【共通テスト2026】国語の分析…東進・河合塾・データネット・代ゼミ速報まとめ
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国語
東進
第1問の評論は、「美」や「芸術」が必然的に内包する、言語的に理解不可能な「わからなさ」に関する文章。問1~問6の選択肢は昨年同様4つであり、受験生の負担感は少なかったと思われる。ただ、昨年に比べて紛らわしい選択肢が多く、全体としての難易度は昨年より高かった。
第2問の小説は、設問数は昨年より1問減った。最後の問6で、生徒の対話形式が復活し、小問が2つ用意された。語彙に関する設問は昨年と同じく出題されていない。出典は現在活躍中の若手の作家ではなく、戦後の著名な作家遠藤周作の「影に対して」だった。自分の幼少期と現在の母に対する思いの変化を深く掘り下げており、正解を導くまでに時間がかかったかもしれない。従来よりもやや難化している印象を受ける。
第3問の実用的文章は、昨年(2025年)から導入された新傾向の問題。全体の構成は、「自分の好きな本を一冊選び、その本にどのような工夫が見られるかについて考えるという課題」に関する問題である。課題を与えらえたMさんが自分の考えを下書きした【文章】と、その【文章】を書くための資料として準備した【資料I~III】、それらに関する設問という構成。【資料I】は山形昌也氏へのインタビュー記事「科学絵本のアプローチ」の抜粋、【資料II】は大片忠明「イワシ むれで いきる さかな」の抜粋とまとめ、【資料III】は東京水産振興会『世界はイワシでできている?』の抜粋。設問は問1~問3。マーク数は5つ。【資料】にグラフはなく、グラフの読み取りに関する設問はなかった。全体として作題意図の見えにくい設問が多く、制限時間の中での解答を強いられる受験生にとってはやりにくい問題だったと思われる。難しさの種類が昨年とは違うものの、平均点は昨年並みと予想される。想定される解答時間は10分~15分程度。
第4問の古文は、『うつほ物語』で、問5に同作品別個所からの引用があった。昨年比で、設問数は3から5に増えたが、解答数は7のまま。選択肢は問1~3が4つ、問4・5は5つ。問1は例年通りの現代語訳問題。問2は「語句と内容」に関する説明問題。「語句と表現」は過去にも数回出題があるが「語句と内容」は初めて。とはいえ、ほぼ文法と敬語の問題。問3・問5はいずれも内容合致問題。
第5問の漢文は、昨年と同じく日本人の漢文で、江戸時代の儒学者長野豊山によるものだった。過去にも出題例はあるが、2年連続での日本漢文は極めてめずらしいといえる。同じ出典からの別個所を問7で与える形での複数素材の漢文の組み合わせであったが、語の意味、解釈、内容説明、返り点と書き下しとの組み合わせなど、設問内容、解答数は例年と大差ないものであった。難易度は国語全体としては、やや難。
河合塾
第1問は、幼少期の私的な体験と芸術的体験の根源とのかかわりについて論じた評論からの出題であり、昨年に続きオーソドックスな問題。第2問は、遠藤周作の小説からの出題。単一の文章による出題であった昨年とは異なり、今年度の問6では、Nさんの作った「ノート」に基づく問題が出題された。その中では同一作品の別の箇所が引用されていた。第3問は、絵本の一部や図など複数の資料を組み合わせた問題。昨年度の問題や試作問題とは異なりグラフの使用は見られず、情報の表現の仕方に的を絞った出題となった。第4問は、平安時代の「うつほ物語」からの出題。和歌はない。問5に同一作品の別の箇所が引用され、それによって複数の古文を併せ読む設問が課されている。第5問は、江戸時代の漢学者の詩論が出題された。蘇軾(そしょく)の見解を提示し、新井白石や服部南郭の詩を事例にあげ、作者の評価する詩について論評する。本文と資料から成る形式で、内容理解を軸とする従来どおりの出題であった。国語全体として読む分量がやや増え、負担感が増したと感じた受験生もいると思われる。
データネット
設問数は昨年より増加したが、解答数は1個減。昨年に続いて単一テキストからの出題であった第1問を除き、第2~5問では複数テキストや言語活動の設問で情報を比較したり関連付けたりする思考力が問われた。第3問ではグラフや表の読み取りはなかった。易しかった昨年にくらべて第1問・第2問が難しく、昨年よりやや難化。
代々木ゼミナール
昨年の共通テストと比べて形式面での大きな変化はない。第1問を除いて、複数のテキストを関連付けて解く問題が出題されており、全体的により本格的な出題内容となった。第1問(現代文)は、昨年と同様に1つの評論文が出題された。第2問(現代文)は、昨年に引き続き語句の意味を問う問題はなかったが、複数文章を用いた問題が1年ぶりに出題された。第3問(現代文)は、文章を中心とする複数の資料をもとに生徒作成の文章を検討する問題が出題された。第4問(古文)は、1つの本文に関する設問が中心の出題形式であった。第5問(漢文)は、本文は複数文章による出題ではなかったが、問7は【資料】と本文とを読み比べる設問であった。
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《奥山直美》


