東大合格者540人突破「鉄緑会」とは…在籍生最多は開成

　中高一貫校の生徒を対象とした東京大学受験指導の専門塾「鉄緑会」。東大進学有名校に通う中高一貫生を指定校生徒として受け入れており、2025年10月現在、指定校の在籍生徒数は開成の1,051人が最多となっている。

　鉄緑会の「鉄」は東大医学部の同窓会組織「鉄門倶楽部」、「緑」は東大法学部の同窓会組織「緑会」に由来している。文字通り、東大医学部、法学部の学生・卒業生の伝統を基盤としており、講師陣も東大卒の専任講師を中心に、ほぼ全員が東大生・超難関大医学部生・東大卒業生から厳選されている。

　2025年度の東京大学の合格実績は計540人。内訳は、理科一類229人、理科二類77人、理科三類43人、文科一類88人、文科二類68人、文科三類35人。理科三類は入学者100人(内数として学校推薦)のうち43人と、約半数近くが鉄緑会出身者だ。

　鉄緑会では、原則として東京大学への進学実績がある有名中高一貫校の生徒を指定校生徒として受け入れている。2025年10月現在の指定校・在籍生徒数によると、開成1,051人がもっとも多く、桜蔭916人、筑大駒場590人、麻布582人、海城505人、筑大附449人、豊島岡445人、渋谷幕張328人、渋教渋谷312人、駒場東邦310人、女子学院301人、早稲田299人、雙葉279人、栄光学園92人、聖光学院68人と続いている。このほかの在籍者のおもな学校には、日比谷、白百合、武蔵、広尾などがある。

　内部では学力別のクラスを編成。年2回の校内模試などを通して、ハイレベルなライバルたちと競いあう。カリキュラムも、指定校生専用として東大受験に最適化されたものになっているという。