高校・大学生の「推し活」女子大生で年間10万円以上も
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調査は2025年10月15日・16日、全国の15~25歳の学生(高校生・専門学生・短大生・大学生・大学院生)を対象に、スマートフォンWeb調査で実施した。有効回収数1,025サンプル。
推しがいる割合は、女子高校生・女子大学生と共に、約8割が「いま、いる」と回答。男子高校生は67%、男子大学生は60%で、女子学生のほうが男子学生より推しをもつ経験が多い傾向がみられた。また、「いま、いる」「以前はいたが、いまはいない」をあわせた推し経験者の割合は、女子学生で9割台と高く、男子学生より推し文化が広がっているようすがうかがえる。一方、「いたことはない」と回答した割合は、男子大学生で約3割だった。
推しのジャンルについて、推し経験者に聞いたところ、女子高校生・女子大学生は共に「アイドル/アイドルグループ」が1位で、女子高校生47.6%、女子大学生52.8%と高い割合を示した。そのほか、女子高校生では「歌手/音楽アーティスト/バンド」37.3%、アニメの「登場人物・キャラクター」33.5%、マンガの「登場人物・キャラクター」29.2%が上位に入った。
男子高校生の1位は「VTuber(ブイチューバー)」で27.7%。また、「ゲームの登場人物・キャラクター」23.2%が3位にランクインした。男子大学生の1位は「歌手/音楽アーティスト/バンド」34.3%。「VTuber(ブイチューバー)」22.2%も4位に入り、高校生と同様に男子大学生のほうが高い割合となった。
推し活について、男子高校生の上位2項目は「関連のグッズを買う/集める」46.9%、「出演している映像(番組や動画など)を見る」45.2%。女子高校生で特徴的なのは、「推しをまわりに勧める・推しについて語る」50.0%が7位に入ったこと。また、女子高校生では「作品(CD/DVD・本・制作物など)を買う」「推しのことを想う/存在に感謝する」「ニュースや情報をチェックする」「出演している映像(番組や動画など)を見る」が男子高校生より30ポイント前後高い結果となった。さらに、「推しの誕生日を祝う(生誕祭)」も女子高校生では42.0%の高さとなっている。
大学生の傾向をみると、「リアルで出演しているところに行く」が男女ともに6位にランクイン。また、女子大学生では唯一「公式ファンクラブに入る」が上位10位入りし、47.2%の高い割合だった。また、女子大学生では「ニュースや情報をチェックする」「SNSやチャンネルをチェックする/フォローする」「作品(CD/DVD・本・制作物など)を買う」が男子大学生と比べて20ポイント以上高くなっていた。
推し活をしている学生に、ふだん推し活に使うお金をどのように用意しているかを尋ねたところ、高校生では、「ふだんのおこづかい」が63%でもっとも高くなった。「お年玉や特別なおこづかい」が43%、「貯金を使う」が31%で続く。また、大学生と比べると「ふだんのおこづかい」「お年玉や特別なおこづかい」「親・家族に払ってもらっている」は高校生のほうが高い割合となった。
大学生の傾向をみると、「働いて得たお金」が73%でもっとも高く、「貯金を使う」や「ふだんのおこづかい」が3割前後だった。
最後に、推し活にお金を使っている学生に、1年間で推し活にだいたいどのくらいの金額を使っているかを尋ねた。複数の推しがいる場合は、合計金額で回答してもらったところ、高校生では、「1万円未満」「1万円~3万円未満」がそれぞれ3割前後と高く、あわせると3万円未満が約6割を占めた。
大学生では、「1万円~3万円未満」と、高価格帯の「10万円以上」がどちらも2割台半ばだった。特に女子大学生では「10万円以上」が2割台後半ともっとも高くなった。
調査結果の詳細は、LINEリサーチの調査メディア「リサーチノート」で確認できる。
《風巻塔子》
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