【大学受験2026】医学部入試、面接・小論文は「第5の教科」に…医進の会が分析
子育て・教育
リセマム/教育・受験/高校生
調査対象は2025年度の国公立・私立医学部入試で、合格者属性の傾向、入試日程・方式の変化、面接・小論文の出題論点について、各大学が公表している入試関連情報の整理・比較と、同塾における受験生指導事例の整理(匿名化)により実施された。
調査では、2025年度入試において、一部私立医学部を中心に入試日程の組み方が変化していることが確認された。いわゆる「2月1日ルール」の影響により、一次・二次試験の日程や方式の組み合わせが従来と異なる大学が見られ、併願設計や移動計画の難易度が上がるケースも発生している。
この変化により、出願段階での大学選定や、試験日程の見落としによる機会損失といったリスクが高まりつつあり、2026年度以降は日程面を含めた戦略設計の重要性が増すと考えられる。
2025年度入試における合格者データを整理した結果、合格者全体に占める女性の割合は41.0%であることが確認された。また、大学別に見ると、女子比率が相対的に高い大学と、そうでない大学の差も見られた。
これは単純な人数の増減ではなく、二次試験で評価される資質や、面接・小論文における論点設定など、大学ごとの選抜方針の違いが反映されている可能性がある。学力対策に加え、人物評価において求められる要素を把握することが、合否に影響しやすくなっている状況がうかがえる。
2025年度の面接・小論文では、「医師の働き方改革と医療提供体制」「医療倫理(終末期医療、患者の意思決定など)」「社会制度・公衆衛生(地域医療、医療資源の配分)」「チーム医療・多職種連携」といったテーマが複数の大学で確認された。
これらの設問では、制度知識そのものよりも、価値観や判断のプロセスをどのように説明できるかが評価されている傾向が見られる。暗記型の対策では対応しにくく、自分の考えを論理的に言語化する力が求められていることが明確になった。
合格者の現役・浪人別の構成を大学ごとに整理したところ、現役生の合格割合が高い大学と、浪人生も一定数合格している大学に分かれる傾向、いわゆる「合格者属性の二極化」が確認された。これは「浪人が有利・不利」という単純な話ではなく、一次試験の科目構成、二次試験の評価軸、面接で見られる資質など、大学ごとの選抜特性が合格者構成に反映されていると考えられる。
今回の調査結果から、医学部入試は学力中心の選抜から、人物評価を重視する選抜へと移行が進んでいることが確認された。面接・小論文は補助的な試験ではなく、志望理由の一貫性、医師としての価値観、社会課題への向き合い方を総合的に評価する重要な要素になりつつある。
2026年度以降の受験では、直前対策ではなく、早い段階から「考えを言語化する訓練」を積むことが合否を左右する可能性が高いという。
医進の会は、医学部受験に特化した指導を行う大阪市に所在する専門予備校。学科指導に加え、面接・小論文・志望理由書など、医学部特有の二次試験対策にも力を入れ、受験生ひとりひとりの戦略設計を支援している。
《吹野准》


