東京国立博物館「博物館に初もうで」1/1-25、和太鼓・獅子舞も

　東京国立博物館は、2026年1月1日から1月25日の期間、正月の恒例企画「博物館に初もうで」を開催する。干支をテーマにした特集展示や長谷川等伯筆国宝「松林図屏風」のほか、新年の訪れを祝した吉祥作品や名品を鑑賞できる。1日から3日は和太鼓、獅子舞、吟剣詩舞など、新春限定の企画も開催する。

　正月企画の「博物館に初もうで」は2026年1月1日から25日の期間、東京国立博物館本館特別1・2室で開催する。特集テーマは「午―神と人をつなぐ祈りのかたち―」。2026年（令和8年）の午年にちなみ、神仏への祈りを捧げる際にあらわれた華やかな馬の姿を紹介する。

　古来、人の意を汲み機動力に富む馬は、軍事や運搬、交通、農耕など多方面において欠かせない人間の良きパートナーであった。特に日本にもたらされてからは王や武人の権力の象徴となったことから、きらびやかな馬具で飾られたり、戦勝祈願として神への供物になったという。

　おもな展示作品は、猛スピードで駆けてきた馬が急停止した一瞬の姿を木彫で表現している後藤貞行作「馬」、古の和漢の名馬や馬の名医、馬用の薬の原料などを描いた秘伝の絵巻「馬医草紙（重要文化財）」、「木製彩色婦人乗馬図華鬘（重要文化財）」など。人と馬の深い絆について想いを馳せてほしいとしている。

　また、1月1日から12日まで、長谷川等伯筆国宝「松林図屏風」を展示するほか、新年の訪れを祝して選定した作品が多数展示される。さらに、同館アンバサダーであり、世界的に活躍する日本画家・千住博氏寄贈の新作「ウォーターフォール」も特別展示。

　2026年1月1日から3日まで、本館前では恒例の和太鼓、獅子舞をはじめ、新春限定の企画も開催する。各展示の詳細やイベントのスケジュールは、東京国立博物館のWebサイトで確認できる。

◆博物館に初もうで
会場：東京国立博物館
会期：2026年1月1日（木・祝）～1月25日（日）
※1月1日（木・祝）は13:00開館
開館時間：9:30～17:00 ※金曜・土曜日および1月11日（日）は20:00まで
※入館は閉館の30分前まで
休館日：月曜日　※1月12日（月・祝）は開館
観覧料：一般1,000円、大学生500円
※高校生以下および満18歳未満、満70歳以上の人は無料（年齢のわかるものを提示）
※障害者とその介護者1名は無料（障害者手帳などを提示）