波瑠&川栄李奈が語る撮影秘話 Snow Man向井康二は「ずっと喋っています」・田中みな実と1番盛り上がった“意外”な話題は?【「フェイクマミー」インタビュー】
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◆波瑠&川栄李奈、W主演「フェイクマミー」
本作は、母親業のアウトソーシングからはじまるウソとトラブルだらけのファミリークライム・エンターテインメント。波瑠は、転職活動に苦戦する東京大学卒の元エリート・花村薫、川栄は元ヤンでベンチャー企業「RAINBOWLAB」の社長でありながら、シングルマザーとして娘・いろは(池村碧彩)を育てる日高茉海恵を演じる。正反対の人生を歩んできた2人の女性が子どもの未来のために“母親のなりすまし”という禁断の“フェイクマミー(ニセママ)”契約を結ぶストーリー。波瑠は、TBS金曜ドラマでは初主演、川栄はTBSドラマ初主演となる。波瑠と川栄は「#リモラブ~普通の恋は邪道~」(日本テレビ/2020年)より、5年越しの共演だ。
◆波瑠「必ずハマるドラマがある」
― まず、TBSドラマへの印象を教えてください。
波瑠:TBSでは、これまで主演を2回させていただいたのですが「自分が主演をしている期間に必ずハマるドラマがある」というあるあるがあって(笑)。私が出演しているドラマも観つつ、でも、そのクールにもう1つ好きなドラマが絶対あるんです。以前は「あなたのことはそれほど」(同局系/2017年)のときに「リバース」にハマりましたし、私が出演しているドラマ以外にも毎週楽しみに録画して観てしまうドラマがあるくらい面白い作品が多い印象です。
― TBS系金曜ドラマへの印象はいかがですか?
波瑠:「リバース」や「夜行観覧車」(同局系/2013年)などミステリー要素のあるドラマがあるイメージで…金曜ドラマ大好きです(笑)!
― 川栄さんはいかがですか?
川栄:私はTBSのドラマに出演させてもらう事がすごく久しぶりで、おそらく1番最後に出させていただいたのが「コウノドリ」へのゲスト出演でした。「コウノドリ」は、すごく好きで楽しみに観ていましたし、「またTBSのドラマに出たい」とずっと思っていましたがなかなか機会がなく…なので、今回お話をいただけてすごく嬉しいです!ちなみに、私は火曜10時に放送される胸キュンドラマをよく観ていました。
― 好きなドラマが対照的ですね!
波瑠:そうですね!私は「最愛」(同局系/2021年)も大好きでした!
◆波瑠&川栄李奈、役との共通点
― 撮影に入って1ヶ月ほど経つそうですが、役柄は馴染んできましたか?
波瑠:今回は東大卒のエリートという役柄なのですが、これまでもお勉強やお仕事ができるキャラクターを演じる事が多くて、毎回「私とは違うのにな」と思いながら演じています(笑)。薫は、随所に現れるプライドの高さや、自分が歩んできた道に自信があるからこその頑固な部分があるので序盤はそれを大切にして、茉海恵さん、いろはと出会ってからの変化をコントラストにしていきたいと思っています。
― 川栄さんはいかがですか?
川栄:私は波瑠さんと反対で、自分と似ている役柄がすごく多いと思います。自分で言うのも気が引けますが「勉強はできないけれど仕事はできる」という役であったり、今回も茉海恵の役は自分と似ていると感じます。それに、私の子どもも、いろはと同じ幼稚園の年長さんなので役作りをするというより、自然体で茉海恵を演じられていると思っています。
― それでは、それぞれが演じられる役に共感したポイントや反対に共感しづらかった点があれば教えてください。
波瑠:薫は、自分の持っている仕事や学歴に恥じない生き方をしてきたからこその理想の高さ、「自分がどんな人間であるか」ということへの理想がとても高いんだなと演じていて感じます。でも、ほかの人にも「自分が頑張っているからこそ、できれば同じくらい頑張ってほしい」と理想の高さを少しだけ押し付けるような形になってしまう気持ちは、私も少しだけ分かる部分があります。がむしゃらに頑張る分、そうでもない温度感で向き合っている人を見たときに少しだけ悲しくなるし傷つく自分がいると思ったときに「これは薫と一緒だな」と思います。
― かなり感情移入されて演じられていますか?
波瑠:感情移入します。私自身、母になるという選択をまだせずに生きている部分も薫と同じなので、生き方に悩んだり「これでいいのか」と思う部分は近いと思います。
― 川栄さんはいかがですか?
川栄:茉海恵は、子育てをしながら仕事もするので共感できることが沢山あります。日常でも子どもが熱を出したら迎えに行かなければならず、職場のみなさんに嫌な顔をされる場面があると思います。私は今、嫌な顔をされることはありませんが、どうしても子どもが熱を出して迎えに行くとなって仕事に行けないとなったら罪悪感がきっと生まれると思います。でも、それは「働きながら子育てをする」という決断をしたからには仕方のないことなので、そのような葛藤を抱えながら、ニセママ契約を結ぶのですが私は「その形でもいいんじゃないかな」と思うタイプなのでそこは茉海恵と共感している部分だと思いました。
― 演じやすいと感じますか?
川栄:演じやすいですね。逆に、感情移入しすぎてしまって「茉海恵ってこれでいいのかな」と思うくらい自分と近いと思います。
◆波瑠&川栄李奈、互いの座長ぶりは?
― クランクイン前のインタビューでは、互いに「頼りになる座長」とお話しされていましたが撮影が進んで印象の変化はありましたか?
波瑠:撮影から1ヶ月が経ちましたが、川栄さんとお会いするのは4回目くらいで。私はいろはちゃんと撮影していて、川栄さんは会社パートを撮られていたのでまだお芝居はそんなに一緒にはしていないんですよね。
川栄:そうですね。今は、互いにソロ活動しているような感覚です(笑)。今後、一緒にがっつり演じられることがすごく楽しみです。
波瑠:私も楽しみです。川栄さんは、この暑い中も元気で素晴らしいです。
川栄:(笑)。波瑠さんはいるだけで安心感があります。前回共演させてもらったときも、すごく語るタイプではなく、背中で見せて引っ張ってくださる方なので今回もそんな波瑠さんに着いていきたいと思っています。
◆波瑠、W主演に感じる心強さ
― 女性同士でW主演というのは心強いですか?
波瑠:心強いです。「頑張らなければ」と奮い立たせられるような気持ちになりますね。
― お2人の掛け合いも今後、見どころになってくると思いますがこれから相談したいことはありますか?
波瑠:茉海恵さんはペースを作るお芝居で、人との距離感の近さや、話を持っていくパワーがかなりあります。薫はどちらかというとパワーを受ける方が多いので、邪魔しないように、良いトスをたくさん返せるようにしたいと思っています。
川栄:確かにそうですね。茉海恵が何かを言って動くとか、茉海恵からの提案が多いことは感じます。なので、私は良いボールを投げられるように頑張ります!
◆波瑠、子役・いろは(池村碧彩)を絶賛
― 川栄さんの娘役・いろはを演じる池村碧彩さんとの交流についても教えてください。
波瑠:天真爛漫で可愛らしい部分と、頭が上がらないくらい大人な振る舞いを見せてくれるときがあって。まだ9歳なのでドラマの撮影は疲れるし、時間によっては眠くなるし、正直飽きる年齢だと思います。でも、彼女はあくびを噛み殺すんです。見えないようにあくびをしていて…これは大人がやることですよね。でも、話しかけるとすごく無邪気な女の子なので、大人っぽい面も子どもらしい面もあって完璧だなと思いますし、まさにいろはだなと思います。私は本当に現場で救われています。
― 川栄さんはいかがですか?
川栄:喋っていると子どもということを忘れてしまうくらい本当にしっかりしています。でも、子どもっぽい可愛さもあって。見習わなきゃなと思う部分もありますし、碧彩ちゃんにこの現場を「すごく楽しい」と思ってもらえるように頑張ろうとも思っています。
― 休憩時間のコミュニケーションはどのように取られていますか?
波瑠:碧彩ちゃんは基本的に踊っているので「それは何のダンスなの?」と話しかけています(笑)。あと、ペットボトルケースなど自分の持っている可愛いものを持ってきて沢山見せてくれるので、その名前を聞いたりして過ごしています。マスコット同士が「この子とあの子は家では仲が悪い」なども教えてもらっています(笑)。
― 川栄さんはそういった様子をご覧になっていかがですか?
川栄:私は、波瑠さんが碧彩ちゃんと喋っているのを見ると「本当に優しいな」と思います。波瑠さんは、子どもに対しても「それはこうなの?」と聞いたり、一緒に早口言葉で遊んだりしていて、すごく微笑ましいんです。でも私は普段、子どもに対して、「え、まじで?」と友達かのような口調で喋っちゃうことがすごく多くて(笑)。この間、別の収録があったときも碧彩ちゃんが「川栄さんとお話ししていると同世代の子と話しているみたいです」と言っていました。たしかに、友達のような感じで接しさせてもらっているので「碧彩ちゃんの方が大人だな」と感じることがすごく多いですし、私がもう少し大人になっていっぱい遊んであげたいなと思っています(笑)。
波瑠:でも、それが本当に茉海恵さんといろはの親子関係のようですごく素敵だなと思います。
◆川栄李奈、Snow Man向井康二は「すごく現場を明るくしてくださる」
― 和気あいあいとした雰囲気が伝わってきました。本橋さゆりを演じる田中みな実さんや黒木竜馬演じるSnow Manの向井康二さんとの交流はございますか?
波瑠:「三羽烏」と呼ばれるボスママのみなさんがいらっしゃるので、女性たちで盛り上がっていて現場はすごく賑やかです。田中みな実さんがいらっしゃると、美容の話が話題の中心になるのですが、私がみな実さんと話していて意外と1番盛り上がって嬉しかったのはおすすめのラーメン屋さんの話でした。
川栄:みな実さんもラーメン召し上がるんですね。
波瑠:そうなんですよ、意外ですよね。みな実さんは「あの場所に行ったら絶対に食べてほしいラーメンはこれで、でも、あの駅にはもう1軒あるからそこはもうハシゴしてください」とハシゴまで勧められて(笑)、その時のみな実さんがすごく可愛らしくて印象的です。
― 川栄さんはいかがですか?
川栄:私は竜馬役の向井さんとのシーンが多いのですが、向井さんはすごくムードメーカーです。ずっと喋っていますね(笑)。すごく現場を明るくしてくださる印象があります。
◆波瑠&川栄李奈、母親から受けた愛情
― 子どものために奮闘する2人の母親という愛情が物語の軸になっていますが、お2人がお母様から愛情を感じたエピソードはございますか?
波瑠:私は、すぐ風邪をひくような子どもで習い事のプールに行っては熱を出すし、学校ではインフルエンザが流行っていない時期にかかってしまう、ということがよくありました。両親は共働きだったので、私がまだ1人で病院に行けないくらいの年齢のときはかなり迷惑をかけたし、手のかかる子どもだったと思います。でも、そういうときに一切、仕事に行けなくなった自己嫌悪を見せずにいてくれて。1人の母としてしっかり向き合ってくれたことが当たり前ではなく、愛情だったのだなと思いました。
川栄:私も両親共働きだったのですが、お母さんがご飯を毎日作ってくれて、幼稚園や小学校で必要なものも全部手作りで、夜遅くまで縫ったりしてくれていて。私は人形が好きだったのですが、人形やその洋服も手作りで作ってくれていたんです。小さいときは「やったー!」という感じで、そのありがたみにそこまで気付くことができなかったのですがいざ自分が母になると「あのとき手作りでカバン作ってくれてたのすごすぎる!」「私は買っちゃうよ!?」と思って(笑)。その愛情がすごくありがたかったです。
◆波瑠&川栄李奈「フェイクマミー」1番の見どころは?
― 仕事や子育てを頑張る女性たちについてお2人が思っていることを教えてください。
波瑠:頑張っているお母さんや仕事をされている女性は「もう1人自分がいたらいいのに」と必ず思ったことがあると思います。自分1人で好きなように生活して仕事をしているとどんどん新しいものが入ってこなくて、世界が狭くなっていくと思うんです。でも、毎日のように碧彩ちゃんと話しているとすごくいろいろな発見があって。だから今、母親の疑似体験をさせてもらえて本当に感謝しています。子どもを持つことに心配や不安は募ると思いますが「お母さんになる」という選択を、怯えずに選べるような世の中にもっとなってほしいですし、フェイクマミーとまでいかなくても、お母さん方を近くで支えられる職業が増えたら、もっといろいろな選択ができるようになるんじゃないかなと思います。
川栄:そうですね。昔は夫が働いて妻が家で主婦をするのが当たり前だったと思いますが、今は女性も仕事をしたいし、もうそういう時代ではないかと思います。今回、フェイクマミーとしてママが契約していますが、パパバージョンがあってもいいなと思いますし「なんでママ側が調整しなければいけないんだろう」と思います。そもそも「お母さんが育児をする」ということがなぜかベースにあるじゃないですか。昔はそうだったからだと思いますが今は時代が違うのでそこのベースを変えてほしいとずっと思っています。
世の中の働いている女性は「旦那さんが協力してくれている」というスタンスでいると思うんですが、私はそもそもそこが間違っていると思っていて。だって「育児ってみんなでやるよね」と思うんです。「私も仕事していて育児できない」という葛藤がある奥様方は沢山いらっしゃると思うので、そういう方にももう少し気を楽に「いろいろな選択肢があるので自分を責めないで」と思いながら、この作品が新しい形で絆が生まれてほしいし、子どもに対する愛情は、自分がどんなに仕事をしていても、誰に頼ったとしても変わらないので、そういうところに注目して観てもらえたらなと思っています。
― 最後に、今作の1番の見どころを教えてください。
波瑠:このドラマの脚本をいただいたときに「このタイミングでこの作品に出られることがすごく嬉しいな」と思っていました。そこでご一緒できるのが川栄さんなのも、作中で薫と茉海恵が出会ったのも、全てがご縁とタイミングだなと思います。「求めよ、さらば与えられん」という言葉のように、人生ってきっと好転していくのかなと思って。自分に必要なものが新しく刺激として入ってきたり、そういう勇気をもらえる作品だなと思うので、子どもがいる、いないに関わらず、沢山の方に楽しんでもらえるのではないかと思います。
川栄:1話は、ニセママ契約がポイントではあるのですが、そのニセママ契約を通して、いろいろと考えさせられるものがあります。愛情や絆、家族の新しい形が後半になっていくにつれすごく見どころになっていきますし、キャラクターがすごく濃くてそれぞれが大事にしているものも違うのでいろいろな方に観てもらえたらなと思っています。
― ありがとうございました。
(modelpress編集部)
◆波瑠(はる)プロフィール
1991年6月17日生まれ、東京都出身。2006年、ドラマ「対岸の彼女」でデビュー。「14歳の母」で連ドラ初出演、NHK連続テレビ小説「あさが来た」(2015年)でヒロインを務めた。以降、「G線上のあなたと私」(2019年/TBS系)、「わたしのお嫁くん」(2023年/フジテレビ系)、「アイシー~瞬間記憶捜査・柊班~」(2025年/フジテレビ系)などの話題作に出演している。
◆川栄李奈(かわえい・りな)プロフィール
1995年2月12日生まれ、神奈川県出身。2021年、NHK大河ドラマ「青天を衝け」(2021年/NHK)、連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」をはじめ、「親愛なる僕へ殺意を込めて」(2022年/フジテレビ系)、「変な家」(2024年)、「ダメマネ! ―ダメなタレント、マネジメントします―」(2025年/日本テレビ系)などに出演。ドラマや映画だけでなく、舞台「千と千尋の神隠しSpirited Away」などの人気作でも光る演技力を見せ、注目を集めている。
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