妻から「クサイ!」と言われ、避けられる日々。女遊びもしない僕がなぜ責められるのか、分からなくて【2025年ベスト記事セレクション】 | NewsCafe

妻から「クサイ!」と言われ、避けられる日々。女遊びもしない僕がなぜ責められるのか、分からなくて【2025年ベスト記事セレクション】

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妻から「クサイ!」と言われ、避けられる日々。女遊びもしない僕がなぜ責められるのか、分からなくて【2025年ベスト記事セレクション】
妻から「クサイ!」と言われ、避けられる日々。女遊びもしない僕がなぜ責められるのか、分からなくて【2025年ベスト記事セレクション】 全 1 枚 拡大写真

オトナサローネでは、2025年もさまざまな記事を掲載してきました。その中から今回は特別に、「大反響だった記事」をピックアップしてお届けします。
本シリーズは「男性が語るレス」。いまや男性が仕事や家事も率先して行うことが当たり前の社会のなかで、プレッシャーや葛藤を抱えながら、彼らは何を考えているのかに迫ります。(集計期間は2025年1月~12月まで。本記事の初公開2025年3月9日 記事は取材時の状況です)

夜の海辺、ぽつんと佇む街灯の下で、静かに糸を垂れる男性がいます。波の音をBGMに、静かにアタリを待つ時間は、彼にとってこの上ない至福のひとときなのだそうです。しかも、そこで釣れた魚は家計を支える食卓の一品にもなります。浮気やギャンブルをしているわけでもなく、「地味に役に立つ趣味」と胸を張る彼。しかし、そんな「約に立つはずの夜釣りライフ」がきっかけで、いつの間にか夫婦生活がなくなってしまったとこぼします。

今回は、都内在住の会社員・サナイさん(仮名・40代)に取材。夜釣りに夢中になるあまり、約2年にわたってレス状態となった経緯や、その胸の内にある複雑な思いを伺いました。夫であるサナイさんの視点から、 “釣りバカ夫”のリアルな姿をお伝えします。

女遊びより全然クリーンじゃないですか?

「夜釣りって、そんなに悪いことですかね? 浮気をしているわけでも、風俗に通っているわけでもないし。しかも釣った魚は食べられて節約にもなりますよ。まぁ確かに夜更かしはしますけど、むしろ家庭にとってプラスだと思うんですよね」

取材の場に現れたサナイさんは、釣り人らしく日焼けした肌にパーカーというラフな装いでした。口調は穏やかですが、どこか納得のいかない表情を浮かべていました。本人によれば、「夜釣りが好きすぎて、最近は妻から完全に拒否されている」とのこと。具体的には、夫婦の営みがなくなってしまい、いわゆる“レス”の状態が続き、夫であるサナイさんはフラストレーションを募らせるばかりなのだそうです。

「僕は営業職なので、平日は毎日クタクタ。家に帰ったら風呂に入って、晩酌して、寝るだけの生活です。でも、土曜の夜だけは自分にとっての唯一のお楽しみ。大学時代からの釣り仲間と一緒に夜の海へ出かけるんです。朝方まで粘ることもありますよ。そこまでして魚を釣ってどうすんの? って思うかもしれませんけど、これが本当に楽しいんですよね」

夜釣りとひとことで言っても、防波堤や堤防、小型ボートなど、さまざまなスタイルがあります。サナイさんの場合は、車を走らせて都内から少し離れた港や海岸まで足を運びます。釣具のセットを背負い、懐中電灯を頼りにポイントを探して、ひたすら糸を垂れます。真っ暗な海面に小さな電気ウキが浮かぶ光景を見るだけで、心が洗われるのだそうです。

「静寂の中で波の音を聞きながら、いつ来るかわからないアタリを待つんです。これがスリリングで、一度ハマると抜け出せなくなる。夜釣りのほうが大型の魚がかかりやすいこともありますし、朝まずめ(※夜明け前後の好機)まで粘れば、シーバスやヒラメ、アオリイカといった大物も狙えるんです。大物が釣れたときはテンションが上がります。帰宅したらすぐに捌いて刺身にして食べる、これがまた最高なんですよ」

もちろん、夜釣りとはいえ安全管理やマナーには気を配っているそうです。ライフジャケットの着用を着用し、懐中電灯やヘッドライトを複数持参し、車の運転も休憩を挟みながら慎重に。もちろんお酒は一切飲みません。遊びに行くのにそこまで厳重にしなければならないとなれば、少し窮屈に思えるかもしれません。しかしサナイさんは「そういったものも含めて男のロマンがあるんです」と笑います。その表情は、まるで少年時代に戻ったかのよう。話を聞いているだけで、夜釣りの魅力がひしひしと伝わってきました。

「それに、今のご時世、浮気やキャバクラで散財するよりも、ずっとクリーンな趣味だと思うんですよ。ちゃんと家に魚を持ち帰って、食費も助かるでしょ? でも、うちの場合はなぜかそれが問題になってきて。ここ2年くらい、妻がすっかり僕を拒否するようになってしまったんですよね……」

サナイさんが首をかしげるのは、「釣った魚を食卓に出す=妻にとってもメリットがあるはず」という確信があるからです。自分は悪いことは何もしていない。むしろ 「家族のために」趣味を活かしているという意識があるようです。それにもかかわらず、家に帰ったとき妻から「近寄らないで」と言われることが増え、夫婦の営みもすっかり途絶えてしまったのだとか。なんとも皮肉な話です。

生臭いって言うけど、ちゃんとシャワー浴びてます

「正直きついですよ。男にとって、妻とのスキンシップは心の支えでもありますからね。仕事の疲れや寝不足でしんどい日もあるでしょうけど、月に1回くらいはいいじゃないですか。僕なんて週末しか釣りに行ってないし、女遊びをしているわけでもないのに…。それなのに妻は『釣り帰りなんて生臭いからやめて』って理由で拒否するんです」

深夜に釣りから戻ったサナイさんは、クーラーボックスをキッチンへ運び、そのまま魚を捌くことが多いといいます。家にいない時間が長いぶん、帰ったらすぐに調理して、鮮度のいい状態で味わいたいという思いがあるからです。「せっかくの獲物」を家族で楽しみたい、そんな気持ちもあるそうです。

「もちろん、包丁やまな板は自分で洗いますよ。衛生面には気をつけているつもりです。生臭いって言われるのは仕方ない部分もあるけど、そんなに嫌なら最初から興味ないって言ってくれればいいのにと思いますよ。帰宅後はちゃんとシャワーやお風呂にも入って、ゴシゴシ洗ってるんですよ。それでも魚の匂いって、そんなに残るものなんですかね? 自分ではあまり感じないんですけど、まわりにはきついのかな」

妻がどう感じているのかは、あくまでサナイさんの推測にすぎません。ただ、本人によれば「釣りに出かけた翌日は、100パーセント“拒否モード”」なのだそうです。どんなに丁寧にシャワーを浴びても、なんとなく冷たい視線を向けられてしまう。そんな状況が続くうちに、サナイさんも「もうどうでもいいや」と思うようになり、気づけば夫婦の寝室はすっかり静まり返ったままだといいます。

「しかも、たまに『今日はどう?』なんて誘おうものなら、『近づかないで』とか言われちゃうんです。その言葉がきつくて…。こっちは大事にしているつもりなのに、まるで邪魔者扱いされると、さすがにこたえますよ。魚の匂い対策としては換気扇を回したり窓を開けたり、いろいろ工夫もしているんですが……。

以前、一度だけ大きなヒラメが釣れたとき、あまりにうれしくて寝室に持って行き、熟睡していた妻に『見てこれ! すごいだろ!』と見せたことがありました。すると『はぁ? こんな時間に魚なんて持って来ないで!』と本気でキレられちゃって」

レスが始まった当初は「何か他に理由があるのでは」と考え、サナイさんなりに妻に歩み寄ろうとしたこともあったそうです。けれど、はっきりとした不満や要望は聞けず、「釣りが嫌なんでしょ?」と尋ねても「別に……」の一言。どうやら妻にも思うところはあるようですが、サナイさんにはその本音が伝わっていないようです。

「実際、魚は美味しいし、捌いて冷凍しておけば長く楽しめます。これほどコスパのいい趣味は、なかなかないと思うんですよね。釣り仲間からも『それはサナイが正しいよ』って言われます。男同士だから共感しやすいのかもしれませんけど、僕自身も本当にそう思っています」

サナイさんが「悪いことはしていないのに、なぜ妻が怒るのかわからない」と首をかしげるのも無理はありません。しかし、夫婦間の不満は、必ずしも“正しさ”では解消できないもの。

サナイさんの正論と、妻の感情にギャップが出来てしまっているのが、この諍いの原因ではないでしょうか。いくらサナイさんが「家計の助けになっている」「健全な趣味」と思っていても、妻は「寂しい」「夜中に騒がしくされる」「生活リズムが乱れる」といった感情的な負担を抱えているのかもしれません。

特に夜釣りは、深夜の外出や調理作業、独特の匂いなど、日常生活に影響を与えやすい趣味。夫婦で共有できないまま続ければ、すれ違いが深まっていくのも当然といえるでしょう。

本編では、夜釣りが趣味の男性サナイさんが、妻から完全拒否されてしまった経緯と、夫婦の溝についての説明をお伝えしました。

続いての▶▶「レスって、男が損をするだけじゃないですか」釣りに夢中な夫のオドロキの言い分は

では、更に深まる夫婦の溝、そしてサナイさんの困惑についてお届けします。

《OTONA SALONE》

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