12月8日に結成20周年を迎えたAKB48。年末に放送される『第76回NHK紅白歌合戦』に出場するとして、現役メンバーと8名の卒業メンバーがスペシャルヒットメドレーを披露することも発表された。そこで本記事では、秋葉原の劇場から始まったAKB48の20年の歩みを簡単に振り返りつつ、20周年という節目を迎えたグループのこれからにも目を向けてみたい。
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AKB48は、2005年に秋葉原の専用劇場から「会いに行けるアイドル」というコンセプトで活動をスタートさせた。その後、『ポニーテールとシュシュ』『ヘビーローテーション』『フライングゲット』などヒット曲を次々に世に送り出し、国民的アイドルグループへと成長。「AKB48選抜総選挙」「リクエストアワー」といったファン参加型イベントにも力を入れ、“会いに行けるアイドル”から“ファンと一緒に物語を紡ぐアイドル”へと歩みを進めてきた。黄金期を支えた面々の卒業後も、センターや選抜メンバーは世代を超えて受け継がれ、その時々のメンバーが“今のAKB48”を更新し続けている。
結成20周年イヤーとなった今年、AKB48は2枚のシングルをリリースしたほか、春コンサートや第21期生オーディションなども実施した。そして12月4日~7日には、20周年イヤーのライブツアーの締めくくりとして、「AKB48 20th Year Live Tour 2025 in 日本武道館 ~ あの頃、青春でした。これから、青春です ~」を開催。グループの卒業生を迎えた20周年記念コンサートなど全6公演が行われ、ファンを大いに盛り上げた。
同ライブの終了後、AKB48メンバーの小栗有以は自身のSNSで、憧れのOGと共演が叶った喜びを明かしながら、課題に感じたこともあったとした上で、「これから自分達で登らなければ見えない景色を 自分達で見れるようにこの気持ちを大切にして この先もAKB48は進んでいきたい」と決意を述べている。先輩と共にステージに立った経験は、小栗ら現役メンバーにとって大きな糧になったことがうかがえる。
今回の紅白は、放送100年の節目として「つなぐ、つながる、大みそか。」をテーマに掲げている。そこに結成20周年を迎えたAKB48が6年ぶりに登場するという構図からは、時代を超えて“つながる”という象徴的なメッセージが感じられる。ステージには前田敦子や大島優子をはじめとするOG8人と、現在のAKB48を支える現役メンバーが同時に立つということで、かつてAKB48と共に青春を過ごした世代にとっては、当時の記憶が一気によみがえるような時間になるだろう。一方、最近のAKB48からファンになった世代にとっては、現役メンバーとレジェンドメンバーが同じステージに立つ姿を目にできる特別な機会になりそうだ。
AKB48は、来年2月25日に67thシングルをリリースするとして、12月4日の日本武道館コンサートで正規メンバーに昇格したばかりの19期生・伊藤百花がセンターを務めると発表した。グループが新たなフェーズへ向かっていく中、まずは年の瀬の『紅白歌合戦』で、この日限りの特別なステージを見届けたい。



