ルノワールから葛飾北斎ら浮世絵まで 『パリに咲くエトワール』が描く芸術の都パリを紐解く | NewsCafe

ルノワールから葛飾北斎ら浮世絵まで 『パリに咲くエトワール』が描く芸術の都パリを紐解く

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浮世絵 “山姥と金太郎 ・あかんべえ”
浮世絵 “山姥と金太郎 ・あかんべえ” 全 6 枚 拡大写真
當真あみと嵐莉菜が声で出演する劇場アニメーション『パリに咲くエトワール』の舞台は、ベル・エポックと呼ばれていた時代の芸術の都・パリ。印象派、アール・ヌーヴォー、そして浮世絵がきっかけとなった“ジャポニズム”まで、フジコと千鶴が過ごすパリと美術にフォーカスした新場面写真が解禁となった。

1912年、異国の地・パリへと渡った画家を夢見る少女・フジコ。そして、薙刀の名手でありながら心の奥にバレエへの憧れを秘める千鶴。ふたりの少女が、困難を乗り越え、互いに支え合いながらまっすぐに夢を追いかける姿を描く本作。

彼女たちが生活したパリは、第一次世界大戦前、パリが一番華やかに文化的にも成熟を迎えた頃だった。

絵画ではちょうど印象派の時代――日本でも人気のクロード・モネ、ピエール=オーギュスト・ルノワール、エドガー・ドガなどが活躍。ポスト印象派、アール・ヌーヴォーへの移行期と重なり、後世まで残る大きな変革が起こった時期でもある。

そしてパリ万博をきっかけに葛飾北斎、渓斎英泉、歌川広重らの作品が海を渡り、一大ブームを巻き起こしていた。西洋絵画とは全く技法の違う浮世絵は前述のモネ、ルノワール、ピカソらに大きな影響を与え、西洋での<ジャポニズム>ブームのきっかけとなった。

フジコが降り立った【1912年のパリ】は、まさに東洋と西洋の文化が融合し花開いた、美術史的にも重要な時代だったことがわかる。

劇中、フジコの視線を表すかのように“印象派”の由来となったモネの「印象・日の出」、ルノワールの「ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会」、ジャン・ベロー「コンコルド広場のパリジェンヌ」、ジュール・パスキン「女学生」、アール・ヌーヴォーの代表的作家ミュシャの「四季」の中の1作「夏」、アルベール・マルケ「パリのトリニテ広場」などが登場。

なお、これら劇中に登場する名画はすべて、当時の雰囲気を再現するために制作された複製(レプリカ)作品である。また、フジコが住むモンマルトルや赤い風車で有名なキャバレー“ムーラン・ルージュ”を愛し、ポスターを多く手がけた作家ロートレックの作品や、1900年パリ万国博覧会の開会など、現在高い評価と人気を得ている絵画が登場する。

フジコの叔父・若林は画廊のオーナーだが、浮世絵や屏風、壺など“東洋風”な美術品を売っており、喜多川歌麿の「婦人相学十躰・浮気之相」をコレクターへ薦める場面なども劇中で登場する。

そのほかにも、“山姥と金太郎・あかんべえ”など、いまなお人気の高い浮世絵モチーフがスクリーンに登場するので、至る所に散りばめられた遊び心あふれる美術要素にも注目となっている。

『パリに咲くエトワール』は3月13日(金)より全国にて公開。

《シネマカフェ編集部》

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