本作は、「第2回東京インディペンデント映画祭」のグランプリ受賞作の長編映画化作品。監督・秋葉恋自身が歌舞伎町で過ごした経験をもとにした完全オリジナル脚本で、都の条例によりトー横が封鎖された後の歌舞伎町を舞台に、居場所を失った4人の思いと運命が交錯する、一夜の逃亡サスペンス。
今回公開されたのは、制服姿の飛鳥(寺本莉緒)と、エッジの効いたファッションに身を包んだ日和(池田朱那)という対照的な2人が、運命に翻弄されながらも突き進む姿が切り取られた場面写真。
背後に迫る何かから逃れるように、必死に駆け抜ける2人。また、無機質なコインロッカーの前で力なく座り込む姿や、日和との逃避行に身を投じる瞬間の震えるような覚悟を宿した飛鳥の表情。自分を理解してくれる誰かを渇望するような、剥き出しの孤独が横たわる日和の表情など、キャラクターの心情も伺い知れる。
飛鳥役と日和役は、オーディションで選ばれたが、秋葉監督は飛鳥について、「理想と現実に直面しながらも、日和と共に街を駆け抜ける人物。純粋な逃亡劇の中で素直なリアクションをしつつ、自分の芯をぶらさずに日和を連れ出さなければならない」と話すと、「観客に最も近い“普通さ”と、揺るがない“芯の強さ”の両面を併せ持つのは寺本さんしかいなかった」と彼女の純粋さが飛鳥の成長に不可欠であったと語る。
一方、「飛鳥とは正反対の立場にあります。“新宿で過ごした年月で得たもの、失ったものを抱え、常に選択を迫られる存在”であるのが日和」と日和について語り始め、「この街では、疑うというのも一つの武器です。池田さんは、笑顔などの一つ一つの動作の中で色々と思考を巡らせる姿が凄く印象的でした。日和の人間味を非常に存在感を持って演じてくださいました」とコメント。
そして、「池田さんとは撮影前から対話を重ね、物語を深く掘り下げました。飛鳥が驚き戸惑う中で、日和には迷いが生まれます。しかし、それを壊すほどの強さを持つ寺本さんがいることで、飛鳥と日和が、確かにあの街で生きていたのだと確信しています」と、寺本と池田がこのキャラクターを演じた必然性を語った。
『東京逃避行』は3月20日(金)より公開。


