木村拓哉、柴又に住んでいた幼少期エピソード「男はつらいよ」撮影に遭遇「人だかり分の1として」
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モデルプレス/ent/wide/show
【写真】木村拓哉×Snow Man集合ショット
◆木村拓哉、800人超え観客に「すごく興奮しております」
本作は、毎日休みなく働いているタクシー運転手の宇佐美浩二(木村)が、乗客として出会った85歳のマダム・高野すみれ(倍賞千恵子)と、東京のさまざまな場所を巡りながら織りなす人間ドラマを描く。この日は倍賞、山田洋次監督も出席していた。
木村は「第38回東京国際映画祭、その中でセンターピースということで、こちら『TOKYOタクシー』を選んでいただき、本当に嬉しく思っております。そして本日、こんなにたくさんの方に受け取っていただけたことが、すごく嬉しいです。この映画祭の中では一番大きい会場となっているということで、800名以上の方に、今こうやって受け取っていただけたこと自体、すごく興奮しております」と喜びのコメント。国内外から集った800人以上の映画ファンを前にしての思いを聞かれると、木村は「ご家庭にいても、本当にスイッチを一つ入れれば、いろんなコンテンツが選べたり、映っているものを選択してそれを楽しむことができる世の中にはなっているんですけど、やっぱりこの映画のスクリーン、そして特別な音響に身を置いていただくというこの特別感が、僕にとっては非常にスペシャルな環境・状況だと思っています」と語った。
そして「その状況下の中で、しっかり作品を受け取ってもらえるというのは、やっぱり一番嬉しいことなので。今日はすごく嬉しさと同時に、いろんな国の方がどんな価値観で、この作品を、どんな恋愛観で見てくださったのかなって、すごく興味が湧きます」とも話していた。
◆木村拓哉、幼少期エピソード明かす
この日は、山田監督が永年の国内外を含めた映画界への貢献が目覚ましい映画人に贈られる「特別功労賞」を受賞し、花束とトロフィーを贈られる一幕もあった。木村は「拍手小さいですよ(笑)」と客席を盛り上げながら巨匠を祝福していた。
物語が始まる場所・柴又に住んでいた過去を持つ木村は「自分は幼少期、柴又に住んでいたこともありまして。実際に『男はつらいよ』の撮影をして人だかりができているのを、その人だかり分の1として、『なにやってんのこれ?』っていう景色を僕は見ていたんですよって撮影中に監督に言わせていただいたら、『ああ、そうなのか。君は居たのか』っていう言葉をいただいたんです(笑)」と回想。「実際に今回は、時代劇ではなく現代ものということもありまして、今の柴又帝釈天の山門の前で、倍賞さんが演じてくださったすみれさんを車に乗せ物語がスタートするということだったので…撮影の時もそうでしたし、あの街自体の方々が、山田組がまたここで作品を撮影してくれるっていう、スタッフだけではない、共演者だけではない、組のものだけではない、現場全体の空気感がもう一度脈を打ち出した感じが、すごく現場でしていて」と本作の撮影を振り返った。
◆木村拓哉、山田洋次監督への尊敬語る
そして木村は「監督が今目の前で、功労賞というものをいただいてはいましたけど、やっぱり現役で、日本だけではなく、いろんな題材にもそうですし、この『TOKYOタクシー』という作品も、『パリタクシー』というヨーロッパの作品を監督がご覧になって、これを東京版でリメイクしたいなというところから話がスタートしたっていうのを聞いて。本当にいろんなところに自分の、要は欲というか興味というか、常にお持ちになられている」と製作の背景を紹介。また「現場で『よーい、はい!』っていう、その掛け声と決断をするだけではなくて、いろんなことに興味だったり愛情だったりっていうものがあるからこその現役なんだなって。その現役が、今回の賞にも繋がってるんだなっていうのを、今のトロフィーを受け取る監督の斜め後ろから、ずっと考えていました。皆さんももちろんご理解いただけると思うんですけど、こういう先輩がいると、もう一回やる気が出ますよね」と語った。
さらに「今回の『TOKYOタクシー』を観ていただいた後に、出ていた人間たちだけではなく、撮ってくれていた人もいたし、光を当ててくれた人もいるし、その山田組の最たる位置に山田洋次監督っていう人が、自分たちにこの作品を届けてくれたんだなって。こんな先輩がいてくれるんだなっていうのを感じていただけたら、その作品を受け取ってくれた皆さんだからこそ味わえる、生きていく力というか、現役でいられる力というか、皆さんに持っていただけるんじゃないかなと思いました」と山田監督に対する尊敬の気持ちを語り、山田監督は「どうもありがとう木村君」と頬を緩めていた。(modelpress編集部)
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