第78回ロカルノ国際映画祭インターナショナル・コンペティション部門にて最高賞である金豹賞&ヤング審査員賞特別賞をW受賞、「日本映画の最高峰」との評価を得た本作。
第30回釜山国際映画祭では今年新設されたコンペティション部門、第73回サン・セバスチャン国際映画祭ではサバルテギ・タバカレラ部門(多様で驚くべき映画・新しいアングルやフォーマットに挑戦する映画を上映する)に正式出品。

解禁となった本予告では、佐野史郎演じる魚沼教授が「いまはなにか新しいものを書いているんですか?」と脚本家・李(シム・ウンギョン)に尋ねるシーンから始まる。
「はい、でもあんまりうまくいっていません……」と自信なく答える李。「気晴らしに旅行にでも行くといいですよ」という教授の言葉に導かれるように、李はひとり北国を訪れる。



素朴な言葉のやりとりが醸し出す、親しみとユーモア。『きみの鳥はうたえる』『夜明けのすべて』に続きタッグを組んだHi'Specが手がけた音楽が、物語にどこか懐かしくも新しい感覚を与えている。「特別じゃない旅が、ちょっとだけ毎日を変える。」というコピーが表すように、旅先での見知らぬ誰かとの出会いが、ほんの少し、それでも確かに人生に変化をもたらすかもしれない、幸福な予感に満ちた予告編となっている。

