1970年代のローマ、姉妹が経営する衣装工房では、お針子たちが忙しく立ち働いている。シングルマザーの帽子担当パオリーナ、夫の暴力に怯えるお針子ニコレッタ。豪華で美しい衣装制作の裏側にそれぞれに事情を抱えていた。
ある日、世界的な衣装デザイナーが新作の依頼で工房に現れる。その高い要求に応えるため、見たこともないような至高の一着を作ろうと彼女たちは奮闘するが…。
監督を務めたのは『カプチーノはお熱いうちに』や『あしたのパスタはアルデンテ』で知られるフェルザン・オズペテク。本作の原点は、監督が助監督だった時代にローマの老舗衣装工房で出会った著名なデザイナーや俳優たちとの思い出だという。フェルザン・オズぺテク監督は「あらゆる困難に耐えうる抵抗力を持つ女性は、何ものにも負けず輝き続けるダイヤモンドのような存在だ」と語っている。
本作の衣装を担当したのは、2026年のミラノ・コルティナ冬季オリンピックの閉会式の衣装を手がけた新進気鋭の衣装デザイナーのステファノ・チャミッティ。映画の終盤に圧倒的な存在感をみせるドレスは、2025年大阪・関西万博のイタリア館でも展示され注目された。ほかにも当時のイヴ・サンローラン、エマニュエル・ウンガロ、ピエール・カルダンなどのハイファッションや、本作のために特別に制作された数々のワードローブが登場し、工房の豪華な舞台衣装と同時にお針子たちの70年代イタリアの洗練された日常ファッションも楽しめる。
監督の特別な想いから、実際に撮影当時に着用された『山猫』のクラウディア・カルディナーレの赤いドレス、『ルートヴィヒ』のロミー・シュナイダーの衣装、フェデリコ・フェリーニ監督『カサノヴァ』の衣装が劇中に登場しているのも見どころのひとつ。当時のスタイルや豊かな伝統、さらに卓越した職人技にオマージュを捧げている。この度解禁となった予告編は、華やかなスクリーンやステージを支える衣装工房のシーンから始まる。そこは映画監督や衣装デザイナー、フィッティングに訪れる役者たちが絶えず行き交い、熱気にあふれる場所。
ある日、工房に世界的なデザイナーからの難しい依頼が舞い込み、その不可能とも思える高いハードルを前に、職人たちは頭を悩ませる。またお針子たちもそれぞれが事情を抱え、人知れず葛藤していた。ラストは「何者でもない私たちの可能性は無限大よ」と印象的で前向きなセリフで締めくくられている。
また併せて、インパクトのある赤いドレスと、それを制作するお針子たちの姿を切りとったポスタービジュアルも解禁。この赤いドレスは数百もの透明なリボンをボディスから裾まで一つひとつ手作業で縫い付けられた衣装デザイナーのステファノ・チャミッティが手がけた珠玉の一着である。『ダイヤモンド 私たちの衣装工房』は6月19日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて順次公開。



