KAT-TUN、涙で約25年の活動に幕 異例の解散後ライブで全シングル曲披露「また青春ができたらいいな」【ラスト挨拶全文・セットリスト】
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モデルプレス/ent/music
【写真】KAT-TUN、異例ライブでド派手演出
◆KAT-TUN、過去彷彿させる演出で魅了
豪華な海賊船のセットが並び、これまでの公演の歴史が映し出される。「ハルカナ約束」をアカペラでワンフレーズ歌唱したあと、上田竜也が「野郎ども!最後の出航だぁー!!」と放ち、「GOLD」で幕開け。冒頭からKAT-TUNらしさ全開のステージが火を噴き、会場を熱狂の渦に包み込む。「WILDS OF MY HEART」「青天の霹靂」などをムービングステージで駆け抜け、「SHE SAID...」では中丸雄一が「今日は特別な日です!KAT-TUN史上最高な日を作ります!よろしく!」、亀梨和也が「俺らと最高の歴史を作るぞ!」と叫ぶ。モニターの数字が“2004年”で止まると、「KAT-TUN Live 海賊帆」(2004〜2005)を彷彿とさせるセットリストが続く。そして数字は“デビュー日”へと移り変わる。「Real Face」では6人時代の音源を使用し、空いたポジションにもメンバーカラーの光が灯る。赤のライトのもと、背中を合わせるように歌う亀梨の姿に、まるで6人がそこにいるかのような幻を見たファンも多かった。デビュー前の未公開映像を経て、しっとりと響く「僕らの街」。時の流れとともに、確かに刻まれた歴史が会場を包んでいた。
衣装を変えて再び登場した3人は「Going!」で再点火。「YOU」ではトロッコで客席に手を伸ばし、「White X’mas」では雪に見立てた泡が舞う幻想的な光景の中でリフターを上昇。過去と今、夢と現実が交差するような時間が続く。
◆「僕達がKAT-TUN」異例ライブで思い出振り返る
MCでは「僕達がKAT-TUNです!」と力強く挨拶。中丸は「今回のライブなんですけれども、概要を簡単に説明いたしますと、実は僕ら解散してます」とさらりと告げ、亀梨と上田が「”マジっすか”」とおどけて笑いを誘う。「ですけれども、その声が届いたんです。最後に僕らも懇願はしました。皆さんと集まる機会、それはマストでやらせてくれって。それが今日実現したということで!」というと、会場は大きな拍手に包まれた。
亀梨は「俺と中丸くんに関しては会社に入った日。27年前の今日」と語り、2人は固く握手。「大変長らくお世話になりました(笑)」と笑い合いながら、「27年前の今日にオーディションを受けて、27年後の今日、最後のステージに立つわけだから」と感慨深げに言葉を重ねる。中丸も「ありがたいですね。最終回まで終わるっていうのも結構大事なことじゃないですか」と静かに頷いた。
天気の話題では「誰が雨男だって」と中丸。亀梨が「良かったじゃん中丸くん、最後の最後で雨男卒業できたじゃん!」と笑えば、中丸は「びっくりした。今勢いで『誰が雨男だ、バカタレ』って言いそうになっちゃった」とポツリ。亀梨が「気にしすぎて、つまらない男になるなよ」と返すと、上田が「知ってるぞ。もう遅刻しなくなったんだってな」と続き、中丸が「バ〜カ!」と返して、会場は笑い声に包まれた。
やがて中丸が「今立ってみて感じてるんだけどさ、解散したあとのグループのMCって何話せばいいの?」とこぼすと、「元気だった?」「変わった?」と近況を報告しあう温かな空気に。「上田、中丸のことよろしく頼むぞ」と亀梨が託すと、上田は「無理だよ!」と即答。中丸も「めんどうみろよ!」と掛け合い、変わらぬ絆を感じさせた。
近況話では中丸が「『文春』の連載を書いてましたね」と明かし、上田が「どんな心境でやってるの(笑)?」と突っ込むと、「一周回っておもろいなって。物書くものとしては、媒体がどうこうっていうよりは、こまめに連載が書けるっていう幸せというか、喜びっていうのがあると思うんですよ。全力でそれに乗りました」と真っ直ぐに語る。
思い出話では中丸が「東京ドームでバンジージャンプをやらされた時」を挙げ、亀梨が「中丸くんの代わりに我々は飛んでます」と笑う。「そう考えると、中丸のケツ結構ふいてるなぁ〜(笑)」と吐露し、これに真面目に返答する中丸に亀梨は「このMCで何回コンプラ…コンプラ…って(笑)。気をつけないといけないことです。時代だからね。中丸、つまんない大人になるなよ!」といい、上田も「中丸、つまんないおじいちゃんになるなよ!」と言葉を送った。
亀梨の思い出は「グアムの部屋」。仲間と海辺で過ごした日々を「KAT-TUNって青春だった」と語り、目を細めた。「変わらずエンタメ業界っていうことは、解散かもしれないけれども、とは言っても…っていう感じはしますね」と中丸も続け、「なんならこの会社に属してない人間がライブに出てるの初だと思う(笑)」「これもある種、歴史・記録よ」と笑う亀梨に拍手が起こった。
◆KAT-TUN、ラスト挨拶で思い語る
笑いの絶えないMCのあとにはグッズ紹介をする恒例の「カトゥネット高丸」のVTRで会場を再び沸かせた。スパンコールの白衣装に身を包んだ3人が登場し、メドレーは続く。そして本編ラスト「PRECIOUS ONE」へ。映像には“Thanks to”の文字とともに、赤西仁、田中聖、田口淳之介の名が。6人の記憶を大切に抱きしめるような演出に、涙する観客の姿が絶えなかった。
アンコールでは「ノーマター・マター」「KISS KISS KISS」で笑顔と感謝を振りまき、「Will Be All Right」をアカペラで目を合わせながら歌う。中丸が亀梨にじゃれ合う姿に、客席から温かい笑みがこぼれる。「Peacefuldays」で大きなコールを浴びて一層輝きを増した3人は「ハルカナ約束」を歌い上げた。家族やスタッフやファン、そして機材に感謝するユーモアを交えながら、亀梨は「一緒に歩んでくれたメンバー3人にも大きな拍手!」とコメント。中丸は「ありがとな〜どこかいるっしょ?」と会場を見渡していた。
最後の挨拶。上田は「始まる前までは、この日が来なきゃいいなっていう気持ちと、早くKAT-TUNとしてまたステージに立ちたいなという気持ちと、両方合わさっていた気分でしたが、いざライブをやってこの景色を見ると、すごい幸せでした」とコメント。“自分が死んだ時に持っていきたい思い出”に今日のライブを挙げ、この光景を目に焼け付けるように涙を流した。「KAT-TUNの上田竜也としてはこれが最後のコメントになってしまいますが、素敵な人生を歩ませてくれてありがとう」と感謝を伝えた。
中丸は「本当に人に恵まれた」と四半世紀を振り返る。「未来のことよくわからないですけど、どこかで交わったりとかね、そういうことができたらなと思いながら」と涙を拭った。亀梨は「とにかく自分の青春だったし、最初から最後までKAT-TUNが大切だったし、KAT-TUNというグループが自分の進んでる道の中のプライドであり、美学であり、誇りでした」と語る。「とにかくこの形が最高の未来のために、未来に進んだ時に、メンバーともみんなとも最高の形だったと思えるように、それぞれが次の1歩を踏み出さなければいけないと思っています。また想像できないような景色をそれぞれが作って、共有して、また青春ができたらいいなと思ってます」と願いを込めた。
そして、3人と観客が手をつなぎ、亀梨の「We are!」の声に合わせて「KAT-TUN!」と全員が叫ぶ。大輪の花火が夜空を彩る中、最後の楽曲「Real Face#2」が響き渡る。火花と特効の激しい宴の後、笑顔と涙とともに、海賊船は静かに崩れていった。シングル全51曲披露し、3万人を動員した『Break the KAT-TUN』。燃え尽きるように、駆け抜けた伝説の航海は、永遠の光を残して幕を下ろした。(modelpress編集部)
◆ラスト挨拶ほぼ全文
【上田竜也】
皆さん、本日は本当にありがとうございました。始まる前までは、この日が来なきゃいいなっていう気持ちと、早くKAT-TUNとしてまたステージに立ちたいなという気持ちと、両方合わさっていた気分でしたが、いざライブをやってこの景色を見ると、すごい幸せでした。今回のライブ、異例とはなっていますが、改めてこのステージに立たせてくれた事務所、スタッフ、そしてファンの皆様、本当にありがとうございます!今までKAT-TUNの歴史を振り返るみたいなライブだったんですけど、当時のことも再現したりとか、それと同時に3人で受け継いで歌ってきたんだぞっていう気持ちと、両方を持って歌わせていただきました。2年、3年前かな。『After Life』という舞台をやりまして、“もし自分が死んだ時にどの思い出を持っていきますか?”っていう舞台だったんですけども、その時、取材でよく聞かれたんです。『死んだら何を持っていきますか』みたいな。『KAT-TUNのライブですね。どこのシーンかわからないけども、KAT-TUNのライブのシーンを持っていきたいです』って答えていたんですけども、この後のシーンなんじゃないかなと自分は確信しております。皆さんもご存知の通りのやつがありますが、それが最高の景色になるんじゃないかなと思っています。KAT-TUNの上田竜也としてはこれが最後のコメントになってしまいますが、素敵な人生を歩ませてくれてありがとう。配信を観ている方も、24年間応援してくれた方も、本当にありがとうございました。そして、この瞬間を一緒に見届けてくれてありがとうございました。そして、これからもよろしくお願いします。以上、KAT-TUNの上田竜也でした!
【中丸雄一】
皆さん今日はありがとうございました。重ねてなりますけれども、日々思っていたことなんですけれども、今日確信に変わったなと思うことがありまして。個人的には本当に人に恵まれたなと思いますね。もちろんそのスタッフの皆さんもそうですし、お世話になってる関係者の皆さんもそうですし、レコード会社もそうだし、何よりも一緒に歩んだメンバー、そしてそれを支えるファンの皆さん。皆さんの温かさの中で、この四半世紀、自分は楽しく過ごせたのかなと強く思いました。言葉にして伝えるにはちょっと限界があるんですけれども、本当に心の底からね…(涙を流す)表に立つものとしては美学の1つではあったんですけど、皆さんに悲しい思いをさせるっていうのは避けなければならないと。そういう信念を持ってやってきたんですけれども、さすがに解散っていうのは…感情がごちゃごちゃになって申し訳ないですけど、最後までこうやって花道のようなものを設けさせてもらったっていうのは、これ以上のないありがたいことなんですけれども。とは言ってもね、やっぱり心の底で悲しいなって。この楽しい時間が終わってしまうのか悲しいなっていう気持ちがちょっと混ざってしまいました。ただMCでも話した通り、今後もエンタメの世界にはいるし、6人ともね。若干1名はハスラーKIDが物理的にエンタメできないですけど、未来のことよくわからないですけど、どこかで交わったりとかね、そういうことができたらなと思いながら。希望を持たせる気は1ミリもないんですけれども、ただ個人的な感想としては、そういうハプニング的なことがあったら面白いな、なんて思ってました。本当に皆さん、めちゃくちゃ良かった四半世紀でした!KAT-TUNを支えていただき、ありがとうございました!
【亀梨和也】
皆さん本当にどうもありがとうございました。楽しかったですか?終わります。10代の時から結成させていただいて、とにかく自分の青春だったし、最初から最後までKAT-TUNが大切だったし、KAT-TUNというグループが自分の進んでる道の中のプライドであり、美学であり、誇りでした。まだまだ何も全然ない頃から、こうしてたくさんライブを重ねて、やる度やる度に多くの方たちと想像もできないぐらいな景色を見させてもらって。これからはこれまで歩んできたものをしっかりとみんなと一緒に心の宝箱にしまって。それぞれが温もりを与えてほしいなと思いますし、キランと何かきらめく存在でこのグループがあってくれたら嬉しいなと思います。あぁ、終わりだ。とにかくこの形が最高の未来のために、未来に進んだ時に、メンバーともみんなとも最高の形だったと思えるように、それぞれが次の1歩を踏み出さなければいけないと思っています。また想像できないような景色をそれぞれが作って、共有して、またなんかの青春ができたらいいなと思ってますので。その時には騒ぎましょうね。ありがとうございました。
◆「Break the KAT-TUN」セットリスト
〜OVERTURE〜
01 GOLD
02 WILDS OF MY HEART
03 青天の霹靂
04 SHE SAID...
05 Le ciel 〜君の幸せ祈る言葉〜
06 DRIVE ME DRIVE ON
07 FIGHT ALL NIGHT
08 Red Sun
09 Real Face
10 SIGNAL
11 RESCUE
12 Love yourself 〜君が嫌いな君が好き〜
13 ONE DROP
14 喜びの歌
15 僕らの街で
16 Going!
17 In Fact
18 不滅のスクラム
19 RUN FOR YOU
20 FACE to Face
21 ULTIMATE WHEELS
22 UNLOCK
23 TO THE LIMIT
24 YOU
25 White X’mas
26 EXPOSE
27 CHANGE UR WORLD
28 WHITE
〜MC〜
29 CRYSTAL MOMENT
30 Dead or Alive
31 TRAGEDY
32 EUPHORIA
33 BIRTH
34 Ask Yourself
35 We Just Go Hard feat. AK-69
36 LIPS
37 Keep the faith
38 PERFECT
39 NEVER AGAIN
40 DON’T U EVER STOP
41 Roar
42 PRECIOUS ONE
<ENCORE>
43 ノーマター・マター
44 ゼロからイチへ
45 KISS KISS KISS
46 ど〜にかなるさ
47 HEARTBREAK CLUB
48 Will Be All Right
49 Peacefuldays
50 ハルカナ約束
~挨拶~
51 Real Face#2
【Not Sponsored 記事】
《モデルプレス》


