大学生のデザイン採用、埼玉県労働委員会の新マスコット「たまろー」発表

　埼玉県労働委員会は2025年11月7日、新たなマスコットキャラクター「たまろー」を決定したと発表した。県内在住・在勤・在学者を対象とした公募で、89作品の中から尚美学園大学3年の古山美玲氏の作品が最優秀賞に選ばれた。11月14日の県庁オープンデーでお披露目される。

　「たまろー」は、優しく聡明なことで知られるラブラドール・レトリバーをモチーフに、「誰でも相談できる窓口」というイメージを表現している。名前は「埼玉」の「たま」と「労働」の「ろう」を組み合わせたもの。耳やしっぽは埼玉県の象徴でもある「まが玉」の形をしているのが特徴だ。

　デザインには、労働委員会の役割や理念が込められている。首に掛けている“まがたまキー”には、「すべての労働トラブルに解決の鍵はある」という思いが込められている。また、3つの肉球は、労働委員会が公益委員、労働者委員、使用者委員の三者で構成されており、それぞれが信念（ハート）を持っていることを表しているという。

　キャラクターデザインは、埼玉県内在住・在勤・在学の人々を対象に募集された。応募のあった89作品の中から、選考委員会による審査の結果、最優秀賞に尚美学園大学3年に在学する古山美玲さんの作品が選ばれた。

　キャラクター決定にともない、2025年11月12日の午後4時15分から、受賞者の古山さん、尚美学園大学の坂本サク准教授、甲原裕子労働委員会会長が知事を表敬訪問し、決定を報告する。同日の午後4時30分からは、労働委員会会長から古山さんへ賞状と記念品が贈られる贈呈式も行われる。

　「たまろー」のお披露目は、2025年11月14日に開催される県庁オープンデーにて行われる。時間は午前10時から午後4時まで。会場は第三庁舎3階の労働者控室。

　会場では、「たまろー」のパネルが設置され、一緒に写真を撮ることができる。また、子供たちが楽しめるぬり絵コーナーも用意される。ぬり絵は希望者にラミネート加工して渡される。さらに、労働委員会の制度案内や、職場でのトラブルなどに関するミニ相談会も実施される。

　労働委員会は、労働組合（労働者）と使用者との間の紛争を、中立・公正な立場で、迅速・円満に解決するために労働組合法に基づき設置された行政機関。解雇や雇止め、賃金・労働時間をはじめとする労働条件などを巡る紛争が生じた場合の労使間の調整や、不当労働行為救済申立ての審査などを行っている。委員会は、公益委員5人、労働者委員5人、使用者委員5人の合計15人の委員で構成されている。