不安と怒りが一気に湧き上がるのです。

2. 懲らしめて支配を取り戻す
夫の不安を打ち消すために出てくるのが「懲らしめる行動」です。
怒鳴る、無視する、物に当たる、そして今回のように家から締め出す。
「逆らったらこうなるぞ」と見せつけ、妻に従順さを取り戻させようとします。

3. 優位を確認して安心する
相手が困った顔をしたり、泣いたり、怖がったりすると、夫は「まだ支配できている」と感じます。
ドアチェーンを外したときの勝ち誇った表情は、その証拠でした。
恐怖や沈黙を目にすることで、自分の立場が回復したと確信し、安心するのです。

つまり、ドアチェーンをかける行為は単なる嫌がらせではありません。妻に「あなたは家の中で弱い立場なんだ」と思い知らせるための、支配の再確認行動なのです。こうして夫は「逆らえばどうなるか」を見せつけ、支配を取り戻したつもりになっていました。けれども、そのやり方はあまりにも幼稚で、Mさんの心の奥では冷たい決意が生まれました。

「ああ、もうこの人とは一緒に暮らせない」Mさんの中で、離婚準備への覚悟が固まった瞬間でした。

どうして、今まで我慢してしまったんだろう 次ページ

「いままで何を我慢してきたのか」

その夜、Mさんは子どもたちを寝かせたあと、ひとりベッドの上で考えていました。玄関先で立ち尽くしたときの夫の勝ち誇った顔が、何度も頭に浮かびます。

「私は今まで、いったい何を我慢してきたんだろう」

胸の奥から、押し込めていた感情がせり上がってきました。

Mさんは正社員として働いており、収入の不安はありません。離婚すれば住居や生活の面で不便もあるでしょう。それでも、自分と子どもたちが「心の自由」を手に入れられるのなら、その価値は十分にあるはずでした。

それなのに「離婚は子どものためにならない」と思い込み、夫のモラハラに耐え続けてきたのです。けれどもその間、子どもたちは父の足音におびえ、無理に笑顔を作り、母をかばい続けていました。「自分が我慢すれば家が平和になる」と信じてきたけれど、それは「怒らせないことが正解」という歪んだルールを子どもに植え付けていただけでした。

その事実に気づいたとき、胸が痛むと同時に、強い決意が芽生えました。「これ以上、子どもたちをこの環境に置き続けるわけにはいかない」Mさんはノートを取り出し、離婚に向けてやるべきことを書き出しました。

・生活費の通帳とカードを分けて管理する

・子どもたちの学校や習い事の連絡先を整理する

・住民票や保険証など必要書類をひとまとめにする

・実家や信頼できる友人に連絡し、緊急時に助けを求められる体制をつくる

書き出すうちに、頭の中が少しずつ整理されていきました。

その夜、小さなバッグに、いざという時に困らないように保険証や通帳などを入れました。「何かあっても、すぐに出られるようにしておこう」そう思いながら、親友にLINEを送りました。

「もう決めた。少しずつ準備を始めるね」すると、「なんでも手伝うから」という返事がすぐにきて、涙があふれてきました。味方がいると思えたことで、Mさんの心はほんの少し軽くなりました。

モラハラ夫の「懲らしめ行動」は、相手を怖がらせて支配を回復しようとするものです。我慢を重ねれば重ねるほど、夫は「まだ言うことを聞く」と確信し、支配は強まります。子どものためと思って沈黙することが、かえって「顔色をうかがう生き方」を教えてしまう危険があります。

「もうこの人とは一緒に暮らせない」と思ったら……。Mさんのように、少しずつ準備を始めることが心と未来を守る第一歩です。書き出すだけでも頭の整理になりますし、信頼できる人に話すことで孤独が和らぎます。

あなたの我慢は、あなたや子どもを守る唯一の方法ではありません。

安全に暮らせる未来のために、動き出してもいいのです。


《OTONA SALONE》

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