【山崎賢人&土屋太鳳「今際の国のアリス」インタビュー後編】お互いの“推し場面”発表で拍手喝采 ラストシーン撮影秘話も「嫉妬していました」
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【写真】山崎賢人&土屋太鳳、寄り添う2ショット
◆山崎賢人&土屋太鳳「今際の国のアリス」シーズン3
麻生羽呂氏原作の同名コミックスを映像化した「今際の国のアリス」。これまでシーズン1・2が制作され、世界中でTOP10入りを果たすなど日本実写作品として国内外多くのファンに愛されてきた。W主演の山崎、土屋とともに佐藤信介監督が再びメガホンを取る。
シーズン1・2と“今際の国”での理不尽な“げぇむ”を生き抜き、ついに現実世界に戻ってきたアリス(山崎)とウサギ(土屋)。今作で描かれるのは、シーズン2の最終話から4年後の世界。前2シーズンで確立した世界観を土台にしたオリジナル・ストーリーが繰り広げられる。
◆土屋太鳳、産後4ヶ月でアクション撮影 お互いの“推しシーン”は?
― 今作でも東京タワーでの“げぇむ”をはじめ、激しいアクションに挑戦されていましたが、撮影を振り返ってみていかがですか?
土屋:私は産後4ヶ月でトレーニングもできなかったくらい体がゆるゆるだったんです。骨盤底筋に傷口があったので鍛えることが難しく、授乳をすることで筋肉も落ちてしまう状態だったのですが、自分ができるアクションはしっかりやれるよう頑張りました。
― そんな風には全く見えませんでした…!
土屋:いや、本当にギリギリでした(笑)。5分ずつ走ってみたりしながら、少しずつ挑戦していました。
― 山崎さんはいかがでしたか?
山崎:もう太鳳ちゃんがかっこよすぎて!アリスが頭脳派な分、ウサギは体力系の“げぇむ”が多くて、いつも「太鳳ちゃんすごい」「ウサギすごい」と思っていました。
土屋:本当に?良かった!でも頭脳系の“げぇむ”も難しいよね。変に大げさにしたら話が変わってしまうじゃない?だから、ゾンビ狩りはアリスの良さがすごく出る“げぇむ”だったなと思いました。アリスが実は最初からゾンビだったことを明かす時のセリフは気をつけていたんだよね?
山崎:あそこは一番かっこよく言おうと思って(笑)。
土屋:すごくかっこよかったよ!アリスは、落合モトキくんが演じていたような「俺が引っ張るぜ」と自分から前に出るタイプとは全然違うのに、みんなが自然とついていきたくなる、信頼したくなる。その魅力がこの“げぇむ”で発揮されていたと感じました。拍手喝采です!
一同:(拍手)
山崎:ありがとうございます(照れ笑い)。
― ちなみに、山崎さんが選ぶ土屋さん演じるウサギの“推し”シーンは?
山崎:それはやっぱり東京タワーのシーンです!
◆山崎賢人、前作キャストとの再会秘話
― ラスト10分ではチシヤ(村上虹郎)、アグニ(青柳翔)らシーズン1・2のキャストが登場しますが、皆さんとお話する時間はありましたか?
山崎:はい。1日でシーズン1・2のメンバーたちと久々に再会できて嬉しかったです。懐かしさもありながら、心理カウンセラー役として会うのは初めてだったのでちょっとした緊張感もありました。
土屋:アリスだけど、“げぇむ”の中のアリスとは違うよね。
― 土屋さんもお会いできましたか?
土屋:それが会えなかったんです…。だから賢人くんに嫉妬していました(笑)。羨ましいなと思いながら観ていました。
◆コロナ禍で“ありえない現実”を目の当たりに
― シーズン1から3にかけ、長い間同じ役を演じられてきましたが、ご自身にとってアリスとウサギはどんな役になりましたか?本作を通してできた挑戦や経験があれば教えてください。
土屋:例えば「キングダム」は頑張る場面が明確にあって分かりやすいですが「今際の国のアリス」ってすごく難しくないですか?撮影していても、やりがいみたいなものが他の作品とは違うように感じます。
山崎:分かる。「キングダム」は城をめがけて戦ったり、敵を倒したりと、頑張るところが分かりやすいシーンがあるけど「今際の国のアリス」は結構モヤっとした感じで終わることも多いよね。その気持ち悪さみたいなものが、撮影段階を経て「これで良かったのかな?」と残りやすいかもしれないです。
土屋:やっぱりCGが多いから、スリリングに見せないといけないというのもあるかもしれないね。でも役は自分に寄ってくるって言うから、賢人くんは頭脳派なんじゃない?
山崎:やっぱり?薄々気付いてたけどね(笑)
一同:(笑)。
― 土屋さんは、ウサギ役や本作を通して経験したことはありますか?
土屋:シーズン1の時は、渋谷に人がいないなんて絶対ありえないと思っていました。でもコロナ禍で本当に渋谷に人がいなくなって、ありえないと思っていたことが現実に起きるんだと実感しました。ただ、コロナ禍という状況だったからこそ、世界中の方々に「今際の国のアリス」を観ていただけたという面もあったと思います。
そもそも、芸能界で生き残れるのか、10年後は何をしているのか、と考えることもあります。何が起こるか分からない世界なので、そういう意味では「今際」と重なる瞬間もあります…って、すごく“究極の話”かもしれませんが、私は役作りの話でもつい“究極の話”をしてしまうので、賢人くんも「絶対この人変わってるな」と思っているんだろうな(笑)。だって賢人くんは、いろいろな方と共演なさっていますよね?
山崎:太鳳ちゃんもね(笑)?
土屋:いや、私も共演はしているけど(笑)。
山崎:変わってなくはないよね(笑)。でも、そこも太鳳ちゃんの良さですし、一緒にいて楽しいです。
土屋:重く考えてしまう部分があるからね。
山崎:いや、太鳳ちゃんは面白い!
土屋:ありがとう(笑)。改めて、お互いの関係性を夫婦という形で描けたシーズン3は、私にとってすごくありがたい機会になりました。
◆山崎賢人&土屋太鳳、夢が見つかっていない人に伝えたい言葉
― 生きる意味を見失い自堕落な生活を送っていたアリスのように、夢が見つかっていない人、将来に不安を抱き希望を失っている人も多くいると思います。もしお二人が実際にそういう人に出会ったとしたら、どのような言葉を掛けてあげたいですか?
山崎:「生きてるだけで丸儲け」という言葉があるように、やっぱりそのくらいのテンション感って大事だと思います。たとえ生きる希望がなくても、夢がなくても、いつか見つかるかもしれないので、“夢がないくらい全然大したことじゃないよ”と伝えたいです。もちろん、夢を探すことが楽しいなら絶対にやった方がいい。でも、辛いなら無理して探したり焦ったりする必要はないと思います。
土屋:私も焦らなくていいと思います。同じ景色を見ていても「今日は良い景色が見られるな」と感じる日もあれば「今日は何も見えないな」と思う日もあるように、自分の心も「今日はよく分かるな」と思える日もあれば、「自分のことが分からないな」と感じる日もあります。だから、焦らなくていいのかなと思います。
― 素敵なお話をありがとうございました!
(modelpress編集部)
◆山崎賢人(やまざき・けんと)プロフィール
1994年9月7日生まれ、東京都出身。2010年、俳優デビュー。2016年に映画「ヒロイン失格」「orange」などの話題作に次々と出演し、第39回日本アカデミー賞で新人俳優賞を受賞。2019年には中国エンタメアワードIQYIでアジアベスト俳優賞を受賞し、海外からも注目を集める。近年の主な主演作は「アトムの童」(TBS系/2022年)、「今際の国のアリス」シリーズ(Netflix)、「キングダム」シリーズ、「ゴールデンカムイ」シリーズ、「陰陽師0」(2024年)、「アンダーニンジャ」(2025年)など。待機作に、映画「ゴールデンカムイ 網走監獄襲撃編」(2026年3月13日公開予定)、「キングダム」続編(2026年夏公開予定)がある。
◆土屋太鳳(つちや・たお)プロフィール
1995年2月3日生まれ、東京都出身。2005年、スーパー・ヒロイン・オーディション MISS PHOENIX審査員特別賞を受賞し、2008年に映画「トウキョウソナタ」にて女優デビュー。2015年、NHK連続テレビ小説「まれ」ヒロインを務め、エランドール賞新人賞を受賞した。近年の主な出演作は「マッチング」(2024年)、「帰ってきた あぶない刑事」(2024年)、「赤羽骨子のボディガード」(2024年)、「八犬伝」(2024年)、ドラマ「やんごとなき一族」(フジテレビ系/2022年)、「今際の国のアリス」シリーズ(Netflix)、「Shrink-精神科医ヨワイ-」(NHK/2024年)「海に眠るダイヤモンド」(TBS系/2024年)など。待機作に映画「盤上の向日葵」(2025年10月31日公開予定)がある。
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