
仕事だけでなく、家事に介護に育児に地域にと、それぞれがそれぞれの立場で多忙な日々を送るオトナサローネ執筆陣。彼女ら&彼らが各自の目線で今年「買ってよかったもの&行ってよかった場所」を語る、2025年ベストバイ&ベストプレイスです。
「ストレス解消」をテーマに3アイテム教えてくれた矢島美穂さんは、オトナサローネは家庭・育児領域を中心にインタビュー記事を手掛ける1980年生まれのライターさん。記事一覧はこちらから。

【2025ベストバイ&ベストプレイス】
自分の機嫌を取るには、「自己完結で解決できるストレスにテコ入れ」が吉!
家庭で、社会で。時と場面に応じて、多くの役割を引き受ける「OTONA SALONE世代」の私たち。2025年も、よくぞたくさんの「私」をこなしてきましたね。本当におつかれさまでした!
かく言う筆者は、登校が不安定な2人の娘を抱える身。ライターとしてステップアップしたい思いと葛藤しつつも、子どもが抱く悩みや不安と全力で向き合うことを最優先にしてきた一年でした。
今年身をもって感じたのは、「現実って、本当にままならないなあ」ということ。役割Aも役割Bも「私のがんばり」と「成果」が比例しないのが通常運転で、「もう全部放り投げちゃいたいな」と思う瞬間も少なくなかったのが正直なところ……。
とはいえ、ままならない現実の隣には、ささやかでありながら自己完結で解決できる物事もあるんですよね。大きな悩みは相変わらずここにあるけれど、それはさておき、なんとなく思い立って焦げ付いていた鍋をピカピカに磨き上げてみたらご機嫌になれる自分がいる――「そうか!心配事やモヤモヤを抱えたままご機嫌で過ごすこともできるんだ!」と発見して以来、「どんなにちっぽけでも自己完結で解消できるストレスを見逃がさないようにしよう」と過ごすようになったのが、2025年の「わたし的変化」かもしれません。
そこで、今回ご紹介するのは、この一年で筆者が出会った「暮らしの小さなストレスを手放せる3つのアイテム」です。一つ一つは本当にささやかなテコ入れですが、改善されるときっと想像以上に心が軽くなるはず。ぜひお試しくださいね。
1|もうハズれない!がっちりコアラ 椅子脚カバー
椅子の脚に貼る、騒音防止のフェルト。埃がつきやすいばかりか、シール部分がすぐにはがれて、気づけば椅子脚が裸足の状態になることにモヤモヤしていました。
しかも、我が家はマンション住まいで、生活音には気を遣います。椅子を引くたびに響くノイズに、ハラハラ&ドキドキするのが日常に……。
その悩みを秒で解消してくれたのが、「がっちりコアラ 椅子脚カバー」です。

数か月使用したものなので使用感があるのはご勘弁を……!
使い始めた瞬間に感動したのが、静音と滑りやすさ!床を引きずるように椅子を引いても、抵抗も音もなくスーッと動きます。思わず家族を呼び集めて一人ひとりに試してもらったところ、まるで通販番組のごとく「おぉ~!!」と感嘆の声が上がりました(笑)。
売り文句は「1000回引いてもズレない」。その言葉通りがっちり椅子の脚をホールドしてくれます。椅子脚との相性によってはシリコンのキャップ部分をはめるときには少々手こずることもありますが、ものの数分で完了しますよ。

ちなみに、我が家のダイニングチェアはアンティークのアーコールチェア。一脚ずつデザインを吟味してお気に入りを集めた筆者としては、「その脚にキャップをつけるなんて、ビジュアル的にとんでもない!」という思いもありました。が、背に腹は代えられない……ということで手を出したコアラさん。
結果、ご覧の通り、ブラウンのフローリングとの相性も相まって、思った以上に目立ちません!
100均で静音フェルトが購入できることを考えると、お値段はお高めに映るかもしれませんが、個人的には価格以上の圧倒的満足感を得ています。椅子脚の直径に合わせてS・M・Lとサイズが展開されていますので、しっかり確認して購入してくださいね。
2|パナソニック 衣類スチーマー
アイロンかけはもっぱら筆者が引き受けている我が家。たまにはチャレンジしてもらおうと夫や娘に任せてみても、危なっかしいうえに時間もかかって、見ている私が結局イライラしてしまうのがお決まりのパターンです。
当の筆者も、自分のワードローブにアイロンをかけるとなると、面倒で仕方ない。不慣れな家族にとってはなおさらですよね。
よくよく考えてみると、アイロンをかけようと思う時の大半は「ピシッとした張り感」ではなく、「だらしないシワがない状態」を求めているわけで……だとすると、アイロンにこだわる必要はないのでは。心を決め、数年間迷い続けていた「衣類スチーマ―」を買ったのは、GWのことでした。
スチーマーにも様々な種類がありますが、我が家が選んだのは「パナソニック スチームアイロン 衣類スチーマー NI-FS70A-C」です。

実際使ってみると、もはやメリットしかありませんでした。
- 行程がシンプル:アイロン台等の準備不要
- 簡単:ハンガーにかけたまましわ伸ばしできる
- 時短:立ち上がり時間17秒
- コンパクト:子どもも使いやすい重量&機能、収納しやすい
夫や長女が自力で取り組むようになってくれたのに加え、これまで「アイロンが億劫だから」と着用頻度が下がっていた服も、スチーマーの手軽さで登場回数が増加。「え、これなんで今まで買わなかった?」と自分を問いただしましたよ……。

水を注入する専用カップと本体を併せて収納
ちなみに、収納場所はスチーマーを使う壁の向かい側に。コンセントの目の前で、カゴに入れてあるだけなので、思いたったらワンアクションで取り出せます。出しっ放しにしやすいシンプルなデザインも◎なポイントです。
3|整脚Labo レディースコットン親指サック 2P
最近小さくショックだったのは、先日買ったばかりの靴下の指先が薄くなっているのを見つけた瞬間。だって、まだ2回しか履いていなかったんです……。

本来は1パッケージに4個(2ペア)の商品です。 筆者が1ペアを繰り返し愛用中なので、写真ではストックしている1ペアのみを……。
そこで思い出したのが、「靴下屋」を展開するTabioの「親指サック」の存在。

サックを着用した上から靴下やタイツを履きます
顧客から寄せられた「靴下のつま先が爪ですぐダメージを負ってしまう」という声に応えて開発された商品なのだそう。SNSでバズっていたのを思い出して、先のしょんぼり事件の直後に買いに走りました。

「日中に外れてしまうのでは……」「靴の中がモコモコしたり、靴下が伸びたりしない?」と心配していましたが、実際に着用してみると完全に杞憂であることを実感!朝着用するとストレスフリーで1日過ごせるばかりか、上から靴下をはいても違和感がないのはご覧の通り。
たった2回の着用でダメージが加わってしまった冒頭の靴下も、その後サックとの合わせ技でもちこたえているのを見ると、効果がありそうです!
難を挙げるとすれば、小さいので洗濯するときにネットに入れる手間が発生する、ということくらいでしょうか。入浴時にパパッと手洗いしてしまうのもよさそうです。
左右で2ペア分が550円というリーズナブルな価格もうれしい。試してみる価値ありですよ!



