見上愛と上坂樹里が出演する本作は、2人のトレインドナース(正規に訓練された看護師)をモチーフに描く、考え方もやり方もまるで違う主人公たちのバディドラマ。
りん(見上愛)と直美(上坂樹里)の人生に多大な影響を及ぼす、“鹿鳴館の華”と呼ばれた、時代を象徴する貴婦人・大山捨松(おおやま・すてまつ)役の多部未華子は、「ヒロインのお2人に影響を与える、とても素敵な役どころであることにとっても緊張しており、今からドキドキしています」と心境を明かし、「朝ドラのヒロインを務めさせていただいたのは…もう16年も前?!と昔のことで驚きを隠せません。当時お世話になったスタッフの方が今回の現場にもいらして、少しでも成長した姿を見せなければとただならぬプレッシャーを視線から感じております」と、「つばさ」の出演もふり返った。
後に初代陸軍大臣となる捨松の夫・巌(いわお)役の高嶋政宏は、「鹿児島に生まれ、せごどんの背中を追い続け、スイスに留学していた大山巌さんを今回、演じさせて頂きます。実はプライベートで鹿児島を物凄く愛し、さらにスイス人の奥さんがいる僕にとって、こんなにも幸せな役の巡り合わせがあるのか?!と、その感動に打ち震えております」とコメント。
鹿鳴館の給仕である松山ふさ(まつやま・ふさ)、河合志麻(かわい・しま)、木村佐保(きむら・さほ)役には、二田絢乃、中田青渚、井上向日葵が決定。「主人公たちの新しい考えに戸惑いやもどかしさを感じながらも、心の奥で何かが動いている――そんな揺らぎを丁寧に演じられたらと思います」(二田)、「流動的な時代を生きる女性を演じられることが楽しみです」(中田)、「作品を彩れるように精一杯務めたいと思います!」(井上)とそれぞれ意気込みを語っている。
また、りんの家の隣人・中山マツ(なかやま・まつ)役の丸山礼は、連続テレビ小説初出演に関して「過去の朝ドラ作品のオーディションを受けたことがありますが、さまざまなスタイルでオーディションなさるので、いろいろな俳優さんの演技を目の当たりにしたりそれもまた刺激的で。『まだまだだな。何も気づけなかった。できなかったー。』と肩を落としながら帰ることも多かったので、なんだか予想していなかった大チャンスが巡ってきて慄きながら大変光栄です」と喜び、「Podcastで相方を務めさせてもらっている見上愛さんの主演の作品で、俳優としても、人間としての豊かさにおいても彼女を尊敬しているので、一緒に演じられることは少し緊張しますがとてもうれしく、しっかり対話のシーンもあるようでとっても胸が高鳴っております」と期待も寄せた。
謎に包まれた神出鬼没の占い師・真風(まじ)役の研ナオコは、「明治時代という激動の時代を生き抜いた主人公を不思議な角度から見守っていくという役どころです。この作品を通じて新しい時代の風を感じてもらえればと思います」とキャラクターを説明している。
2026年度前期連続テレビ小説「風、薫る」は2026年春放送予定。


