Space Boy、BENXNI、TAHITI、levi、espeon、ROARからなる、東京を拠点とする 6⼈組ユニット・STARKIDSが、シンガポールで開催された大規模アニメイベント AFA 2025(Anime Festival Asia)に出演。また、ワンマンライブを12月16日に開催することも発表された。
Z世代を中心に世界的ムーブメントを巻き起こしているハイパーポップ。日本のシーンにおいてひときわ異彩を放つ6人組ユニット・STARKIDSは、avex traxより最新曲「nervous」を11月26日にリリース。同日19時にはMusic Videoのプレミア公開も行われ、大きな話題を集めた。
「nervous」は、これまでのハイテンションでアッパーなパーティーチューンとは一線を画し、心の奥に潜む“揺らぎ”や“素直な感情”にフォーカスした楽曲。メンバーのBENXNIとROARによるギターライクなシンセサウンドとハードスタイルのビートが織りなすサウンドスケープは、エモーショナルでありながらも壮大で、まるでアニメや映画の主題歌のようなドラマ性を帯びてリスナーを包み込む。
そしてSTARKIDSはビジュアル面でも大きな進化を遂げている。ジャケットおよびアーティストビジュアルは、映像作家・YORUGATAとfrench criesのタッグによって制作され、メンバー一人ひとりを“キャラクター化”。エッジーでクール、それでいてどこかアニメ的なアイコニックさを持つビジュアルは、「nervous」の世界観をさらに拡張している。
さらに、フルアニメーションで制作されたMusic Videoを手掛けたのは、2024年に発表された「World is Ours feat. 初音ミク」のMVでも注目を集めた、アメリカの若手3DCGクリエイター・OSEANWORLD。独創的かつカラフルな映像表現で、STARKIDSの世界観を視覚的にも新たな次元へと引き上げた。
そんな「nervous」だが、リリース直後の11月28日から3日間にわたりシンガポールで開催された大規模アニメイベント AFA 2025 (Anime Festival Asia) に、STARKIDSが金曜、土曜、日曜の3日連続で出演し、海外で初パフォーマンスされることとなった。
STARKIDSにとって初のシンガポール、そして初の本格的なアニメカルチャーのメインストリームイベント出演。期待と緊張、そして海外でのライブという独特の雰囲気が入り混じる中で迎えた初日、金曜のライブは、どこか不完全燃焼のまま終了したという。
楽屋では、普段あまり表に出さない悔しさや苛立ちがにじみ、互いのミスを指摘し合う場面もあった。しかし、そこで終わらないのがSTARKIDS。すぐに気持ちを切り替え、自分たちのステージと真正面から向き合う。当日すぐにセットリストを練り直し、どうすれば海外の観客たちとの距離を縮められるのかを真剣に話し合った。いつものノリだけではなく、メロディアスな楽曲を増やし、MCや楽曲の背景説明にも時間を割き、「どう届けるか」を徹底的に突き詰めた。
迎えた翌日、土曜日のステージ。その変化は、1曲目から明らかだった。距離を取っていた観客たちが次第にステージへと引き寄せられ、2曲目には視線が完全にロックオン。3曲目以降は、まさにSTARKIDSの真骨頂ともいえる、観客とエネルギーを循環させるライヴ空間が生まれ、会場はボルテージを増していった。
最終日には、前日の手応えをさらに磨き上げたセットでステージに立ち、最高のパフォーマンスを披露。さらにこの日は、名だたるアーティストたちが名を連ねるメインステージにも出演し、「nervous」を大観衆の前で堂々とパフォーマンス。その瞬間、STARKIDSの音と存在感は、シンガポールの観客たちの記憶に強く刻み込まれたに違いない。
11月には、自社レーベルから3週連続で「Refresh」「Trailblazers (Remix)」「EYELAND」をリリースし、Eurobeatテイストのアップビートナンバー「Trailblazers」のMVも公開するなど、怒涛のリリースラッシュを展開してきたSTARKIDS。その只中で発表された、新たなステージとも言えるavex traxからの「nervous」のリリースは、多くのファンにとって大きなサプライズでもあった。
過去には、メジャーデビューの話が浮上しながらも、紆余曲折の末に消えてしまった時期もある。しかし彼らはそこで諦めることなく、3年間の活動を経て、再びこのステージへとたどり着いた。
そして先日、その集大成とも言えるワンマンライブ 「STARFES -STARKIDS ONE MAN LIVE-」 が、12月16日、渋谷WWW Xで開催されることが発表された。当日は、LeviとBENXNIのソロ楽曲披露に加え、多数のフィーチャリングゲストの参加も予定されており、まさに“今のSTARKIDSのすべて”が体感できる一夜となるだろう。
思うように進めず、もがき、葛藤しながらも、それでも音楽と向き合い続けてきたSTARKIDS。シンガポールのアウェーな空気の中でも試行錯誤し、自分たちの表現を突き詰めていく姿。心の奥をさらけ出したリリック、メロディ、そして個々の活動。それらが交差する今、STARKIDSはこれまでになく“人間的”で、“立体的”なアーティスト像を見せ始めている。
これほど多面的で、感情を揺さぶり、物語を感じさせる存在が他にいるだろうか。STARKIDSは今、確実に次のステージへと進んでいる——その旅路に注目だ。
【STARKIDSから連名のコメント】
STARKIDSは、ただの友達だった関係から、本当の家族みたいな存在になりました。どんなことが待っていようと、僕たちはいつも一緒に立ち向かっていきます。シンガポールで出会ったファンのみんな、たくさんの愛と最高のコミュニティを本当にありがとう。みんなの存在が、僕たちにとってめちゃくちゃ大きな力です。そして新しく出会ってくれたみんな、STARKIDSの新章へようこそ。一生モノの旅、ここから僕たちと一緒に楽しもう。
【ライブ情報】
STARFES STARKIDS One Man Live場所:渋谷WWW X日程:12月16日(火)時間:OPEN 18:00/START 19:00チケット詳細:U-23 Ticket ¥2,500ADV前売り ¥3,000



